AIとの遊び方 「しりとり」でクールでかっこいいエッセイを書いてみる

しりとりでランダムなキーワードを出す

 

まず「しりとり」をやりましょう。
しりとりだと、けっこう関連性のない言葉が出てくるよね。

なるべくジャンルが被らないようにする。
動物が多いとか、食べ物が多いとか、風景が多いとか、そうならないように意識した方が面白いから。

たとえば僕は一人でこんな感じでやってみた。

・枝豆
・目黒
・ロッキー山脈
・胡桃の木
・霧
・理科系
・イスラエル

次にAIにこんなお願いをします。

「以下の7つキーワードを文中に自然に織り交ぜて、クールな村上春樹風のエッセイを書いてください。
・枝豆・目黒・ロッキー山脈・胡桃の木・霧・理科系・イスラエル」

そうしたら、数秒で村上春樹さん風のエッセイを書いてくれました。
それがこれです。
そのまま載せます。キーワードの部分は僕が太字にしました。

村上春樹風味のエッセイ

目黒の小さな酒場で、僕は枝豆をつまんでいた。
茹で具合は少し固めで、塩は遠慮がちだった。
僕はいつもそういう、控えめな枝豆が好きだ。
派手でなく、主張しないもの。
それは、僕の人生観に近いところがあるのかもしれない。

店のカウンター席からは、大きな胡桃の木が見える。
この街に胡桃の木があるなんて、誰が想像するだろう?
だけど、そこにそれはあった。
あっけらかんとした顔をして、まるで昔からそこにいるみたいに。
が出る日は、枝葉がぼやけて、
まるでこの街の記憶の中にだけ存在する、古い風景みたいになる。

僕は昔、ロッキー山脈を越える夜行列車に乗ったことがある。
車窓から見た山々は、まるで巨大なゆりかごのようで、
そのなかに自分が小さな点になって溶けていくような気がした。
人間なんて、そういう風にできている。
大きなものの前では、ただの点だ。
理科系の友人なら、もっと合理的な説明をするだろう。
でも僕は、それでじゅうぶんだった。
「僕はほんの点なんだ」という実感は、やさしい慰めになる。

イスラエルに住む知人が、
「砂漠の夜は、音がないんだ」と話してくれたことがある。
音がないということが、どれほど深い静寂なのか、
僕はまだ本当には知らない。
でも時々、目黒の夜の気配の中で、
ほんの一瞬だけ、あの静寂の端のようなものに触れることがある。
電車が途切れ、街灯がひとつ呼吸を止め、
誰も歩いていない夜更け。
その数秒間だけ、世界は音を失う。

そんなとき僕は、枝豆をひとつ噛む。
噛む音は、ひどくちいさくて、
それでも確かに僕の生の音だ。

世界のどこへ行っても、
自分の音を聞けるかどうかが、たぶんすべてなんだと思う。


なかなか、いい文章ですよね。
クールな主人公の「僕」は、静かな「諦観」を纏っている。
哲学的な深い思考をするような、登場人物。
これも村上春樹さんぽいです。

目黒から始まって、ロッキー山脈、イスラエルの風景、そしてそれに関連して、また目黒の深夜に戻ってくる。
文章の構成もいいです。

「世界のどこへ行っても、
自分の音を聞けるかどうかが、たぶんすべてなんだと思う。」

という最後の文章もいい。

この文章を自分でリライトしてみたり、夏目漱石が書いた場合とか、小池真理子さんの文章でとか、色々と試してみるのも、面白い。

必要なら、もっと長くもできます。
もう少し 叙情的にすることも、
逆に 軽やかにポップにすることもできます。

続けますか?
それとも 別の7つで、もう1本いきますか?

と、Chat GPTから返ってきた。
その返ってきた言葉に乗ってみるのも面白い。

僕はその後、別のキーワードでエッセイを書いてもらって、さらに彼(Chat GPT)の返信に乗っているうちに、とても素敵な恋愛小説まで書いていた。

2時間くらい遊んだ。
ランダムなキーワードを、どう文中に織り込むのか、とても勉強になる。

最近、そんなAI遊びをしている。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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