好奇心を失っていない人には 楽しい毎日

遊び場が広がる感覚

テクノロジーは、相変わらず想像以上のスピードで進化しています。
人工知能やロボットが、人の代わりに働いてくれる世界は、もう「未来の話」ではなく、日常になりました。

ChatGPTをはじめとするAIの進化を見ていると、これまで「AIには無理だろう」と言われてきた領域にも、静かに入り込んできています。
文章を書くこと、企画を考えること、コードを書くこと、表現すること。
かつては人間の専売特許だと思われていたことが、少しずつ共有され始めています。

でもね。だからといって、怖がる必要はあまりない。

モノを考える人にとっては、むしろ、遊び場が広がった。
そんな時代になった。

自分一人ではできなかったことを、AIに手伝ってもらう。
苦手だったことを、軽々と越えていく。
考える速度や、試せる回数が、増えていく。

気がつくと、
「昨日の自分より、今日の自分のほうが、ちょっとできることが増えている」
そんな感覚が戻ってきます。

それって、どこか懐かしくないですか。

子どもの頃
自転車に初めて乗れた日。
逆上がりができた瞬間。
新しい遊びを見つけた午後。

世界が、やたらと輝いて見えたあの感じ。

今、知的な人──正確に言えば、好奇心を失っていない人にとっては、毎日が、あの頃に少し似ているのかもしれません。

もちろん、世界は昔のようにのんびりはしていません。
日曜の夕方に『サザエさん』を観て、「また明日から一週間か…」とため息をつく、そんな時間感覚は、もう主流ではないでしょう。

でも、だからといって、急がなくてもいい。
全部に追いつこうとしなくてもいい。

大事なのは、変化に勝つことではなく、変化と遊ぶこと。

時代の流れに、無理に逆らわなくていい。
かといって、必死に泳ぎ切ろうともしなくていい。
南の島のビーチで、浮き輪のようにAIを使って、ぷかぷか浮かんでみる。
それくらいで、ちょうどいい。

では、どんなにAIが進化しても、変わらないものは何でしょうか。
それは、やっぱり「真理」です。

原理原則。
自然の摂理。
人としての、ごく基本的な感覚。

テクノロジーが高度になればなるほど、人と人との関係性は、むしろ輪郭を増していきます。

誰かが転べば、思わず手を差し伸べる。
困っている人がいれば、声をかける。
「大丈夫ですか?」と言ってしまう。

それが、人間です。

人は本来、誰かの役に立ちたいし、誰かに喜んでもらえると、素直にうれしい。

ビジネスも、結局はそこから離れません。
あなたの商品やサービスで、目の前の誰かが、少し楽になる。
少しうれしくなる。
その結果として、売上や利益が生まれる。

これが、変わらない「真理」。

好きな人に喜んでもらいたくてやったことが、「ありがとう」という言葉になって返ってくる。
あの、胸の奥があたたかくなる感じ。
あれ以上に、仕事として健全な状態は、あまりありません。
だから、現代のビジネスでいちばん大切なのは、やっぱり「つながり」です。

別の言葉で言えば、「縁」。

縁を雑に扱わないこと。
効率よりも、思いを込めること。
遠くの誰かより、目の前の人を大切にすること。

2026年、それさえ忘れなければ、大丈夫。
穏やかに、ちゃんとうまくいく。
まずは、身近な、目の前の人から、少し仕合わせにしてみましょう。

ビジネスにおいて「縁」は、最も重要で、そして、いちばん長くあなたを支えてくれる資産なのです。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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