北海道のホテルが毎日ショート動画を上げる本当の理由

 

鶴雅動画チーム撮影中

AIに「正解」を求める前に

AIを使っていると、どこか「息苦しさ」を感じることはありませんか?
情報は溢れているのに、なぜか自分の選択肢は狭まっているような感覚。
もしそう感じているなら、それはあなたの能力不足ではなく、AI時代特有の「静かな落とし穴」に足元を掬われているのかもしれません。

その落とし穴の正体は、「不安が、AIによって論理化されてしまう」という現象です。

「不安」を「正しい判断」にすり替えていないか?

本来、不安は人間らしい自然な感情です。
しかしAIは、私たちの不安を「論理」という形に変換してしまいます。

例えば、「この業界はもう厳しいか?」とAIに問えば、AIは膨大なデータをもとに「今は動くべきではない」というもっともらしい論理を提示します。
すると、単なる「怖い」という感情が、いつの間にか「データに基づいた正しい判断」へと昇格してしまうのです。

AIは嘘をつきませんが、「あなたが投げた問いの延長線上にある世界」しか見せてくれません。
不安から発せられた問いには、不安な未来しか返ってこないのです。

AI時代、最強のスキルは「不安に気づく力」

AIは感情を整えてはくれません。
むしろ、あなたの内面を映し出す「鏡」として、その感情を増幅させます。
だからこそ、今必要なのは賢さではなく、「自分の心の状態を確認すること」です。

AIに触れる前に、一度立ち止まって自分に問いかけてみてください。
「この問いは、不安から来ていないか?」
この「間」を置けるかどうかが、AIを味方にするか、AIに静かに追い詰められるかの分岐点になります。

検索の先にある「AI推薦時代」への布石

この「論理化される不安」を乗り越え、独自の価値を築いている実例があります。

北海道で14軒のリゾートホテルを展開する**「鶴雅リゾート」**の取り組みです。
彼らはYouTubeの『つるがチャンネル』で、毎日ショート動画を投稿しています。

1年間で約400本という、宿泊業では類を見ない圧倒的な量。
台本、撮影、出演、編集。すべてを現場のスタッフが手掛ける。
ホテルの魅力だけでなく、裏側やスタッフの日常の顔までさらけ出す。

なぜ、これほどまでに手間のかかることを続けるのか。
それは、将来訪れる「検索の時代から、AIが最適な情報を提案するAI推薦の時代」への布石でもあります。

AIが論理で答えを出す時代だからこそ、最後に選ばれる基準は、データ化できない「体温」や「親近感」になる。
彼らはそれを直感的に理解しているのです。

「鏡」に映る自分を整える

最近では、動画に出演しているスタッフが、お客様から「生の〇〇さんだ!」「動画でおすすめしていたお土産を買いに来ました」と声をかけられる日常が生まれています。
これは、AIが導き出す「効率的なマーケティングの正解」とは別の次元にある、人間同士の確かなつながりです。

AIはあなたの内面を映す鏡です。 鏡を覗き込む前に、まずは自分自身を整えること。
不安を「判断」に昇格させず、まずは深呼吸をして、自分の内側にある「熱」や「想い」を確認してみてください。

そこから発せられる問いこそが、AI時代を健やかに、そして豊かに生きるための羅針盤になるはずです。
次の一歩として、次にAIを開くとき、入力を始める前に「今の自分の気分」を一行だけメモしてみよう!

よくある質問(FAQ)

Q1:AIに問いかけるとき、自分の問いが「不安から来ている」と気づくコツはありますか?

A: 問いの語尾や目的をチェックしてみてください。「〜しないためには?」「失敗しない確率は?」といった、「マイナスを避けるための正解」を探しているときは、不安が起点になっているサインです。まずは「自分は今、安心したくて答えを求めているんだな」と自覚するだけで、AIとの向き合い方は変わります

Q2:鶴雅リゾートのように、毎日ショート動画を投稿するのはハードルが高いと感じます。

A: 大切なのは「立派なコンテンツ」を作ることではなく、「スタッフの日常の顔」や「裏側」を見せることです。プロのような編集よりも、お客様から「生の〇〇さんだ!」と声をかけられるような、体温の伝わる発信を優先してみてください。完璧な正解を探すよりも、まずは「心の状態」を整えて、等身大の姿を映し出すことがAI時代のファン作りの近道です

Q3:AIに「論理化された不安」をぶつけてしまった場合、どう軌道修正すればいいですか?

A: AIが提示した論理的な「やらない理由」を、そのまま「正しい判断」として受け取らないことです。一度AIとの対話を止めて、深呼吸をしましょう。その後、「もし不安がゼロだとしたら、自分はどうしたいか?」というワクワクや好奇心を起点にした問いを立て直すと、AIは全く別の「未来の可能性」を映し出す鏡になってくれます

Q4:「AI推薦の時代」に選ばれるためには、具体的に何を蓄積すべきでしょうか?

A: AIがデータ化しやすい「スペック(価格や広さ)」だけでなく、データ化しにくい「文脈や体験」をネット上に置いておくことです。鶴雅リゾートが1年で400本近い動画を積み上げているように、圧倒的な「人間味のある情報量」が、将来AIが誰かにあなたを推薦する際の強力な根拠(布石)になります

『つるがチャンネル』を参考にしてみてね!
チャンネル登録してくれると、めちゃめちゃ、嬉しいです!

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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