ぼくは謙虚に生きられたかな
今年も明日で終わりますね。
「今年は謙虚に生きられたかなって」
沈む夕日にシルエットになっている富士山を見ながら、振り返ってみた。
ぼくは謙虚だっただろうか・・・?

謙虚に生きることは、いつも意識している。
ぼくみたいな仕事をしていると、「先生、先生」とか呼ばれて、無意識のうちに傲慢になってしまうのが怖いからね。
「人間、本当の自信がないと、謙虚になれない」
以前読んだ本の一節を思い出した。
あなたは謙虚な人って、どんな人だと思いますか?
腰が低い人?
自分を下げる人?
「私なんてまだまだです」と言う人?
でもそれって、謙虚とはちょっと違うと思うんだよね。
謙虚さの正体は「自信の量」
本当に謙虚な人は、自分を下げて見せたりしないと思う。
それは自信があるから。
本当の自信がない人ほど、無意識に自分を守ろうとする。
・マウントを取る
・正しさを主張する
・人の意見を否定する
・評価を気にしすぎる
これ、全部「エゴ」。
このエゴがやっかいなんだよね。
でも、エゴそのものは、悪じゃない。
エゴは、
自分を守るために必要なものだからね。
傷つきたくない。
否定されたくない。
価値がないと思われたくない。
その気持ち、誰にでもある。
もちろんぼくにもありますよ。
問題は、エゴに気づかずに、エゴで生きてしまうことだと思う。
エゴが強くなると何が起きるか
エゴが強くなると、世界はこう見え始める。
・勝ち負け
・上か下か
・正しいか間違いか
いつもそういう意識を持っている人ってあなたの周りにもいるでしょ。
その人を観察してみると、マウントを取ってくる、自分の正しさを主張する、人の意見を否定する、知らないのに知っているふりをする・・・
そうなっちゃうと、人は学べなくなる。
「負ける=価値が下がる」と思い込んじゃうからね。
本当の自信がある人は勝ち負けで考えない
本当の自信ってね、「うまくいく自信」じゃない。
「うまくいかなくても、自分は大丈夫だ」という感覚。
これがある人は、
・間違いを認められる
・人の意見を聞ける
・感謝できる
だから、謙虚になれる。
守る必要がないんだよね。
謙虚さは強さ
謙虚になろうとすると、だいたい失敗する。
どうしてかというとね、謙虚さは「態度」じゃなくて、内側の安定感から滲み出るものだから。
自分を信じている人は、誰かを見下す必要がない。
誰かに勝つ必要もない。
エゴがもたらすいちばん大きな損失
エゴが強いと、いちばん何を失うか。
それは、人とのつながり。
人は正しい人より、安心できる人と一緒にいたいと思うものでしょ。
あなたもそうじゃない?
エゴが前に出ると、空気がピリッと緊張する。
謙虚な人のそばは、なぜか、心がゆるむ。
マーケティングも同じ
これはビジネスでもそう。
売れないときほど、人はエゴを強くする。
・すごさをアピールする
・専門性を振りかざす
・正論で押し切ろうとする
でも、選ばれるのはいつも、人間として信頼できる人。
謙虚さは、最大のブランドと言ってもいいくらい。
エゴに気づいた瞬間、人は自由になる
エゴは、なくさなくていいと思う。
気づけばいいことなんだ。
「あ、今、守ろうとしてるな」
「あ、評価が気になってるな」
そう気づいた瞬間、エゴは少し静かになってくれる。
すると、不思議と心にゆとりが生まれる。
「人間は自信がないと、謙虚になれない。」
確かにこれはそうなんだろうな。
だから、自分を責めなくていい。
エゴが出たら、
「ああ、自分を大切にしたかったんだな」
って、見てあげればいい、
本当の自信は、勝ち続けることじゃない。
揺れても、迷っても、それでも自分を信じて生きてきた実感みたいなもの。
それが育ってくると、人は自然に、謙虚になる。
そして、人が集まってくる。
大丈夫。
あなたが歩いてきた道は、ちゃんと、あなたの自信になっているからね。
藤村 正宏
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