温泉旅館のホームページはどうしてみんな似ているんだろう

露天風呂の景色じゃ違いがわからない

いい温泉旅館って、何で決めていますか。
部屋の広さでしょうか。料理の豪華さでしょうか。それとも露天風呂の景色でしょうか。

もしそうだとしたら、今のほとんどの旅館サイトは「正解」を並べすぎ。
そして、その正解が、逆に選ばれない原因になっている。

カニ、伊勢海老、和牛。
美しく整えられた客室。
湯気の向こうに広がる絶景の露天風呂。

どのサイトを見ても、同じような写真が並んでいる。
そして、どれも素晴らしく見える。

でも、だからこそ選べない。

これは、情報が足りないのではなく、「違い」がわからないということ。

なぜきれいなサイトは選ばれないのか

多くの温泉旅館のホームページは、完成度が高いです。
プロが撮影し、丁寧に編集され、非の打ちどころがない。

でも、そこには「人」がいない。

女将も、仲居さんも、スタッフも見えない。
誰が迎えてくれるのか分からない。

つまり、「体験の主体」が消えているのです。

本来、旅館の価値は「人」にあります。
料理も、部屋も、お風呂も、それを提供する人がいるから意味がある。

それなのに、その一番大切な要素が、サイトから抜け落ちている。

だから、どこも同じに見える。
だから、価格や立地でしか選ばれなくなる。

これからの時代は「人」が価値になる

他の旅館と違うことをしようとしなくていい。
なぜなら、すでに“違うもの”を持っているからです。

それが「人」です。

女将の人柄。
仲居さんのちょっとした気遣い。
フロントスタッフの笑顔。

これらはすべて、コピーできない資産です。

どれだけ豪華な設備を作っても、似せることはできる。
でも、人は似せられない。

だからこそ、「人を出す」ことが最大の価値になるのです。

しかも、特別な演出はいりません。

完璧じゃなくていい。
むしろ、少し不器用なほうがいい。

外国人スタッフの、カタコトの日本語でもいい。
ぎこちない笑顔でもいい。

そこにリアルがあるから、人は惹かれるのです。

SNSは人の魅力を伝える最強のメディア

この「人」を伝えるのに最適なのが、SNSです。

Instagram、X、TikTok、YouTube。
これらはすべて、「人」を感じるためのメディアです。

例えば、
スタッフが日常を少しだけ見せる。
館内でのちょっとした出来事を共有する。
お客様との何気ない会話を切り取る。

それだけでいい。

大事なのは、「つながり」が生まれることです。

さらに、公式ハッシュタグを決める。
そして、お客様の投稿には必ず反応する。
この積み重ねが、関係性を育てていきます。
やがて、「あの人に会いに行きたい」という動機が生まれる。

これが、これからの集客です。

ホームページは「関係性のハブ」になる

そして、ホームページの役割も変わります。

ただ情報を並べる場所ではなく、SNSで育てた関係性を集約する場所へ。

スタッフの紹介ページ。
SNSの投稿が見られる導線。
実際のお客様の声や投稿。

それらが一体となって、「この宿、なんかいいな」と感じさせる。

それが、これからのホームページです。

まずはやってみる

完璧なシナリオはいりません。

まずはやってみる。
ダメならやり直す。

それだけです。

スピードを上げて、試して、改善する。
この繰り返しが、差を生みます。

新しいマーケティングの概念

これからの時代、設備や料理の差ではなく、「誰がいるか」で選ばれるようになります。
ビジネスの本質は「人」に戻っていく。
温泉旅館に限った話ではありません。

あなたの仕事も同じです。

どんなに優れた商品やサービスを持っていても、そこに“あなた”が見えなければ、選ばれない。
逆に言えば、あなたが見えれば、それだけで価値になる。

AIが進化するほど、この流れは加速していきます。
だからこそ、隠すのではなく、出していく。

うまくやる必要はありません。
ただ、あなたらしくあること。

それが、いちばん強いマーケティングになるのです。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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