アート思考 ビジネスとアート思考:【第6話】子どもの落書きに還るまでに、80年かかった天才
子どもの頃、釧路の自宅にあった父のアトリエで、たくさんの画集をパラパラとめくるのが好きでした。名だたる巨匠たちの作品が並ぶ中で、小学生の僕の目を釘付けにしたのが、パブロ・ピカソの画集。横顔なのに目が正面を向いていたり、鼻が変な方向へ曲がっていたり、体が積み木のようにバラバラに解体されていたりする不思議な絵。それを見たとき、小学生の僕は無邪気にこう思ったのです。「……あれ? これなら、僕でも描けるんじゃない?」