今の時代、売れる商品なんてないのです。

「売れる商品」を探すのは危険

「これからの時代、売れる商品はなんでしょう?」
時々、そういう質問をされることがあります。
そういう質問があると、ボクはこう答えます。

「売れる商品は、ありません」

そもそもあなたがまだ「売れる商品はなんだろう?」と、必死に探していたとしたら、これからの時代、あなたの商売が繁盛したり、成功したりする確率は、限りなくゼロに近い。
かなり危険です。

今の時代、売れる商品なんていうのは、存在しないと思ったほうがいい。
一時期ブームになった「食べるラー油」なんかも、すぐに類似品が出てみんなが売りはじめました。
あっという間に個性がなくなってしまい、すぐにブームは去り、売れなくなってしまいます。

モノが世の中のすみずみまで行き渡って、人口が減少傾向になると、モノは売れなくなります。
世の中にモノやサービス、お店はあふれ、ライバルとの差別化も難しくなっています。
ますますモノは売れなくなります。
そしてこの流れは、加速することはあれ、元に戻ることは決してありません。

じゃ、もうモノは売れないのでしょうか。
そんなことありません。

この不景気だと言われているときに、繁盛している会社や店はたくさんあります。

価格が安くておしゃれなファストファッションが台頭しているアパレル業界で、一切安売りせずに、この3年間で300%の売上を達成したアパレルメーカー。
大手の子供写真館におされ、廃業が相次ぐ写真館業界で、毎年売上と利益を伸ばし続けている個人写真館。
たくさんのライバルがひしめきあっている羽田空港で、圧倒的な数が売れているお弁当。

こんな時でも売れている秘訣はなんでしょう。
そこには共通点があるんです。

それは、売れる商品を売っているのではなく「売れる売り方」をしているだけだということ。
売れる商品があるのではなく、売れる売り方があるだけ。
だから、売れる商品を探したり、売れる商品を開発しようとするより、今あなたが扱っている商品の、売れる売り方を構築したほうがカンタンなのです。

商品の価値をちゃんと伝えているか?

売上を上げるためには、価値をわかりやすくしなければいけません。
皆さんの商品やサービスの価値を明確にして、わかりやすい言葉で表現してみましょう。
わかりやすくするだけで売れるような商品がたくさんあります。

小売店で言えば、POPは価値を伝える道具です。

小売の現場では、POPがとっても重要な働きをします。
小売店の場合、POPが売上を決定すると言っても過言ではありません。
小売店の売上をあげるためにはPOPは必須条件なんです。
どうしてかって言うとね、

「ほとんどのお客さんが、店頭で購入決定をしている」

という法則があるからなんです。

どの商品を買うかを決めて来店しているお客さんは、ほとんどいないってことです。
あたかも決めていると自分で思い込んでいる人でも、売り場で気が変わってしまうこともある。
そういうお客さまに、「この商品はこういう理由で、買うといいんですよ」と教えてあげるのがPOPの役割なんです。
そう、「買う理由」を教える道具。

たとえばあなたが、風邪をひいてドラッグストアに行ったとします。
風邪薬が4種類並んでいたとしましょう。
POPがついています。

1 仕事が休めず風邪をはやくなおしたい、そんなあなたにおススメします!
2 咳の症状を抑える成分入り、ともかく咳を止めたい方に。
3 眠くなる成分がはいっていません。風邪の初期症状にオススメです。
4 (なにもPOPがついていない)

どうですか?
この4つの風邪薬の中で、一番売れない薬はどれだと思います?
考えるまでもありませんよね。

そう、正解!

POPがついていない、4番の薬です
だって、買う理由がわからないからですよね。
お客さまはどうしてその商品を買わなければならないのかが、わからないからです。
買う理由を教えてあげなければ、買ってくれないってことです。

これだったら買う理由がわかるかもしれない

これだったら買う理由がわかるかもしれない

そして、お客さまに「買う理由」を教えてあげるのが販促物ですよね。

POPっていうのは、小売店の売上を伸ばすためには、とっても重要なアイテムなんです。

売れる商品はありません。
「売れる売り方」があるだけなのです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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