感染症との戦いは分断より協調していくという意識が大事

世界中の医療関係者に感謝と尊敬

新型コロナウイルスが世界中で大流行です。
過去100年の間で人類が体験した最大の感染症です。

世界が感染した

イタリアやスペイン、アメリカの医療現場を見ていると、本当に死闘を繰り広げているのが分かります。
気の毒と言うか、見ていて辛くなる。

自分がもし医者だったとします。
患者さんを前にして「命の線引き」をするような事態を体験してしまうこと、その恐怖感は想像を絶する。
医者としての精神的ダメージは計り知れません。
まさに死闘です。
だから、尊敬と感謝の心しかありません。

東京や大阪も医療の現場が逼迫してきている。
昨日の日本医師会の会長の会見はそう言うことを伝えていました。
本当に心配です。

人類は感染症と戦ってきた

新型コロナウイルスの感染拡大を、原因をグローバル化だということを言っているネットメディアもあります。
EUは国境をなくしたから、ヨーロッパで蔓延した、だから国境に壁を作るべきだ。
人の移動を制限して、貿易を減らさなきゃならない。

確かに感染症を封じ込めるのに隔離は大事なことです。
東京をはじめ、世界の都市でも不要不急の外出を自粛したり、禁止している都市もあります。
でもそれは短期で必要ではありますが、これからのことを考えると「分断」よりも「協調」していかなければならないと思う。

人類の歴史は感染症との戦いだった。
感染症は、歴史上厖大な数の人命を奪ってきました。
14世紀、飛行機もない時代に、ペストが大流行、10年をかけ7500万~2億人が亡くなった。
ペストはその後、17世紀、19世紀と、繰り返し大流行を起こします。
17世紀のペスト流行時、ケンブリッジ大学も閉鎖されることになり、あのニュートンが故郷に帰って過ごした休暇中に万有引力や微分積分を発見した。

1918年のスペイン風邪(後の研究で悪性のインフルエンザウイルスだとわかる)は、数ヶ月で世界中に広がり、当時の人口の4分の1を超える5億人が感染し、そのうち5000万人が死亡しました。
4年に及ぶ、第1次世界大戦の悲惨な戦いでの死者よりも多い数です。

日本でも当時の人口5600万人のうち45万人の方々が亡くなりました。(現在の人口に当てはめれば120万人)。
流行は1918年の第一波、1919年の第二波に分かれ、1920年に自然に終息しました。
これは集団免疫が獲得されたためと言われています。

1920年の100年間に人口はものすごく増加しました。
さらに当時より交通インフラが発達して、人類は感染症に対してもっと弱くなったかもしれない。
17世紀のロンドンに比べると、東京やニューヨークのような現代の大都市は、病原体にとってまるでパラダイスのような状態です。
ウイルスは24時間もかからないで、北京からニューヨーク、東京、ロンドン、ローマまで移動できるようになったわけです。
今の時代は、まさにウイルスにとっては、好都合になってきている。
実はこの100年間でも、エボラ出血熱、デング熱、ジカ熱、SARS、MARS、などなど感染症が流行しました。

でも人類はずっと、ウイルスとの戦いに勝って、生き残ってきたのです。

天然痘は撲滅された

たとえば天然痘という、ものすごく怖い感染症がありました。
天然痘は、天然痘ウイルスが人間に入り込み起こす、ヒトに対して非常に強い感染力を持っている伝染病です。
全身に膿疱を生じさせ、致死率が平均で約20%から50%と非常に高く、治癒してもその跡が残る。

世界中で、何度も流行を繰り返し、とても恐れられていた
日本でも昔から何度も大流行して、たくさんの感染者と死亡者を出しています。
流行を重ねて江戸時代には定着し、誰もがかかる病気となった。
天皇もこの病に感染しました。
東山天皇は天然痘によって崩御しているし、孝明天皇の死因も天然痘との記録が残っています。

この天然痘という病気は、1980年に撲滅したという宣言を発表しました。
日本では、1955年以来、患者が一人も出ていません。
天然痘は人類史上初めて撲滅に成功した感染症です。

国境や民族やイデオロギーも超えて協調

現代は医療や衛生が進歩

ウイルスの存在も確認出来なかった100年前に比べると、医学や衛生の水準は格段に進歩しました。
それは国境や民族、イデオロギーを超えて、人類が協同してウイルスと戦ってきた結果です。

そして、今回の新型コロナウイルス。
この100年間で、これだけ世界を巻き込むパンデミックな感染症が流行したのは今回が初めてのこと。

人類が集団免疫を獲得するのはまだ時間がかかります。
だから、この状況がGW頃には通常に戻るということはあり得ません。
逆に今よりももっと状況は悪くなっていると思います。
半年後はさらにひどくなっている可能性もある。
最低、1年くらい・・・、もしかすると数年単位に続くかもしれません。
来年のオリンピックまで影響がある可能性も出てくる。
ビジネスや社会生活も大きく変わることでしょう。

この危機に対し人類は、分断ではなく、協調することで乗り越えられるのだと思うのです。

でも、いきなり世界と言っても、大きすぎてどうしていいかわからない。
そういう人もいると思います。
ボクたち個人は何をしたらいいのか?
まず、身近なところから「協調」することです。
家族、知人、友人、近い人たちの心を大切にして、優しくなること。
感謝すること。
そこから始めましょう。

<画像は2点ともフリー画像です>

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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