アイデアは仮説から。「仮説力」を鍛えよう。

「仮説力」を鍛えてアイデア体質に。

東京の桜は見ごろが過ぎ、そろそろ散りはじめています。
今週末はきれいだろうな。
でも、お天気がちょっと心配ですね。
短い花の季節、楽しみたいですけどね・・・ちょっと時間がとれない。
桜が散っても、葉桜もきれいですからね。

近所の世田谷通りの桜

近所の世田谷通りの桜

さてさて、今日は「仮説力」というお話しです。
素晴らしいアイディアを生み出すためには仮説をたててみること、これがとても重要です。
ある現象をみて、これってどういうことだろうと考え、きっとこうだろうな、と自分なりに仮説をたてるということです。

これが「仮説力」です。

たとえば、営業がとってもうまくいった場合、どうしてこの営業がうまくいったのか?
そう考えて、きっとこうだからうまくいったのだろう。
そういう考え方をするということです。

昨日のブログに書いた「左側はパラダイスの法則」

人間は、空間をとらえるときに左側に注意を向ける、という本能があるという法則です。
これを発見したときは、まさに「仮説」でした。

あるとき、ボクは東京駅の地下「八重洲地下街」に面したカフェにいたんですね。
そのとき、ふと気づいたことがある。
地下街を歩いている人がみんな左側歩行しているんです。
何の指示もないのに。
あれれ?どうしてだろう?
そう思ったんです。
そして仮説をたてました。

「人間は無意識に左側歩行をする」
「何か本能的に左側にとらわれている可能性がある」
「それが本当だったら、マーケティングに活かせる」

今度注意深く見てほしいんですが
八重洲や新宿の地下街はほぼ全部、左側通行になっています。
何も指示しないと、人間は左側を通りたがる癖があるんです。

それからその仮説を実証するために、いろいろ勉強したり、観察したり、実験したりしました。

たとえば、人間は自転車に乗るとき、どちら側から乗るか?
ほとんどの人が左側から乗る。
ほとんどスポーツ競技が時計と反対回りに回る。
野球も、トラック競技も、スケートもそうです。
そして、左に回ったほうが速い記録が出ます。
人間はそういうふうにできているというのがわかってきました。

それは脳の関係ではないかなと思い、人間の脳のことを調べました。
空間を捉える脳は「右脳」だということもわかりました。
脳と体って、クロスして対応するようになっています。
右脳は左側、左脳は右側に出る。
鼻だけは、直結ですけど、それ以外の器官はすべてクロスされているんです。
だから、歩いていると左側が気になるんです。

さまざまな実験や研究をして、人間は左側に支配されているということが、わかりました。

「左側パラダイスの法則」の誕生です。

これはマーケティング的にも応用できます。
たとえば店づくりをするとき。
人間が空間を捉えるときに左側を気にするということがわかっていたら、売りたいものを左側に配置したら、より売れるよになったり、商品をディスプレイするときも左側をちゃんと考えたディスプレイをする。
やっぱり売上が変わるんです。

そういう研究をしてつくった店舗デザインと、全く研究していないデザインだと、これは長い間たつと、結果が大きくちがってくるんです。

最初は「仮説」からはじまっています。

どうして? なぜだろう?
そう思ったら、まず自分で「仮説」をたててみる。
そういうクセをつけてください。
間違っていてもかまいません。
自分なりの解釈をしてみることです。

次にいろいろな仮説を立てて考えられるようになるには、どうすればよいか?
自分の視点でいろいろな方向で考えるのには限界があります。
ひとしきり自分の視点で考えたら、もしあの人だったらどう考えるだろうか?と視点を移してみましょう。

いろいろな人は立場によって考え方が変わってきます。
女性、男性、年齢でもさまざま、どこに住んでいる、どこで育ったかの違いで、常識や感覚が違います。
ある人の立場になって考えてみると、思わぬ発見があったりします。
そしてできれば、実際その人がどう考えたか聞いてみる。
この仮説→検証を繰り返すと、いろいろな人の立場に立って考えることができるようになるはずです。

「仮説力」が大切です。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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