リピーターの多いお店がやっていること|SNSが普及した今だからこそ効果のある紙販促物について

お客さまから捨てられない販促物

世の中には、リピーターが多い店とそうでもない店があります。
その違いは何でしょう?
顧客満足を高めていたら、黙っていてもリピーターが増えるなんてことはないのです。
なぜなら、顧客満足とリピーターに因果関係はないから。

お客さまはどうしてあなたの店に来なくなるのか。
それは、あなたの店を忘れてしまうからです。
忘れられた店が選ばれるわけありません。
忘れられないように、思い出してもらえるように、既存顧客とコンタクトする仕組みをつくることが大切なのです。

紙のメディアは今だからこそ有効

今はSNSがあるのでお客さまとコンタクトを取りやすくなりましたが、紙販促もまだまだ効果があります。
特に、個人を出したお手紙風ニュースレターやフリーペーパーのような冊子は有効です。
今回は個人を出した会社のパンフレットで売上が上がっている、エクスマ塾生で江東区亀戸の電気屋さん、沼澤栄一さん(沼ちゃん)の事例です。

流れてしまう情報より確実に残る情報

家電量販店が世の中にたくさん出てきて、町も小さな電気屋さんは、衰退して行きました。
今まで町に普通にあった小さな電気屋さんは姿を消していきました。
しかし、ここにきて町の電器店は小回りが利くため支持をされるようになってきています。
『栄電気の取り扱い説明書』(トリセツ)をつくった経緯と効果について聞きました。

栄電気の取扱説明書の表紙

栄電気の沼澤さんは、塾生さんの中でもネット活用をうまくしていて、ファンも多い社長です。
Twitterやブログで面白い情報や役立つ情報を発信しています。
先日も、千葉の停電の時には、通電火災を起こさないような方法や漏電ブレーカーの修復の方法などをツイートして、たくさんの人に喜んでもらっています。

「漏電ブレーカをあげてもすぐ落ちてしまうという問い合わせが多く来てます。外に配線してある一つの回路だけなので、それだけ落として置けば大丈夫。一度下にガチャンと落として切ってから上げてください。ボクが行くまでこれで電気付けて安心してください。」

https://platform.twitter.com/widgets.js

Twitterで被災者さんに電気に関する情報も届けていました。

しかしながら、ネットでは日本全国を相手に情報発信できるけど、その代わり、仕事にならない質問が多く寄せられることもあります。
浅い関係性のままでは、なかなか売上に結びつきません。

ニューズレターはここ7年くらい毎月発行しています。
ニューズレターを読んでいるお客様は、確実に情報が伝わるので購入にも結びつきやすい。
消えてなくなる情報より、紙で残っているニューズレターの方がお客様のココロをつかんでいるように思ったそうです。
毎号ファイルに綴じてくださるお客もいますが、多くの方は読み終えたら適当な頃に破棄するのだと思います。
それなら、なるべく捨てられないモノを作りたい。
そう思い、それが形になったのがこの『トリセツ』です。

家電を売っているので商品に付属している取り扱い説明書は、納品時『よく読んでくださいね』なんて言ってますが、栄電気の取り扱い説明書はどういうものだろう。

『トリセツ』は機械の説明書じゃなくてもいいよな。
人間のトリセツ。
お店のトリセツ。
お店の利用の仕方やお店の基本情報以外に、仕事に対する思いや、普段の生活を交えて、沼ちゃん個人というものを伝える。

ブログではそんな事も書いているのでアナログ版としてそういうもの出来ないかなぁとも考えたそうです。

ストック型の紙媒体

そんな時に鹿児島にある仕入先の会社が商品の卸売りから街の電器店を研究する事業が始まり、沼澤さんもそれに参画する事になりました。
その中で自分の思いと同じような会社案内冊子の事例発表を聞いた。
「こういう思いのこもったトリセツを作りたい」
そこから相談が始まり、その研究グループ内で協議をしました。
まずは自分のイメージを決めるところからスタートしたそうです。
出てきたイメージは『男はつらいよ』寅さんです。
下町らしさ、人情深さ、そんなところが寅さんに通じる意見があり、寅さんに決定。
構成デザイン印刷は仕入先の会社がやってくれました。
制作にあたっての画像は全て沼ちゃんの自撮りです。
男はつらいよのパンフレットのポーズをまねて自撮りをして、 表紙に沼ちゃんの顔が大きく出ています。
人は知り合いの顔が出ているものは、捨てずらいものです。
きっとそんなネライもあったのかもしれません。(笑)

沼ちゃんと仲間たち

1000部印刷し、店内で配布、定休日はシャッター前に置いてお客様自ら持っていくようにしたそうです。
無理やり渡したり、送付したりしなかった。
押しつけの配布をしたくなかったからだそうです。
確かに自分が欲しくないものは、捨ててしまいますよね。
捨てられたくないから、欲しいと思った人だけに渡す。
それは正しい考え方ですよね。

皆さん面白がって、みるみるうちに最初の1000部はなくなり、また1000部増刷することになります。
沼ちゃんは亀戸の飲食店によく飲みに行くので、そのお店でも置いてもらえるようになります。
そのことをSNSで投稿したら、それを取に行きながら飲食するという人も出てくるようになった。
栄電気で何も買わないのにトリセツだけもらうのは悪いっていう人もいる。
飲食店にしたら、栄電気のトリセツを置く事で、沼ちゃんつながりの人が飲みに来るわけです。
飲食店も喜んでくれ、なんと、お店の設備は栄電気に来るようになった。
みんながいいことだらけです。

増刷の時には端にひもを通す穴を開けて電話や冷蔵庫の横に吊るしてもらうような仕様にして、破棄してもらわない工夫をしました。
今では街のフリーパーパーのように亀戸の数か所で入手できるようになり、街の電器店には珍しい一見さんも多く来店されるそうです。
さらにおもしろいのが、トリセツの中に「沼ちゃんとつながろう」というページを設けたので、日ごろの仕事の内容やプライベートの事も見ていてくれて、初めてのお客様なのに、『沼ちゃんの提案どうりに任せます』といきなりニックネームでしかも信頼しきっている。

「個」を出してわかりやすく説明

あなたもこのトリセツ欲しくなったでしょ?(笑)

SNS時代、処理仕切れない情報がSNS経由で入っていきます。
それはあなただけでなく、あなたのお客さまも同じです。
たくさんの情報洪水に溺れているような状態です。
だからSNSの反応は以前に比べると悪くなっています。
そんな中、SNS時代だからこそ、しっかりと力のある紙媒体がとてつもなく力を発揮しているわけです。
そして、情報はまだ増え続けます。
そうなったら、あなたの情報は埋もれてしまいませんか?
「SNS+力のある紙媒体」
この流れがきているように思えるのです。
あなたも紙の媒体が使えないか、考えてみましょう。

今回はこの「トリセツ」の話だけですが、沼ちゃんはアウトドアが大好きで、お客さまと一緒にカヌーやカヤックに乗って水辺から花見をするイベントとかもしています。
彼のTwitterでは、そんな様子や、電気にまつわる役立つ情報をたくさん発信している。
ぜひ、沼ちゃんのTwitterもフォローしてみてくださいね。

10月のエクスマトークライブのお知らせ

10月は

【遊び心が独自の価値を生む|SNS時代に高く売る5つのやり方】
というテーマでエクスマトークやります。

「好き」や「楽しい」を仕事に加えると独自の価値になる。

製品、店、会社、個人、そういう個性がわかりにくくなっている時代です。
だから「差別化」という考え方ではなく、戦わなくてもあなたを選んでもらえる個性が大事です。
それが「独自化」です。

際立った個性というのは誰もが、どこの会社も持っている。
ただ気づいていないか、発信していないだけ。

あなたの独自の価値。
それを知りたい方は、ぜひ10月のエクスマトークライブに参加して、ヒントを得てください。
どなたでも参加できるセミナーです。
初めての方、大歓迎です。
もちろんエクスマ塾生さんも大歓迎です。

SNSが消費に影響を与えている現代、どんな視点でビジネスに遊び心を入れたらいいか。
エクスマの視点で、SNSをどう活用するか。
テクノロジーの最新事情なども含めてお伝えします。

大阪  10月11日(金曜日)
東京  10月31日(木曜日)

2ヶ所で開催。

各会場共通

参加料15000円(懇親会費含む)
午後2時〜5時 セミナー
午後5時〜7時 懇親会

各会場、少人数です。
お早めに参加表明してください。

10/11 (金)大阪エクスマトークライブ

【会場】 ハワイアンカフェ『アロハス』
   大阪府堺市中区深井沢町3409−1
   <地図>

以下のフォームから参加表明してください。

【10/11 大阪 エクスマトーク申し込みフォーム】

10/31(木)東京エクスマトークライブ

【会場】 エクスマスタジオ
   小田急線「和泉多摩川」駅、徒歩30秒

以下のフォームから参加表明してください。
【10/31 東京 エクスマトーク申し込みフォーム】

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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