人は楽しいところに集まるし、優しい人が好き

お医者さんもすすめるイオンモール

イオン九州さんの仕事で、鹿児島のイオンで研修をしていました。
イオンモールにテナントで入っているお店の店長さんやスタッフさんたちが対象です。
エクスマの基本セミナーや現代の状況、ソーシャルメディアの活用などをお話しして、午後からPOPの研修とPOPを作るワークショップをやりました。
若い女性が多いので、みんなのびのびと発想豊かにPOPのワークをやってくれます。

イオンの担当者、坂本さんが面白い話をしてくれました。
「最近、イオンモールに行くことをお医者さんが勧めているんですよ」
坂本さんの姪の方が、赤ちゃんが生まれたんです。
出産する前に産婦人科に通っているころ、お医者さんからこんなふうに言われたそうです。
「毎日、家で過ごすより、外出したほうがいいですよ。イオンモールなんかに行くと、とってもいいです。一日楽しく過ごせますから」
妊婦さんはどうしても外出がおっくうになることがある。
家に閉じこもっていると、精神的にもよくないし、運動不足にもなってしまう。
だから、イオンモールに行くことをおすすめしている。

どうしてイオンモールに行くといいのか?

通路がカーペット敷きなので、歩きやすい。
何かあったら、すぐに救急車を呼んでくれる。
AEDなどのメディカルなインフラも充実している。
カフェなどの休める店が多い。
モールの中は交通事故も心配することがない。
エアコンで、快適。
なによりも、店を見て歩いていると楽しい。

なるほどって、思った。
妊婦さんが運動をするに、とってもいい環境ですよね。

イオンモール鹿児島 通路は広くてカーペット貼り

イオンモール鹿児島 通路は広くてカーペット貼り

そういう利用の仕方もありますよ、って、イオンさんのほうで伝えたら、妊婦さんも集まってくるんじゃないか。
そうしたら、ベビー用品や子供関係の商品も売れますよね。
そして、毎日のように訪れていたら、イオンモールが身近なものになります。
接触回数が増えるということ。
人間は接触回数が増えると、人でも施設でも店でも、好きになる確率が高くなる。

妊婦さんがイオンを好きになれば、子供が生まれた後、子どもを連れてまた来てくれます。
子どもがよろこぶモノゴトがたくさんあれば、子どもも、イオンモールを好きになる。
生まれた時から、イオンで楽しい時間を過ごしている子供は、一生イオンのお客さまになってもらえる可能性もある。
生涯顧客価値が高まる。
すごいシナリオだと思う。
(イオンさんやればいいのに)

さらに、妊婦さんの運動にいいということは、同じような理由で、高齢者の人たちにとっても、いいですよね。
これから日本は高齢者人口が増えていくわけですから、そういう人たちが毎日イオンに来る。
何も買わないかもしれないけど、それはそれでいい。
もしかすると、三日に一度くらい、コーヒーを飲んだり、お昼ご飯を食べたり、するかもしれない。
雨が降ってきたら傘とかレインブーツが売れるかもしれません。

そして、毎日のように通っていると、似たような人たちと、コミュニティができる可能性だってある。
そうしたら、イオンのほうでも、高齢者のコミュニティを作りやすい仕組みや、施設を設けることもできます。
そのコミュニティの仲間は、何か買うとき、イオンで買う率は高くなりますよね。

実現可能か、可能じゃないか、なんて関係ない

今はモノが売れない時代です。
ますます売れなくなることも考えられる。
選んでもらうために、やっぱり関係性が大切だっていうこと。

けっこう面白ですよね、そう考えてみると。
それが実現可能か可能じゃないか、そんなことはこの際あまり関係ないのです。
そういう発想ができるかどうかが重要なところ。

視点が固定されていたら、そういう発想はできません。
視点を固定して考えていると、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。

モノゴトを大きく捉えましょう。
世界を大ざっぱに把握しましょう。
シンプルに考えることです。

人は楽しい場所に集まりたくなります。
人はやさしい人が好きです。
そんなの当たり前ですよね。

イオンモール鹿児島で、ワークをやっていて、思ったことは概ねそんなことだった。

The following two tabs change content below.
藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

フォローする