ラグジュアリーホテルグループが1年4ヶ月、毎日ショート動画を投稿したらどうなるのか?

今日から北海道、ドライブ出張

今日から北海道に出張です。鶴雅グループの動画プロジェクト。
僕の愛車と共に、フェリー(大洗ー苫小牧)で行きます。夏の北海道をドライブ出張って、いいと思わない?

僕の25年来のクライアントである北海道のラグジュアリーホテル「鶴雅グループ」での、リアルな成果です。 

僕がプロデュースしている、動画プロジェクトは、「つるがチャンネル」として、いま1年4ヶ月が経過しました。
YouTubeショートを中心に、Instagramのリール、TikTok、そしてX(旧Twitter)へと、毎月40本のショート動画を毎日毎日、欠かすことなくアップし続けています。
現在は、少しずつ長尺の動画もアップしています。
出演するのも、撮影や編集をするのも、ぜんぶ現場のスタッフ(従業員)たちです。
時々、僕も出演しています。

阿寒湖の「鄙の座」で撮影の様子

広告代理店の綺麗なCMより、スタッフの「素」が価値になる

このプロジェクトを進めるにあたって、僕たちが徹底的にこだわったポイントがあります。
それは、広告代理店がお金をかけて作るような「非の打ち所がない、洗練されていて綺麗なイメージ映像」を絶対に作らない、ということです。
 
何度も言うように、そんな完璧で綺麗なコンテンツは、ブランド価値を高めるためには必要かもしれないけれど、これからのAI時代に顧客の心を動かすフックにはなりません。
なぜなら、AIを使えばそんな「綺麗で正しい正解の映像」なんて、誰でも一瞬で作れてしまうから。
僕たちが目指したのは、その真逆です。
 
「スタッフの素人臭さ、素の表情、時には失敗している姿まで、生々しい人間味をそのまま出すこと」
 
たとえば、ある動画では、ネパールから来ている従業員の方に登場してもらいました。
メインのホテルから少し離れたところにある「FOREST阿寒」という、こじまりとした素敵なお宿があるんだけど、そこのフロントカウンターの様子や、バーの魅力を彼自身の言葉で伝えてもらう動画です。
動画の最後、彼がカメラに向かってフッと照れてしまうシーンがあるんだけど、僕たちはその「照れている瞬間」をカットせずに、あえてぜんぶそのまま使いました。
 
これがね、見てくれた人たちからもの凄く高い好感を持って迎えられたんです。
さらに面白いエピソードがあります。
今年の頭に「今年の抱負」をみんなに語ってもらう動画をアップしたとき、彼がカメラに向かって一言、「今年は初めてパパになります」って言ったんですよ。
そしたらね、驚くべきことに、その動画が流れた一週間後くらいに、ホテルの常連のお客様から「おめでとう!」って彼にご祝儀が届いたんです。
 
凄いことだと思いませんか? 画面越しに、スタッフとお客様の間に「友達」のような温かい関係性が、ガチッと結ばれた瞬間でした。

「指名予約」と「AIからの推薦」という成果

毎日1本ずつ、スタッフの顔が見える人間味あふれるショート動画を浴びるように残し続けてきた結果、ビジネスの成果としても驚くべき変化が起き始めました。
ある大人の女性のお客様が、根室から車を走らせて阿かん湖の鶴雅にあるパン屋さん(手作りパンの店)へ入ってきた時のことです。
店内にいたスタッフの阿部さんの顔を見るなり、「わぁ、本人だ! 感激!」って声をあげられた。

スタッフが驚いて尋ねると、「今日から鶴雅さんに2泊3日でお世話になるんだけど、動画を見て阿部さんに会いたくて、初めてここへ来ました!」って仰ってくれたんです。
 
このお客様の頭の中には、他のホテルと比較検討するプロセスなんて最初から存在していません。
大手の予約サイトで価格を比べることもなく、「あの動画の、阿部さんのいる鶴雅に泊まりたい」と指名で予約をして、わざわざ遠くから足を運んでくれた。
まさに、自分たちの発信によって、インターネットの中に他社が介入できない「独自の市場(マーケット)」を創り出した証拠だよね。
 
そして、さらに鳥肌が立つような出来事が起きました。
先日、鶴雅グループの中でも高級バージョンのホテルに泊まられたお客様が、宿泊アンケートにこう書いてくださったんです。
「AIに(北海道の温泉ホテルについて)相談したら、こちらを教えてくれまして、宿泊を決めました」
 
やった! と思いました。最高に嬉しかったですよ。
1年前、ホテルの部屋で手書きのノートに「これからはSEOじゃなくて、AIに指名で大推薦してもらうための『AIO対策(LLMO対策)』が必要なんだ!」と書き殴ったあのことが、完全に現実になった瞬間でした。

ネット上に「人間味」を残し続けることが大切

なぜ、AIは数ある北海道のホテルの中から、鶴雅グループをピンポイントでお客様に推薦したのでしょうか。
理由は明確です。
僕たちが1年以上にわたって、ネット上に嘘偽りのないスタッフのリアルな日常や、顧客の悩みに答えるブログ(テキスト)を、膨大な「情報の総量」として残し続けてきたからです。
AIはインターネット上の情報を学習して回答を作ります。
そこに「圧倒的な人間味のあるリアルな一次情報」が大量に蓄積されていたからこそ、AIは「このホテルが今、最も信頼されていて、このお客様の条件にぴったりだ」と判断し、自信を持って指名推薦してくれたわけです。
 
AIに推薦されるために必要なのは、最新のシステムを導入することでも、ロジカルなSEOテクニックに溺れることでもありません。(もちろんそういうテクニックは存在しますけど)
AIには絶対に真似できない「あなたのリアルな日々」を、インターネットの上にどれだけ泥臭く、大量に残していけるか。
ただそれだけなんだよね。

『つるがチャンネル』
チャンネル登録してくれたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
よろしくお願いします。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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