ブラックリストに載らないように|個人の信用格差が出る時代

サービス業にはブラックリストがある

航空会社、リゾートホテル、高級旅館、レストランなどには、お客様のブラックリストというものがあります。
そのリストに載ると予約ができなくなります。
載っている人は、大体の場合、クレーマーと呼ばれている人たちです。

以前、大手航空会社のブラックリストにのって、その航空会社を一切利用できなくなった、有名芸能人の話を聞きました。
ともかく態度が偉そうで、CAさんに難癖をつけたり、無理な要求をしたり、クレームばかり言っていた。
ブラックリストに載るくらいだから、何度も利用してくれているお客さまではあるわけですが、度を超えるほど人柄が悪いと、お断りされてしまうわけです。

そういう傾向の人は、だいたい他の会社にも迷惑をかけているから、たくさんのブラックリストに載っていて、自分でドンドン不自由な人生やビジネスになっていく。
企業同士がそのリストを交換している、かもしれない。
そうすると、ホテルも予約できない。
レストランも予約できない。
家やオフィス、レンタカーすらも借りられない。
そんな事態に陥るわけです。

行動履歴が見られている

そして、今の時代、それは他人事ではないということ。
そういうことが、普通に生活しているボクたち一般人にも及ぶことが考えられる。

テクノロジーの進化の結果、ボクたちのプライベートはいつも見られています。
あなたの知らないところで、個人の行動履歴が膨大なデータとして蓄積されているのです。

Googleで検索した履歴、アマゾンで購入した履歴、Facebookでいいね!をした履歴、Twitterでの発言(匿名だとしても)、LINEペイの支払い状況、SNSでどんな人とつながっているのか、メルカリでの品物の売買、交通系カードの履歴、などなど他にもありますよね。
そういう個人のデータが確実に蓄積され続けているのです。
さらに、ただ街を歩いているだけでも、街頭の監視カメラや、走行中の車のドライブレコーダーで、日々行動が記録され、顔認識技術で個人が特定されている。

そして、この膨大なデータを「個人信用」として点数化し、利用しようとする動きが出てきてもおかしくありません。
個人の膨大な行動履歴のデータを活用して、個人の信用力の物差しに使う、そういうことです。

今までの日本では、個人の信用と言うのは、勤務先や、勤続年数、年収、出身大学、等々のデータでした。
でも、現代はさらに細分化した詳細の個人データーが簡単に手に入る時代になったのです。
テクノロジーの進化で、ボクたちは360度見られているということ。
企業にとって、この情報は個人の信頼を測るためにはすごく優秀なデータです。

例えば、どんなに仕事ができても、どんなに年収が高くても、いつもクレームまがいのことをしていて、トラブルが多い。
SNSでも人や会社の批判、文句ばかり言っている。
金銭的なやりとりのトラブルを繰り返している。
そんな人の信頼は低くなるのです。

信頼が低くなると、冒頭に書いたように、本人が知らないうちに、レストランやホテルすらも予約できなくなる。
当然、起業しても仕事がうまくいかなくなるし、社会生活をするのが、とても不自由になる。
まるでジョージ・オーウェルの、監視社会の恐怖を描いた小説『1984年』のような世界になるかもしれません。

日本ではなかなか想像できませんが、すでに中国ではそんな兆しが見えています。
様々な個人情報を信用調査の対象にしているのです。
日本だって、そんな社会が訪れないとは、誰も言い切れません。
10年後、もしかすると5年後には、そうなっているかもしれない。

映画『スノーデン』を見てみよう

そんな時代が来るわけがない。
そう思っている人は、数年前の映画『スノーデン』を見るといい。
実在している人の映画です。

映画「スノーデン」予告より

エドワード・ジョセフ・スノーデンというアメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員の話。
NSAで請負仕事をしていたコンサルタント会社のシステム分析官として、アメリカ合衆国連邦政府による情報収集活動に関わっていました。
スノーデンは、アメリカが全世界でひと月に970億件の、インターネットと電話回線の傍受を行っていたことを告発しました。

電話傍受には大手通信事業者が数社協力しており加入者の通話情報を収集していた。

通話者の氏名・住所・通話内容の録音
通話者双方の電話番号
端末の個体番号
通話に利用されたカード番号
通話時刻
所要時間
通話者の位置情報

世界中のそんな情報を収集していたのです。

またインターネット傍受で収集していた情報は

電子メールやチャット
電話
ビデオ
写真
ファイル転送
ビデオ会議
登録情報などなど

そして驚いたことに、この通信傍受にはマイクロソフト、Yahoo!、Google、Facebook、YouTube、Skype、アップルなどが協力させられていたということ。
スノーデンの持ち出した資料によってその一部が明らかとなりました。

この映画を見た後、パソコンのカメラにガムテープを貼りたくなった。
インターネットにつながっているパソコンだったら、そのカメラを知らないうちに乗っ取られ、遠隔操作されているかも。そんなことを思った。

襟を正して生活しましょう

個人の様々な履歴が蓄積され、信用スコアとして特定されていく。
そんなことが本当に現実味を帯びてきました。

信用力が高い人は、日々の生活がたくさんの恩恵を受けることができる。
逆に、信用力の低い人はお金もかかるし、仕事も生活もしにくくなると言う社会になるってこと。

ボクたちは無料で様々な恩恵を受けています。
その代償として、個人データを無意識に提供しているのです。
また、監視カメラやドライブレコーダーが普及することで、犯罪者や危険な煽り運転が少なくなっている。
それはいい社会ですよね。

そう考えると、人柄がいい人が損をする時代は終わるってことです。
ボクがいつも言っている「これからのビジネスで成功するためには人柄が大事」っていうことにもつながる話です。
襟を正して生きることです。
SNSで批判や悪口を言わず、安全運転で、街を歩くときも信号無視や喧嘩などしないこと。

そういう意味では、いい社会になるのかもしれません。

【映画「スノーデン」の予告篇】

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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