30年以上観られている映画は間違いなく名作
先日エクスマスタジオで塾生さんが参加できるセミナー『エレメントE』をやりました。
今年一年、ほぼ毎月実施したセミナー。
毎回、映画がテーマです。
その時、その時に映画を紹介して解説。
映画や文化に興味を持ってもらうこと。
ビジネスや人生に、映画から気づきを得られるってことを伝えること。
一生のうちに一度は観ておくといい名作と言われている映画を紹介しています。
ほとんどの映画は30年以上前に作られた映画。
なぜかというと、30年経っても観られている映画っていうのは、間違いなく名作だからね。
普段は自分の好みで選んでしまう映画。
自分の好みで選ぶので、意外とジャンルが偏ってしまう。
誰かのおすすめ映画に乗っかってみると、それだけで自分の世界が広がる感じになります。
そして、今回は年末に観るのに相応しい映画を4本紹介しました。
『三十四丁目の奇跡』(1947年)
ニューヨークの三十四丁目にある有名な百貨店「メイシーズ」。
クリスマスパレードは市民がみんな楽しみにしています。
パレード当日サンタクロース役の人が酒を飲みすぎて使い物にならなくなる。
そこに現れたのが自分がサンタクロースだと言う老人。
急遽その老人をサンタ役にする。
クリスマスパレードは大成功。
その後、そのサンタクロースは大活躍。しかし・・・
サンタの本質と商売の本質は同じなんだな。
とてもハートウォーミングな映画です。
『クリスマス・キャロル』(1938年)
「オリバー・ツイスト」や「二都物語」などの名作を書いた、イギリスの作家、チャールズ・ディケンズの代表作。
守銭奴の金貸しの老人が主人公。
この老人の前にクリスマスイブの夜、3人の精霊が現れ、彼の過去と現在と未来を体験させる。
自分が若い頃、どれだけ心を躍らせて仕事をしていたか。
今、どれだけたくさんの人に苦しみを与えているのか。
そして、将来・・・
クリスマスを絡めて、物語が進んでいきます。
さすが国民的人気作家、ディケンズの物語は面白い。
心がふと軽くなる、とてもいい映画です。
『人生模様』(1952)
20世紀の前半に活躍したアメリカの作家、O・ヘンリーの短編小説を、五人の監督が作る、オムニバス映画。
若いマリリン・モンローがちょい役で出演しているのも見どころ。
僕は「賢者の贈り物」という5本目の映画が好きです。
NYに住む若い新婚カップルが、お互い、クリスマスプレゼントを贈るために自分の大切なものを犠牲にしてプレゼントを買う。
本当に大切なことは何か? モノじゃないんだよな。
『素晴らしき哉、人生』(1947年)
今でも多くの人に見続けられている名作です。
アメリカではクリスマス時期になると、必ずどこかで上映されていたり、TVでやっているそうです。
2006年の「アメリカ映画100周年」の時の、「感動する映画ベスト100」の堂々第一位を獲得した映画。
クリスマスイブの夜、一人の男性が自殺しようとしている。
事業で行き詰まり、自分の保険金でそれをカバーしようとしている。
そこに現れた天使。
その天使は2級天使で、まだ翼を持っていない。
彼を助けることができたら、1級天使になれて翼がもらえる・・・
この映画のラストは本当に何度見ても感動する。
ビジネスで一番大切なことは何か?
人として一番大切なことは何か?
この映画がいまだにアメリカで観られているということだけで、救いです。
どの映画もAmazonプライムビデオで無料で観られます。
まだ観たことのない人は、年末に大切な人と観てくださいね。
塾生向けのリアルセミナー「エレメントE」。
これからもやっていきます。
映画で気づく〇〇というテーマです。
映画の話題から、参加者さんたちと仕事観や人生観について話し合うのも面白い。
【スケジュール】
2月27日(火)
3月22日(金)
いずれも13時から17時30分。
懇親会付きです。
その後も随時お知らせします。
藤村 正宏
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