USP(あなただけの独自性)は何ですか? つながりの経済においての価値とは?

あなたの商品サービスだけではUSPにならない

USPについて質問がありました。
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)というのは、カンタンにいうと、企業の「独自の価値」ということです。

お客さんは、たくさん似たようなお店や商品があるなかで、
どこで買ってもいい、あるいはどこからも買わないという選択肢がありながら、
どうしてあなたのところで買わなければならないのか?

この答えです。

商品やサービスなどの、直接お客さまに売っているモノでは、なかなかUSPにはなりません。
あなたが売っている商品やサービスと同じモノがたくさんあるし、代替で済むモノもたくさんある。
たとえばあなたが居酒屋をやっていたとする。
近くに似たような居酒屋があったら、それはUSPにならない。
あるいは、居酒屋に代替できる店。
イタリアンレストラン、ベトナム料理店、中華料理などなど、お客さまはどれを選んでもいい。
だからUSPにはなりにくい。

もうモノやサービスがあふれている。
今の日本ほど、クオリティの高い商品が有り余るほどある時代はありません。

モノが有り余るほどあるのは仕合わせか?

モノが有り余るほどあって、なんでも好きなモノが手に入る時代って、本当に仕合わせなのかなと思うんです。
ボクが子供の頃は、モノがなくて、モノが輝いていた時代です。

スパゲッティは2種類しかなかったし(ナポリタンとミートソース)、冷蔵庫やTVもない家だってあった。
自家用車(なつかしい響きです)持っているなんて、すごいお金持ちって思われる時代です。

先日、同年代の女性の友達と話している時に、彼女の話を聞いていて、そう思ったんです。

「父が月に一度の給料日に、駅前のケーキ屋さんで、ケーキを買ってきてくれたのよね。子供の頃は、その日が待ち遠しくて、当日は学校に行っていても朝からそわそわするくらいだったの。うれしかったな~」

懐かしそうな目をして、そう言ったんです。

仕合わせですよね。
そういう子供って。
ひと月に一度のしあわせ。
きっと、ものすごくうれしかったんでしょうね。

ショートケーキ001

今の子供たちって、そういう「仕合わせ」を感じることができるのだろうか?
ケーキやシュークリームなんて、毎日でも食べられますから。

モノがありあまっている現代。
モノがたくさんあるってことが、仕合わせなんだろうか?
本当の意味での豊かさって何?
そういうことを考えてしまいました。

モノがないから、希少なモノが特別になるってことですよね。
いつでも、誰でも手にはいるモノには、あまり価値がないってことです。

シュークリームやケーキに、大喜びする子供たちはもういません。
近所のテレビがやってきたからって、ご祝儀を持っていく人はいません。
どんなに新しいモノでも、現代人は、もうモノで仕合わせを感じないのです。
物質的豊かさが極限までに到達してしまったからです。

でも、現代ほど、豊かさが求められている時代もありません。
それは物質的豊かさではなく、心で感じる豊かさ。
精神的豊かさが求められていると思う。

だから「モノ」を売っていたらダメだってことです。

ずいぶん前に書いたブログ。
【「名詞の経済」から「形容詞の経済」、そして現代は「動詞の経済」】
https://www.ex-ma.com/blog/archives/237

ここに詳しく書いてあります。

あなたが選ばれている本当の理由は?

お客さんは、たくさん似たようなお店や商品があるなかで、
どこで買ってもいい、あるいはどこからも買わないという選択肢がありながら、
どうしてあなたのところで買わなければならないのか?

この質問に明確に答が出せますか?

この答えは、商品サービスではない
かといって、付加価値でもない。
もっとちがう、あなた独自の「何か?」。
それは「関係性」だったり、あなた自身だったりするかもしれません。

あなたの会社や店が選ばれる「独自の価値」は何ですか?
それを真剣に探求していくことが大事です。

The following two tabs change content below.
藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
タイトルとURLをコピーしました