情報の洪水なんて、なまやさしいものではない。マーケティングは死んだ?

世界中の砂浜の砂粒の数はどれくらい

いまはもう「情報洪水」っていう表現では甘すぎるほど、選択可能情報が膨大になっています。
無限といってもいいくらいです。
ゼタバイト(ZB)という単位の情報量が流通している。
2010年時点で、デジタル世界で、一年間に流通する情報量がこのZBになったそうです。
雑誌やウェブニュースの「WIRED」(ワイアード)や、ジャーナリストの佐藤尚之さん、ほかにもいろいろなところで取り上げられている。

ゼタバイトって単位、ボクも初めて聞いたのですけど、とてつもなく多い数。
通常ボクたちがデータ量で目にするのは、キロバイト(KB)メガバイト(MB)ギガバイト(GB)テラバイト(TB)くらいですよね。

KB(キロバイト)ー1000ー10の3乗
MB(メガバイト)ー100万ー10の6乗
GB(ギガバイト)ー10億ー10の9乗
TB(テラバイト)ー1兆ー10の12乗

この上に、ペタバイト(千兆)、エクサバイト(100京)があり、その次の単位。
ZB(ゼタバイト)は10の21乗。
10垓(がい)って、ほとんど聴いたことのない単位。
わけのわからない、意味不明のすごい単位。

だからもっとわかりやすくその膨大な量を説明すると。
1ゼタバイトって、世界中の砂浜の砂粒の数なんですって。
茨城の大竹海岸の砂粒だって、沖縄のムーンビーチの砂粒だって、絶対に数えられない。
手のひらについた砂粒だって、膨大です。
それが「世界中の砂浜の砂粒の数」ですから。
気の遠くなるほどの数です。

世界中の砂浜の砂粒の数って・・・

世界中の砂浜の砂粒の数って・・・

おまけに指数関数的に、その情報量が加速度を上げて増えている。
2020年の東京オリンピックの年には、1年間に35ゼタバイトの流通量になるって言われている。
やれやれ・・・
もう、偶然に情報に出会うのは無理ってこと。
ウェブ上でも、マスメディア上でも、なかなか情報を見てもらえないという状況だということです。

だから。
「インパクトのあるTV-CMを作って、たくさん露出させたら、見てもらえる」
「ブログでいい記事を書いていたら、認知されるようになる」
「ネットでバズれば、見てもらえるようになる」
なんてことは、もう無理じゃないの〜、って思える。

企業にとっては逆風の時代がつづく

世の中はインターネットを中心に情報量が増え続けている。
情報洪水なんて甘いものではない。
今このブログを書いている瞬間にも、世界中の動画サイトに、次々と動画が公開され、世界中のFacebookやTwitterで情報が投稿され、交流が起きている。
3年くらい前には信じられないような状況になっている。
まず、このことを認識することが大事です。

ほとんどの情報が見られずにスルーされる時代。
見られるのは奇跡的だってことです。
万が一見られても、すぐに忘れ去られてしまう。
だって、情報は次々と押し寄せてくるから。

企業にとっては、逆風の時代になったとも言えます。

多くの人が、スマホを利用して、SNSで発信して、交流している。
スマホを利用して、情報収集している。
企業が言うことは、「話半分」だよなって無意識に思っているのですから。

でも、SNSで流れてくる、友人や知り合いの情報は、気になるのが人間です。
友達の克ちゃんが、山下達郎のCDを買ったんだ。
イッシーが夏休み、家族で沖縄に行っているんだ。
〜が、昼ごはんに何を食べた。
〜が、映画を見にいっている。
〜が、新しい車を買った。
そういう、知っている人の、日常の発信は見ます。

友人や知人の情報のほうが、見られる可能性が高いってことです。
だからSNS、FacebookやTwitterでの、生活者個人的なコミュニケーションが、企業経営に影響を及ぼすってことです。
実際にボクは、友人のFacebookでの投稿で、山下達郎のCDを買いました。

企業にしてみると、自分の商品やサービスがSNS上で、どう話されるかが、とても大事になってくる。
もちろん、好意的に紹介されたり、応援されるようにならなければなりません。
そのためには、何度もいっていることですが、「関係性」なんです。
コミュニティを作り出すことです。
あなたを中心として、お客さまのコミュニティができあがったら、これほど強いことはありません。
ファンクラブです。

これからは大変な時代に突入する、っていうか、もう入っている。
今までの、不特定多数の、顔がわからない人たちに、情報を流し、反応を待っている。
そういう過去のマーケティングは、かなり力をなくしていくでしょう。
エクスマの時代になったんだな。(笑)

あなたの会社や商品、あなた自身のファンクラブを作り出す意図をもって、発信しましょう。

高温注意報が出ている夏の午後。
エアコンの利いた部屋で、アイスコーヒーを飲みながら考えていたのは、概ねそんなことです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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