現代人はモノ忘れがハゲシクなっている? 情報量が増えているから

「昭和の日」は昭和天皇の誕生日

本にも書いたし、セミナーなどでも時々言っていることを書きます。

今日は「昭和の日」ですね。
昭和の時代は「天皇誕生日」でした。
4月29日は昭和天皇の誕生日だったんです。

ボクが子どものころ、昭和40年代、ボクの世界の中で、スパゲティは1種類しかありませんでした。
母親が家で作ってくれるスパゲティは、玉ねぎと赤いウィンナーが入っていて、トマトケチャップでオレンジ色になった「ナポリタン」だった。
スパゲッティといえば、ナポリタンのことだった。

そして、ミートソースは、1カ月に1度、ボクの故郷、北海道の釧路の百貨店「丸三鶴屋」の食堂で食べることができる、貴重な存在でした。
百貨店の食堂のウィンドウに飾ってある、食品サンプル見本は衝撃でした。
フォークが宙に浮いている。
「うわっ!すげ~」・・・不思議なものでした。

ナポリタンとミートソースしかなかった時代は、子どものボクにとってミートソースを食べるのがすごく楽しみでした。
スパゲッティ・ミートソースを食べることは、すごい贅沢でした。
当時、ミートソースはとても人気者だった。
だから、彼はとっても『選ばれやすかった』。

でも、今のミートソースの立場を考えてください。

あまり選ばれなくなっていますよね。

だって、ほかにたくさん種類があるから。
ペペロンチーノ、カルボナーラ、ボンゴレビアンコ。
和風スパゲティにスープスパゲティ。
ものすごくたくさんの種類のスパゲッティがある。
だから、スパゲッティ・ミートソースは選ばれにくくなったわけです。

さらに言うと、スパゲッティというグループの中でもそうなのに、イタリア料理というカテゴリーの中で考えると、ライバルがたくさんいます。
ほかに洋食、和食、中華、エスニック、カレーやラーメン、ソバ、うどん。
そういうカテゴリーの中でも、種類が増えていると考えてみると、彼(ミートソース君)が選ばれるのは、至難の業って思えてきます。
今は、そういう時代だということです。

とっても選ばれにくい時代になったということです。

料理の種類も星の数ほどある時代です

料理の種類も星の数ほどある時代です

情報が多すぎて選んでもらえなくなっている

普通にやっていたら、売上が下がるのは当たり前なんです。
普通にやっていたら、お客さんの数が減るのは当たり前なんです。
あなたが新聞折り込みのチラシを入れたり、ホームページを開設したり、CMを流したり、宣伝販促をしても、確実に選ばれにくくなっているということです。
今の時代は情報が多すぎるから。

若者たちも記憶力が弱くなっているというデータもあります。
ボクの娘は23歳ですけど、しょっちゅう物忘れしています。
「あれ? 何だっけ? あれ? あーっ、忘れてたあ!」なんてしょっちゅう言ってる。
うちの娘だけがバカなのかなと思ったら、娘の友達もみんなそう。
たくさん情報量があって、情報がたくさんありすぎて、忘れやすくなっているんです。

彼女たちにとって情報量がものすごく増えているんだと思う。
これはどういうことかというと、選ばれるのが大変な時代なんだってことを、まず認識しなきゃいけない、ということです。
選ばれるのが大変な時代。
そうじゃなくても、みんなが「選んで、選んで」って言っているんだから。
あなたの会社だけじゃなくて、たくさんの会社が選んでほしいと思って情報を出しているわけです。

情報量が多くなって、消費者は企業の言うことを信用しなくなってきている。
個人のことを信じるようになっている傾向。
企業の言うことや権威の言うことをあまり信用しなくなってきています。
こういう状況なんだから、一回先入観念を捨てたり、常識を疑ったりすることはとても大切です。
何かをするときには一回そういうことを考えてみること。

先入観念を捨てる。
常識を疑う。

そういう人や企業が、これから成功する要因になっていくと思う。

「昭和の日」の午後、いろいろと思索をしていたコトのひとつは、概ねそんなことでした。
素敵なゴールデンウィークをね!

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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