遊び心が独自の価値を生む|「遊ばざる者、働くべからず」

古風なビジネスでは合理的で役立つものしか価値を認めなかった

「遊ばざる者、働くべからず」

これは現在のボクの座右の銘になっています。
最初にそういうことを発信したのは2003年の本でした。

「せまく」売れ!「高く」売れ!「価値」で売れ!
<オーエス出版:現在絶版中>

 

2003年2月28日発行

222ページ最後の結び

今でこそ、たくさんの人がビジネスで「遊ぶ」ことの必要性を言い出しています。
有名な文化人、学者さん、マーケッター、最近多くの人たちがそんな発信しています。
どうしてかと言うとテクノロジーが発達して、多くの仕事がAIやアルゴリズムに代替されていくことが目に見えている。
そんな時に、人間しかできない仕事は何かということが探求され始めた。
その解の一つであるのが「遊び」なのです。

今までビジネスの世界は、生産性を上げるため合理的なことを追求してきました。
ムダなもの、非合理的なものは徹底的に排除してきた。
20世紀のビジネスはそんな論理で発展し生産性を上げてきたのです。

でも、近代のそういった合理的生産性に限界がきた。
役に立つこと、合理的考え処理していくことだけでは捉えられないものになってきたのです。
実際に、表向きに合理的に見えるビジネスの世界の結びつきの根底には「ムダなこと」「非合理的なこと」「遊び心」そういう要素が確実に存在します。

例えば消費者の心理を合理性だけですべて把握できないことは、みなさんもよく知っていますよね。
今までの経済論理では捉えられない消費だって起きています。

数年前から話題の、SNSの投稿が目的で旅行に行ったり、店に行ったり、モノを買ったする「SNS消費」もその一つです。
商品はどうでもよくて、友人のオススメだから買ったり、店で商品を見たら予算も考えず衝動買いしたとか。
合理的な消費が意外と少ない。
それはあなた自身の消費を考えてみても、そうだと思います。

それに多くの人たちが気づいたのは、現代なのです。
まさにエクスマの時代になってきたと確信しています。
遊び心が独自の価値を生む。

「好き」や「楽しい」を仕事に加えると独自の価値になるのです。

製品、店、会社、個人、そういう個性がわかりにくくなっている時代です。
だから「差別化」という考え方ではなく、戦わなくてもあなたを選んでもらえる個性が大事です。
それが「独自化」です。

際立った個性というのは誰もが、どこの会社も持っている。
ただ気づいていないか、発信していないだけ。

あなたの独自の価値をしっかり伝えること。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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