
個性とは、あなたが仕事を「楽しむ」ことからしか生まれない
10年以上前から、僕は「今の時代は個性がないのが問題だ」と伝えています。
それから約10年。時代はどう変わったでしょうか?
情報の量は当時とは比較にならないほど膨大になり、さらに今、生成AIが「もっともらしい正解」を瞬時に出してくれるようになりました。
SNSを開けば、誰かが作った「バズるためのテンプレ」や「効率的な成功法則」があふれています。
でも、その結果どうなったか。
世の中は10年前よりもっと、「金太郎アメ」のような無個性に埋め尽くされるようになった。
スペックも、価格も、そして発信する言葉さえも、AIが書いたような「正しくて綺麗だけど、心が動かないもの」ばかり。
そんな時代に選ばれるための答えは、10年前よりもっとシンプルで、もっと過激になっています。
それは、「常識から逸脱する」ということです。
「効率」や「正解」から逸脱する勇気
今の時代、性能が良いのは当たり前。こだわりの商品なんて、世界中にあふれています。
スペックや機能性で差別化しようとしても、すぐに比較され、埋もれてしまいます。
だからこそ、あえて「効率」や「正解」から外れてみる。
全国どこでも同じような店、どこかで見たような広告、それらをやめて「あなたにしかできない、偏った面白さ」を出すことです。
例えば、ある地方の大手メーカーさんのショールームでの事例。
メーカーの看板を背負いながらも、あえて「本部推奨のやり方」から少し浮いてみる。地域の独自の空気感を取り入れ、そこにいるスタッフの顔が見えるイベントを企画する。その「ズレ」こそが、お客さまにとっては「愛着」に変わるのです。
AIには絶対に真似できない「楽しんでいる姿」
なぜ今、個性がこれほどまでに重要なのか。
それは、AIには「楽しむ」という感情がないからです。
『論語』にある有名な言葉を覚えていますか?
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
知識がある人より、それが好きな人。
好きな人より、それを心から楽しんでいる人。
「楽しんでいる人」には、誰も勝てないのです。
北海道の標茶町の電気屋さんの小柳社長。
自分がジャズのベーシストをやっているので、店でジャズのライブをやり、一番高額なエアコンを売る店になった。
「趣味(好き)を仕事に溶け込ませることで、価格競争を無力化した」わけです。
ハッピー薬店の橋本さんのように、薬屋なのにアロハシャツと短パン、ビーサンで講演。講演中にコロナビール。
一見、ビジネスの正解からは「逸脱」しているかもしれません。
でも、その「楽しんでいる姿」に人は惹かれ、そこにコミュニティ(つながり)が生まれます。
「発信」ではなく「人柄」を届ける
10年前はFacebookやTwitter(現X)が主流でした。今はInstagram、TikTok、YouTube、そしてスレッズ。
プラットフォームは変わりましたが、本質は同じです。
今の時代にスマホの画面をスクロールしている人の指を止めるのは、綺麗な広告写真ではありません。
「この人、なんか面白いことやってるな」「本当に楽しそうだな」という、あなたの体温が伝わる発信です。
デジタル化が進めば進むほど、最後は「誰から買いたいか」という極めてアナログで人間的な関係性に回帰します。
デジタルとアナログを分ける必要はありません。
チラシも、SNSも、AIも、すべては「あなたという個性」を伝えるための道具に過ぎないのです。
遊び心が、あなたのビジネスをアップデートする
「仕事だから我慢しなきゃいけない」
「業界の常識だからこうしなきゃいけない」
その思い込みを一度、捨ててみませんか?
あなたが心の底から楽しめること、つい時間を忘れて没頭してしまうこと。
その「遊び」の要素を、思い切ってビジネスの真ん中に置いてみてください。
これからの時代、最大の差別化は「あなたが誰よりも楽しんでいること」そのものになります。
「遊ばざるもの、働くべからず」
常識から逸脱し、自分をアップデートし続けましょう。
あなたが楽しめば楽しむほど、あなたのビジネスは唯一無二の個性を放ち始めるはずです。
一緒に遊びのような仕事をしよう!
藤村流経営者塾
藤村 正宏
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