見てもらえない時代、思わず読みたくなるブログタイトルのつけ方

ソーシャルメディア時代は、たくさん見るべき情報がありすぎて、なかなか読んでもらえません。
ブログだって、ものすごい数ある。
そんな、なかなか見てもらえない時代に、ブログのタイトルはとっても重要です。
思わず読んでみたくなる、そんなブログのタイトルの作り方について書こうと思います。

音楽がないとつまらない世界

先日東京の青山のアパレルメーカーのショールームで、エクスマセミナーをやりました。
実験的なセミナーだったので、塾生さんだけの、クローズドなセミナーでした。
誰もが参加できるセミナーにしていく予定ですが、新しいことをやるときには、コンテクスト(文脈や世界観)を共有している人じゃなければ、理解できないところもあるので、あえて、塾生さん限定にさせていただいたんですね。

その中で、さまざまな音楽を使いました。
あらためて、音楽のチカラってすごいなって思った。
音楽は一瞬のうちに、空間を個性的にします。
クラシックのバッハをかけると、凛としたクールな空間になるし、ジャズを流すと、リラックスした雰囲気になる。
メタルにすると、エキサイティングになる。

いずれにしろ、セミナー中にこれだけ音楽を使ったセミナーは初めてでした。
この世に音楽がないと、かなりつまらなくなってしまいますね。

ボクは原稿を書いたり、SNSをやっているとき、BGMを薄くかけていることが多い。
だいたいは、ジャズとクラシック。
ジャズは、高校生の頃から聴いていて、何度聴いても飽きません。
古くならないというか、新しい魅力の発見がある。
とってもクリエイティブで、楽しくて、創造力を刺激してくれる音楽だと思う。

それと同じように、クラシック音楽も何度聴いても飽きない。
リラックスしたいときには、モーツアルトのクラリネット協奏曲。
ドラマティックな気分になりたいときには、モーツアルトの交響曲25番とか、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番。
頭の中を整理したいときには、バッハはとってもいい。
バイオリン協奏曲2番、2つのバイオリンのための協奏曲、無伴奏チェロ組曲とか。
そして時々、ブラームス。

ブラームスを聴きながら原稿を書いたりもします。
ブラームスの楽曲って、とってもドラマティックですよね。
感情的っていうか、物語性があるっていうか・・・
その中でも、『交響曲3番 第3楽章』けっこうお気に入り。
哀愁がただよう感じですけど、好きです。

ブラームスはお好きですか

『ブラームスはお好き』を書いたのは、フランスの小説家フランソワーズ・サガンです。

いつも思うのですけど、サガンの小説は、タイトルが素晴らしい。
内容だってもちろん、素敵ですよ。
でも、題名が秀逸すぎる。

悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは

『悲しみよこんにちは』
『冷たい水の中の小さな太陽』
『愛と同じくらい孤独』

フランスのエスプリの利いた、おしゃれな感じ。
内容のイメージもよく伝えていると思います。
本屋さんで目に入ると、ふと手に取りたくなるようなタイトルです。
ある意味、伝わるタイトルってことです。

ボクは数年前、サガンの小説のタイトルを見ていて、伝わるコトバのヒントを見つけた。
このタイトルは普通じゃありえないコトバやイメージの組み合わせになっています。

「悲しみ」と「こんにちは」
「水」と「太陽」
「愛」と「孤独」

まったく合い入れないコトを対比させていますよね。
異なったイメージのもの、それも正反対のものを組み合わせている。
正反対のイメージを組み合わせてみると、目を惹いたり、意外な価値ができあがったりすることがあります。
見ている人の心理にギャップを生み出すわけです。

こういう心のギャップのことを、社会心理学では「認知的不協和」って言います。
認知的不協和が起きると、ある意味、心のバランスが崩れて、そのバランスを正常に戻したいという無意識の欲求から、手にとってしまう。
そういうことなんです。
だから、サガンのタイトルはこの認知的不協和を起こさせるんだろうなと思った。
コトバがより強いメッセージになって、相手に伝わる。
伝わりやすくなるってこと。

サガンが意図的にそういうタイトルをつけたのかどうかはわかりませんが、そういう計算はしていないんじゃないかなって思う。
天性の鋭い言語感覚をもった作家なんだろうな。
うらやましい才能です。

検索エンジン対策も大事だけど、読んでもらえるタイトルを

サガンのように鋭い言語感覚をもっていない凡人のボクたちは、これを意図してやってみることはできるんです。
いきなりすごい言葉の組み合わせはできないかもしれないけど、毎日のように書くブログのタイトルで、言語感覚を磨いていけると思う。
ブログのタイトルで実験してみるってこと。

たとえば、逆の言葉をあえてタイトルに入れてみる。
ブログ記事の、あたなが言いたいことをまずタイトルにします。
その後、その言いたいことの逆の言葉を、そのタイトルの前に入れてみる。
そうすると、タイトルがより強くなって、伝わりやすくなるんじゃないかな。

たとえば「POPをつけただけで売れた」といタイトルでブログを書いたとします。
その時に、その逆の言葉はなんだろう、と考えてみましょう。
この場合だと「売れた」ということを言いたい。
だから「売れた」の逆の言葉を探すわけです。
逆の言葉は「売れない」です。
そうしたら、タイトルの前のほうに「売れない」という言葉を付加してみる。

「こんな売れない時代でも、POPをつけただけで売れた」
「まったく売れなかった商品が、POPをつけただけで売れた」
「売れないものはないのです。POPをつけただけで売れた」

こんな感じで、「売れた」の逆の言葉「売れない」を前の部分につけてみる。
そうしたら、より伝わりやすくなる。

SEO的にどうかとか、ボクはあまり考えていません。
検索エンジン対策はしていないといってもいい。
もちろん、検索キーワードは重要です。
そもそも見つけてもらえなかったら意味ないですから。
ボクのブログの場合は、検索エンジン上位を狙うよりも、確実に読んでもらえるタイトルをつけたほうがいいから。
最近、検索エンジン経由でブログ記事を読まれるより、FacebookやTwitterなどのSNSや、グノシーやプレッソなんかのニュースキュレーションサービス、フィードリーなどのRSSから読まれることが多いんです。

RSSっていうのは、お気に入りのブログを登録しておいて、そのブログが更新されたら、一覧で出てくるようなサービスです。
ボクもかなりの数のブログを登録しています。

もちろんすべてのブログを読むことはできないので、タイトルの一覧が並んでいるリストを眺めて、興味がわいたブログを読む。
ということは、タイトルに興味をもってもらえないと、読まないってことですよね。
読んでもらえなかったら、その記事は存在しないのと一緒です。

ビジネスでブログをやっているのなら、読んでもらえるタイトルのことをいつも考えることが大事だと思うのです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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