アメリカとキューバの歴史的な仲直り

キューバ危機

昨日、自宅に帰ってきてから、ウェブニュースを読んでいた。
これは毎日の日課。

ITテクノロジーのニュースが多いが、なんといっても「アメリカがキューバと国交回復」のニュース。
驚いた。
キューバといえば、有名な歴史的事件、1962年の「キューバ危機」。
世界が核戦争の一歩手前まで至ったたいへんな13日間。
もちろんボクはまだ幼児だったので、記憶にないけれど、世界が震撼した出来事。

キューバ

キューバ

1959年にキューバ革命を成功させたカストロ政権とソ連は急速に近づいていて、アメリカは脅威を感じていた。
1962年の秋、たくさんの船舶がキューバに何かを運んでいるのが発覚。
アメリカ軍はキューバ近海を行き来する船舶や、キューバ国内に対する偵察飛行を強化していった。
そんな中、10月14日にアメリカ空軍の偵察機が、アメリカ本土を射程内とするソ連製準中距離弾道ミサイルの存在を発見。

偵察機が撮影した写真

偵察機が撮影した写真

これはアメリカにとって、喉元にナイフをつきつけられるような状況。
すぐにでもミサイルを排除しなければならない。
アメリカの軍部は、キューバのミサイル基地への空爆を主張。
それに対して当時のケネディ大統領が苦悩する。
ケネディがとったのはあくまでも話し合い。
当時のソ連の首相、フルシチョフとの緊迫した政治的かけひき。
結果、キューバへの空爆を主張する軍部を抑え、海上封鎖などをして時間を稼ぎ、外交交渉で戦争に突入することを避けた。
一触即発の危機だった。
もしこの時、アメリカが空爆をしたら、確実に核戦争になっていたと言われている。
そうしたら、人類は1962年で滅亡していただろうと。

ソ連に対してアメリカに核攻撃を要請したカストロ首相

ソ連に対してアメリカに核攻撃を要請したカストロ首相

ちなみに、2000年のアメリカ映画『13デイズ』(サーティーン・デイズ、Thirteen Days)は、この危機を題材にした映画。
スリリングな外交交渉や、アメリカ軍とケネディ大統領陣営の確執で悩む若き大統領、さまざまな状況への臨機応変な対応。
ものすごく面白い映画だった。
ケネディ大統領を扱った映画『JFK』でも主演を務めたケビン・コスナーを大統領特別補佐官役で出演。
かなり史実に忠実に作られている。
もしキューバ危機を詳細に知りたかったら、この映画を観るといい。
エンターテインメントとしても、とっても面白い。

アメリカとキューバ、53年ぶりの国交回復。
歴史的な日だった。
世界が大きく変わったんだな。
大きな国同士の覇権争いがなくなって、世界は「協調」している。
50年前よりは、確実にいい世界になっている。

年末年始のどこかで、またあの映画『13デイズ』を見てみよう。
そして人類滅亡の危機を救ってくれた、さまざまな先人の知恵に触れてみよう。

そう思ったアメリカとキューバの国交回復のニュースだった。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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