AI時代の生き方は SF映画がすでに描いていた

昔からSF作家は、とんでもない想像力で未来を描いてきた。
時間も、社会も、テクノロジーも、あるいは人間の心までも自由自在に飛び越える。
その想像力には、いつも驚かされる。
ただ、小説でじっくり世界に浸るには、時間が必要だ。
ページをめくるごとに少しずつ未来へ向かって進んでいく感覚は最高だけれど、
その分“腰を据えて読む時間”が求められる。
忙しい経営者やビジネスパーソンからすると、
「読みたいけど、今はまとまった時間がないんだよね」
という声もよく聞く。
そんな人こそ、映画のほうがいい。
映画は、SF作家の想像力を圧縮して、2時間の映像体験にしてしまう。
未来都市、美しい空と荒廃した大地、奇妙な機械たち。
その世界に、強制的に“没入”させてくれる。
そして気づくのだ。
「あれ?これは“未来”の話じゃなくて、“今”の話だよね?」
テクノロジーの便利さは 人間を“受動的”にする
SF映画には必ずと言っていいほど、便利すぎるテクノロジーが登場する。
ボタンひとつで何でも動く機械。
人間の代わりに判断するシステム。
自動化された街、管理される暮らし。
最初は便利だが、だんだん違和感が出てくる。
「あれ、人間が考えること、少なくなってない?」
AI時代の僕たちも同じだ。
AIを“使わされる”人ほど、受動的になる。
AIを“遊ぶように触る”人ほど、主体的になる。
SF映画は、その危うさを笑えるくらい誇張して見せてくれる。
だからこそ気づくのだ。
便利さは人間を楽にするけれど、自由にはしない。
自由にするのは、好奇心と遊び心だ。
管理された社会ほど 創造性は失われる
多くのSF作品に共通するのは、「管理」への皮肉だ。
数字で人を管理し、書類で行動が決まり、間違いはすべて“誰かの責任”にされる。
どこかで聞いたことがある仕組みじゃないだろうか。
これは現実社会も同じ。
KPI、効率化、改善、最適化。
もちろん大切だが、度が過ぎると仕事は“作業”になる。
作業ばかりの組織に、創造性は生まれない。
ムダや余白が削られた場所には、新しい発想は入ってこない。
エクスマが大事にしている
「遊び心」「ムダ」「寄り道」は、SF映画が示す未来へのアンチテーゼでもある。
創造性は、効率化の外側で育つ。
人間だけが持っている“夢見る力”
どのSF映画にも「現実とは別の世界」が描かれる。
幻想的な空。
奇妙な生き物。
重力のない都市。
巨大な未来建築。
しかし、なぜ人間はそんな「あり得ない世界」を見たいのか?
それは、夢を見る力が、人間の本質だからだ。
AIは情報を計算し、最適化し、予測してくれる。
けれど“夢を見る”ことはできない。
・あり得ない未来を想像する
・見たことのない世界を描く
・新しい価値観を創る
これらはすべて、人間だけの能力だ。
SF映画は、その“夢見る力”を刺激するショートカットのようなものだ。
物語を持たない人は 時代に飲み込まれる
SF映画の世界で迷子になる登場人物には、共通点がある。
「自分の物語を持っていない」
役割に従い、システムに合わせ、決められた人生を生きようとする。
すると、社会の波に簡単に飲み込まれる。
現代も同じだ。
商品の差別化ができない時代。
情報過多で何を選べばいいかわからない時代。
AIが大量に文章をつくれる時代。
そんな時代に強いのは、スキルでも知識でもなく、
“自分の物語を持っている人”だ。
なぜその仕事をしているのか。
どんな人生を生きたいのか。
誰と、どこで、何を大事にしたいのか。
エクスマがいつも強調する「物語の力」は、SF映画の世界でも生き残る術になっている。
SF映画は「未来の予言」ではなく「現在の鏡」だ
SF映画を観ると、未来の話を見ているつもりで、実は“今の社会”に気づくことがある。
・テクノロジーとどう付き合うか
・人間らしさとは何か
・これからの仕事はどう変わるのか
・どんな人生をつくりたいのか
映画の中の未来は、僕らの“現在の延長線”にある。
だからこそ、未来について語るなら、SF作家たちの想像力に触れるのが一番早い。
小説でもいいけれど、
忙しい僕らには、映画という扉がちょうどいい。
そして観終わったあと、こう思うはずだ。
「未来は、予測するものじゃなくて、つくるものなんだ」
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藤村 正宏
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