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アメリカの動物園・水族館に
たくさん訪れている
水族館や動物園のマーケティングコンサルも
しているのでたくさん見ている
暇なときに行ったことのあるところを
かぞえてみたら、かるく50は超えていた |
日本にくらべると動物園や水族館の質は、明らかにアメリカの大勝利ですね〜。
研究や保護のことはわからないけど、楽しさの点では大きな差がある。
「スピルバーグの映画」と「自動車免許更新の時に見る映画」
ほどのちがいがあると思うよ。
もちろん、日本の施設は後者であることは言うまでもないですね。
エンターテインメント的に質の低い日本の施設を見てると、
研究や種の保護なんかも質が低いのだろうと思わざるを得ない。
いくらがんばって研究や繁殖、教育、環境保護をやっていても、
一番メインになるべきレジャーとしての動物園の役割が「低い質」のままだと、
動物園・水族館の存在価値はなくなってしまうでしょ。
動物園の競合施設は、
東京ディズニーランドのような施設だということの認識がないのでしょう。
もっと来園者がどういう「体験」をするのかを考えないと、
これからは生き残れないってことです。
日本は動物園というとある一定の形態が、既成概念として確立していて、
誰もそれに疑問をもたないのでしょう。
動物園・水族館はエンターテインメント施設なのです。
劇場なのです。テーマパークなのです。
社会教育も生涯教育も環境保護も繁殖も研究も、
まずは人々を楽しませたうえで成り立っていかなければならないのですよ。
あ、でもねエンターテインメントって言っても、
イルカのショーやアシカのショーをやれっていっているのではないですよ。
念のため。
あんなヒドイ見せ物はないよね。
人間が教えた芸を見せるなんていうのは、社会教育施設としては失格です。
見せるにしても、ちゃんとしたコンセプトをもってやるのならいいですけど・・・。
でもおよそ公共事業でやっている動物園・水族館は「儲ける」という意識がないですね。
もっと儲けても良いと思う。
だって儲けなければ、いいサービスやいい研究ができなくて、いい社会教育施設になれないでしょう。
ともかく、わが国の動物園・水族館がんばれ!
マーケティング的に優れた動物園・水族館とは?
マーケティング的に優れた(売上が増える、儲かる)
動物園・水族館にするためのアイディアはたくさんあります。
もうすでに施設がある場合でも、新築の場合でも、
ちょっとしたことで売上に大きく貢献することがあるのです。
■ レストラン・物販の繁閑対策
マーケティング的に優れた動物園・水族館にするために、
設計段階から考えておかなければならないことがあります。
一番問題になるのは「繁閑対策」でしょう。
例えばレストランなどは、通常時期と忙しい時期
(土日、夏休み、ゴールデンウィーク等)の
考え方で厨房や客席の設計も変わってきます。
基本的に、通常時期はテーブルでのサービスの比率を多くして、
忙しい時期はファーストフード的なもののウェイトを高めていく方法が良いと思います。
例えば繁忙期には、食品衛生法で許される範囲での
ワゴンによるファーストフードサービスを導入し、
水族館以外の屋外等でも販売したりするわけです。
そうするためには厨房はそれに対応して作っておかなければなりません。
また客席も閑な時期に寂しさを感じさせないように、
少ないお客様でも雰囲気が盛り上がるデザインを考える必要があるでしょう。
そのために、凸凹のあるフロアーデザインを考える必要があります。
物販も閑な時に寂しくならないように「ワクワクするお店」を作ります。
MD計画、商品陳列、什器レイアウト、POPの書き方、商品の編集など、
設計段階から慎重に検討しなければなりません。
どちらにしろ、飲食も物販も滞留時間が長くなれば売れます。
来館者の滞留時間をいかに引き延ばすかを工夫しなければなりません。
魅力的な展示計画とも密接に関わってくるわけです。
■ 通販の考察
普通の動物園・水族館がやっていないマーケティング戦略が通信販売です。
入園者があるのですから、その人たちの住所・氏名をなるべく多く入手して、
通販やファン化に役立てていくことを考えましょう。
住所氏名入手のしくみを構築して、できれば入園者全員の名簿が作成できればと思います。
マスマーケティングではなくダイレクトマーケティングの考え方です。
動物園・水族館という施設をマーケティング的に最大限利用し尽くすということです。
あまりにももったいない使い方をしています。
ちょっと手をかければ、売上につながるのにね。
マスに向かった広告宣伝も最初のうちは必要ですが、リピーターを獲得していくためには、
今後ダイレクトマーケティングが重要になっていきます。
あるお店のデーターですが、16坪のお店の店売りで年間約1億円の売上があります。
そのお店では顧客の住所氏名を入手し、約5000人の名簿を作りました。
それをフルに活用して通販で年間3億円の売上があるのです。
また、某有名下着メーカーでは店売りの他、カタログ通販をやっていますが、
約200万人の名簿で年間60億円を売り上げています。
通販では「なかなか手に入らない商品」「クセになる商品」「地域性のある商品」などを、
ニューズレターやインターネットなどのコミュニケーション手段を利用して販売していくのです。
ミュージアムショップに売っているものだけでなく、
その地方だけでしか手に入らない特選品なども販売できます。
通販でミュージアムショップと同程度以上の売上を考えられると思います。
また名簿があるのとないのとではリピーター対策や集客対策に大きなちがいが出てきます。
イベントや季節の企画展(夏休みアマゾン珍魚展など)を開催するときの
集客に役立つ他、ファン化にも大きな力を発揮します。
また結婚式やパーティー、教育プログラム、移動水族館・博物館、
アメリカ動物園・水族館ツアーなどの「付加価値高単価商品」を売るときにも、
名簿は役立ちます。
このマーケティングを成功させるには、
どれだけ多くの人の住所氏名を入手できるかにかかっています。
(動物園・水族館本体の魅力があるというのは最低必要条件ですが)
従来の水族館や動物園、博物館では、住所氏名を積極的に入手して
それを役立てているところはほとんどありません。
ここが従来の社会教育施設との大きなちがいです。
住所氏名入手のしくみはいろいろとアイディアがあります。
■ インターネットを使ったウィルス・マーケティング(クチコミのマーケティング)
インターネットを最大限使い、動物園・水族館を認知させます。
ただ単に情報が出ているホームページではなく、ウィルスのように
利用者が次々と感染して、クチコミが広がっていくしくみを考えています。
また集客するためのメールマガジンや会員獲得の方法、通販など、
現在実験中のメソッドを含めて、インターネットを利用していきます。
■日本の動物園・水族館関係者の方
まず「儲ける」という強い意志を持ってください。
儲けることは全然悪いことではありません。
儲けたらより良いサービスを来園者に提供できることになるのですから。
マーケティング的に優れた施設になるためには、
他にもまだまだ考慮しなければならないことがたくさんあります。
展示の詳細設計(レイアウト、動線、色使い、他)、
展示解説グラフィックや文章の設計で、
同じ展示でもつまらなくなったり興味深くなったりします。
本体が良くなければ、いくら優れたマーケティングを駆使しても、
商品は売れません。
学術的なことの裏付けをとるのは絶対必要ですし、
素晴らしい建築を建てるのも重要ですが、展示が命です。
学者先生に展示を任せたり、建築のほうが優先したり、
集客のメッソドのない既存の施設にやらせたり、
今までのノウハウしか知らない自称プロの展示会社に任せるのは危険です。
あなたがプロデューサーとして、どういう施設にするのかを明確に打ち出し、
強いリーダーシップで創り上げていかなければなりません。
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