大手アパレル「ワールド」の苦境から見る、現代ビジネスの歩きかた。

ワールドが苦境!

大手アパレルメーカーの「ワールド」が苦境に立たされている。
先月も希望退職を募集していた。
40歳以上の社員、500人を募集。
500名って、社員の3割らしい。
そのちょっと前にも、『ワールド直営店舗400〜500店舗閉鎖』っていうニュースもあった。
このニュースで、ビジネスの考え方が昔とまったく変わってきたんだな、って感じた。

『商業界』8月号の7人のエクスマ実践者。
その中で紹介されている、マーケティングコンサルタントの「藤井雅範さん」。
彼は今苦境に立たされている、アパレル大手「ワールド」の元社員です。
藤井さんが書いたブログがとてもよかった。

【リーマン・ショックが来ようが周辺の店舗が低価格化しようが洋服が好きな人は今も変わらず洋服を買う!】

洋服が好きな人は、今でもしっかりと買っている。
ただ売っているほうが、お客さまを、しっかりと生活している生身の個人として扱っていない。
「ターゲット」とか「消費者」とか「ユーザー」とか、顔の見えない「塊(かたまり)」としてのの、データでしか見ていないところが問題だということ。
基本的なことを見ていないってことです。

基本を忘れてしまうと、こんな大きな企業でも苦境に陥る。
以前のままの考え方で、効率や利益を求めると、お客様が「攻略」する相手になったり、「囲い込む」対象になったりして、結局、今のビジネスの本質から知らず知らずのうちに外れてしまい、支持されなくなる。
存在意義のない会社になってしまう。
「つながりの経済」になったことにいち早く気づき、ファッションビジネスの基本に立ち返ることが肝要。
ワールドが復活するかどうかは、ここにかかっているのです。

考え方をガラッと変えなければ生き残れない

本当にここにきて、ビジネスの概念が変わったなって思う。
以前のビジネスの常識が変わった。

だから、企業のあり方を、思い切ってガラっと変えなければ、これからは益々苦境になる。
顏の見えるお客さまと関係性を作り出して、信頼と共感を得てから買ってもらうという「グランドデザイン」を考えなければなりません。

そのためには、ビジネスの基本、「真理」をもう一度確認しておくことです。

ビジネスの真理は、企業が儲けることではなく、その企業が生み出す商品やサービスで、社会をより良くし、人々に仕合わせを提供すること。
これを忘れていては、何をやってもカラ周りして、うまくいなくなる。

あなたのビジネスの目的は、上場することでも、世界制覇することでも、金持ちになることでも、ないのです。
そんなちっぽけで、セコイことを目標にしていると「悔恨」を残すことになります。

まずは、今日、顔の見えるお客さまに仕合わせを提供すること。
これが基本です。
その結果として、上場したり、世界展開したり、儲けたりできるのです。
順番が逆だと、成功はおぼつかない時代なのです。

ワールドの苦境のニュースを見ていて、ビジネスの概念がいい方向に変わったんだってことを実感しました。
あなたも、たくさんの笑顔と仕合わせを創り出しましょう。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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