今年もあと1ヶ月で終わり。寒い東京でコーヒーを飲みながら、もう一度ビジネスの本質は何かを考えてみた。

カンタンに言うと、独自の「体験価値」が、選ばれる理由。

今年もあとわずかになりました。

今年消費税が上がってから、消費の減速がなかなか回復しないってこと、よく聞きます。
やっぱり、安くしなければ売れない。
高いものは売れない。
お客さまは安いものを欲しがっている。
そんな雰囲気も見受けられる。
そして、みんな多かれ少なかれ、業界の「価格競争」に参加している。

今の時代、売れている会社や店をみていると、独自の価値を発見して、それを正確にしっかりと伝えている。
ボクはもう何年も、エクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)を提唱しています。
モノではなく、体験を売るマーケティングです。
今までに中小企業の経営者や販促責任者、お店のオーナー、個人事業主、そういう方が勉強して、たくさんの方がたくさんの気づきを得て、価格競争から脱却しています。
価格ではない理由で選ばれて、成功している。

エクスぺリエンス・マーケティングの目的は
「価格競争に巻き込まれない売れるしくみを作り、しあわせになる」
そういうこと。
安売りしなくても「価値」を作りそれを正しく伝えると、売れるようになるのです。
他にない価値を創出してその価値をしっかりと伝えることが大事。

差別化ではなく「独自化」の考え方で、個性を発信していくことが大事なんです。

ビジネスの本質に目を向けよう

会社は一時期だけ儲かればいいわけではありません。
自分が立ち上げた会社が大きくなり、時代の寵児と騒がれても、あっという間に消え去って忘れ去られてしまう。
そういう会社では意味がありません。

日本では100年以上続いている会社が世界で最も多い

日本は100年以上続いている会社が世界で最も多い

時を超えて残っていくことが、経営の本質です。
時が経ち、世代交代が進んだとしても、残るのは、真理に沿った考え方です。
純粋な愛の心や、使命感、責任感、誠実さなどの精神です。
100年以上続いている会社が、日本には世界的にも群を抜いて多く存在します。
おそらく日本人の根底には、純粋な愛の心が流れているのでしょう。
その結果なのだと思います。
大切なのは、形を見るのではなく、目に見えないところに流れる深い思いを見詰めることなのです。
本質に目を向けることです。

企業も、その会社のもっている純粋な思いが軸になっていたら、広く社会に貢献できるものです。
しかし時流にのまれ、あれに手を出し、これにも手を出しと、本筋を見失ってしまう企業もたくさんあります。
その結果、苦しみや悩みを生み出してしまっている例も枚挙にいとまがないほどたくさんあります。
もう裾野を広げたり、他の業種に手を拡げる時代ではありません。
自分の強みである、本業を深めてより専門性を追求する時代なのです。
それが真理だからです。

「信頼・共感・好意」を創りだすこと

繁盛する店、会社になるためには、いきなり買ってもらおうとするのではなく、お客様と、関係性を作るという意図をもつことが大事になってくるのです。
そのためには、売る前に好かれることを考えることです。
お客さまと、「信頼・共感・好意」を創りだすこと。
お客さまに、あなたのことを、あなたの会社を、あなたの商品を好きになってもらうこと。
それが大切です。

でもね、頭ではわかっていても、行動が「売り込み」や「営業」になってしまう。
そういうことってありますよね。
共感を創りだすには、どうしたらいいのでしょう?
それは、カンタンに言うと、情報を発信することです。
情報発信といっても、商品の情報ではありません。
それは売り込みになってしまいます。

あなたが発信しなければならない情報は、お客さまにとって、有益な情報です。
有益な情報といういのは、たとえば「不」がつくことを解消してくれる情報なんかは、とっても有益な情報といえるでしょう。
「不」のつくことを解消してくれる情報というのは、不安、不満、不便を解消する情報のことです。

ボクのお弟子さんにも、「不妊体質の改善情報」を発信している漢方薬局。、
「反応のいい販促物の作り方」を情報発信している印刷会社。
美容院の集客やリピーター対策を発信している、美容室のオーナー。
小売店の売上を上げるためのアドバイスをしている、アパレルメーカーの社長。
などなど、「共感される情報」を発信して、興味のある人や見込み客を集めてそれから売っている人が多くいます。

有益な情報をたくさん発信して、「信頼・共感・好意」を創りだすことです。
売る前に好きになってもらうことが、大切です。

経済の意味を忘れてはいけない

何度も言っていることですが
「経済」の語源は「経世済民」という四字熟語です。
意味は「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」。
平たく言うと、「世の中を良くして、人々を救う」という意味です。
経済は、世の中を良くして、人々を救うためにある。

会社は、儲けるためにあるわけではないということです。
会社が、今期の利益がどうだとか、利益が出たとか出ないとか、それが目的ではない。
目的は、世の中を良くして、人々を救うことです。
その結果、利益が出るということなんです。
いきなり利益が目的ではありません。

目先の姿、目先の利益ばかりを追い求める。
些末なことにこだわり続ける。
そういうところは淘汰される運命が待っています。
ビジネスの本質を忘れずに仕事をすることが大事だと思う。
そうでなかったら、ボクたちがビジネスをする意味は、かなり薄れてくる。。

もちろん、どんなに世の中を良くして人々をしあわせにしたとしても、利益が出なかったらやっている意味はない。
ビジネスをやっている以上、商売をやっている以上、利益が出なければいけない。
利益が出ないと世の中を良くできないから。
でも、利益を求めているのではなく、誰かをしあわせにしているかどうかということをまず考えることです。
そうすれば、その結果として儲かるのです。
それが商売の基本なのです。

ビジネスの本質は、利他的心。
自分以外の人をしあわせにする。
そしてより良い世の中をつくることに貢献する。
その結果として、正当な報酬をもらう。
過去や未来に生きるのではなく、今自分ができることを行動すること。
いつだって、行動できるのだから。

ビジネスの本質とは何か?
それはお客さまや社会に、しあわせを生み出すということです。
経済の語源を、経営者、あるいは世の中にたくさんの影響を与えるビジネスリーダーは、忘れないでほしい。

今年もあとひと月です。
来年もさらに飛躍できるように、しっかりと日々を、デザインしていきましょう。
朝、冷たい雨の降る東京の自宅で、薫り高い淹れ立てのコーヒーを飲みながら考えていたのは、概ねそういうことだ。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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