藤村 正宏

エクスマ思考

阿寒100年水 / 100年の旅をしてきた“ロマンチックな水”

阿寒湖の「阿寒100年水」は、森と火山の大地を100年かけて旅してきた天然水。やわらかい軟水の味わいと、給水スポットでマイボトルに汲める“旅の特別体験”が魅力。サウナ後の一杯や散策後のゴクリなど、阿寒湖でしか味わえないロマンチックな水の物語を紹介します。
AI活用

余白がクリエイティブを磨く / 網走郷土博物館で気づいたAI時代の働き方

北海道を旅しながら働く9日間で訪れた網走郷土博物館。田上義也設計の名建築に触れ、仕事の質を高める“余白”の重要性に気づく。鶴雅リゾート巡りと創造性のつながりを深掘りするエッセイ。
SNSマーケティング

どうすればもっとお客様に選ばれるようになるのか?

株価は上がっているけど・・・実感しないもう値下げするしかない――株価が上がっているけど、コストも上がっている。景気が戻ってきているらしいけど、人材もいないし、全く実感できない。そんな言葉がニュースの端々にも、SNSのタイムラインにも流れてきます。でも、その陰でひっそりと“安売りせずに利益を出し続けている会社”が必ず存在する。観光、飲食、小売、工務店、どの業界にも。では、その違いは何でしょう?答えは、とてもシンプルです。「マーケティング力」――売る力。でも、“売り込む力”ではない。
エクスマ思考

「売れる人」はみんな 密かにシナリオを書いている

たとえば、ホテルのラウンジでコーヒーを飲んでいるとき。外の光がゆっくり傾いて、テーブルの上を金色に染めていく。ふと気づくんです。ビジネスって、“脚本”があるかどうかで、まったく別物になるんだよな。どれだけSNSを頑張っても、どれだけAIを使いこなしても、根っこのシナリオがなければ、売上という物語は走り出さない。
エクスマ思考

子どものころ食品サンプルは“夢の国”だった|食品サンプルを巡るマーケティング的考察

「最初に食品サンプルを食堂に並べたのは、どこだったんだろう?」そんな素朴な問いから、ふと昔の情景がよみがえります。あの頃(5~60年前)のスパゲティといえば、ほとんど二択でした。ナポリタンか、ミートソース。しかも主役は、母が作ってくれるいつもナポリタンで、ミートソースは“たまに会える特別なひと”。ひと月かふた月に一度、母が連れて行ってくれたデパートの食堂。そこで僕はようやく、ミートソースさまにお目にかかれたのです。子どもにとっては、まるで王様に会うような気分だった。食堂の入口に並んだ食品サンプルのウインドウは、いわば“夢の国”。フォークがスパゲティをからめたまま宙に浮かんでいる。光を浴びて、湯気まで立っていそうなリアルさに、僕はただただ見とれていました。「すげ〜……」それが、子どもだった僕の素直なつぶやき。この国の“目で食べる文化”は、こんなふうに幼い感性を震わせてきたんだと思います。
AI活用

AIとの遊び方 「しりとり」でクールでかっこいいエッセイを書いてみる

まず「しりとり」をやりましょう。しりとりだと、けっこう関連性のない言葉が出てくるよね。なるべくジャンルが被らないようにする。動物が多いとか、食べ物が多いとか、風景が多いとか、そうならないように意識した方が面白いから。たとえば僕は一人でこんな感じでやってみた。・枝豆・目黒・ロッキー山脈・胡桃の木・霧・理科系・イスラエル次にAIにこんなお願いをします。以下の7つキーワードを文中に自然に織り交ぜて、クールな村上春樹風のエッセイを書いてください。・枝豆・目黒・ロッキー山脈・胡桃の木・霧・理科系・イスラエルそうしたら、数秒で村上春樹さん風のエッセイを書いてくれました。
エクスマ思考

12月11日(木) 塾生限定映画セミナー『エレメントE』SF映画を観ると AI時代の“人間の未来”が見えてくる

昔からSF作家は、とんでもない想像力で未来を描いてきた。時間も、社会も、テクノロジーも、あるいは人間の心までも自由自在に飛び越える。その想像力には、いつも驚かされる。ただ、小説でじっくり世界に浸るには、時間が必要だ。ページをめくるごとに少しずつ未来へ向かって進んでいく感覚は最高だけれど、その分“腰を据えて読む時間”が求められる。忙しい経営者やビジネスパーソンからすると、「読みたいけど、今はまとまった時間がないんだよね」という声もよく聞く。そんな人こそ、映画のほうがいい。映画は、SF作家の想像力を圧縮して、2時間の映像体験にしてしまう。未来都市、美しい空と荒廃した大地、奇妙な機械たち。その世界に、強制的に“没入”させてくれる。そして気づくのだ。「あれ?これは“未来”の話じゃなくて、“今”の話だよね?」
SNS活用

遊びのないマーケティングは 死んだマーケティングだ!

人はやっぱり、「楽しいこと」に弱い。美味しいごはんも、きれいな景色も、心が動くのは“楽しさ”に触れた瞬間。でも、いつのまにかビジネスの世界からは「遊び」が抜け落ちてしまった気がする。数字や効率や正しさばかりが幅をきかせて、「面白がる」余白がなくなってしまったマーケティングだって同じです。遊びのないマーケティングは、死んだマーケティング。人は「正しいこと」より、「楽しいこと」に動かされるのだから。
SNSマーケティング

だいたい・・・コーヒーそのものに たいした価値ってないんだ モノを買うのではなく

出張先の大阪で、ホテルの窓からファミマの看板が見えた朝。ほんの数百メートル先にセブンがあったのに、僕はファミマのコーヒーを買った。その瞬間に気づいたんです。「人は“好きだから”買うとは限らない」この気づきが、いまの時代のマーケティングを象徴しているように思った。
エクスマ思考

百貨店という“発明” ──人の中に眠る「欲望」に気づかせる場所

 世界最初の百貨店「ボン・マルシェ」1852年、フランス・パリ。アリステッド・ブシコーという青年が、世界で初めての百貨店『ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)』を開きました。百貨店の本質は「ライフスタイルの提案」単に商品を売ることではなく、生き方を提案することでした。それまで市民が想像もしなかった暮らし方、まだ言葉になっていない欲望を商品を通して形にした。百貨店とは、そういう“欲望を発見する場所”だったのです。