個人の時代になった。リーダーはいらない?

安倍首相の記者会見を聞いて思ったコト

集団的自衛権

集団的自衛権

昨日、政府は憲法9条の解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認すると決めました。
その件については、さまざまな意見があるでしょう。
ボクも意見がありますけど、今日はそういうことを書くわけじゃありません。

安倍首相の記者会見を見ていて、以前、一緒にセミナーをした、米倉誠一郎先生が話していたことを思い出した。
何かの国際会議で、ある外国人の記者から質問されたそうです。

「日本にはそもそも、リーダーたる人材がいるのか?」
「リーダーはいる。毎年首相が変わるくらい、たくさんリーダーがいるんだよ」

日本には強いリーダーやカリスマ的なリーダーがいないって言われています。
でも、考えてみたら国のリーダーが弱くても、平和で安定している社会だってことです。
それはそれでいいことだと思う。

日本という一国のリーダーじゃなく、さまざまな業界や分野で、すばらしいリーダーがいるということ。
企業の、ボランティア団体の、宗教の、地域社会の、学校の・・・
たくさんのリーダーが、それぞれの分野で活躍して、よりよい環境を創っている。
その総体が、国になっているといってもいい。

各業界に素晴らしいリーダーがいる。
というか、これからの時代は、各々「個人がリーダーになるべき時代」なんだと思う。

実際、国家という概念が、変わりつつあるのかもしれません。
アメリカという国家より、Googleという一企業が世界中に影響を与えている時代ですよ。
一個人が国家と同じステージで対等に発信できる。
そういうことがリアルに起きている時代です。
誰もがリーダーになれるし、ならなければいけないんです。

リーダーシップとは、グイグイとチームを牽引することではありません。
そういうリーダーもいるかもしれませんが、カリスマ的なリーダーは必要ない時代です。
優秀な人材に信頼して、任せてしまうというのも、リーダーの役割になる。
だから、みんなそれぞれがリーダーになるべきなんです。
会社によっては、臨機応変にリーダーも変わればいいということ。

専守防衛から大き転換した

専守防衛から大きく転換した

新しい時代の組織とは

現代のビジネスのさまざまな課題には
・明確な唯一の解決法はない
・問題が複雑
・単一の原因ではない
だから、ひとつの正解、確かな道を示せる専門家はあり得ない時代

今の時代は、皆の知恵、皆の体験、そういうものをあわせて問題解決しなければいけないんですね。

だから、積極的にスタッフが関われる環境やスタッフのモチベーションをあげることはすごく大事です。
それを創り出すのが、リーダーシップなのです。

「経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である」

これは、ドラッカーが言ったコトバです。
単なる「データ」ではなくて「情報」に詳しくなることのほうが大事だと、ドラッカーは言います。
個人も、また企業も、それぞれが真に必要とする情報は何か、そしてその不可欠な情報をどうやって入手するかを学ぶ必要があるってこと。

経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である。
これからの時代、情報がどれだけ価値を持つか、ということです。
その情報をどういうふうに収集して、どういうふうに編集して、どういうふうに発信していくか。
これがすごく大事な時代になってきました。

あなたも、今は情報を受け取るだけでなく発信する時代です。
だから、情報をどんどん発信していくこと。
販促物もそうだし、あるいは、フェイスブックで「いいね!」と押すのも情報発信です。

情報を発信する時代です。
どういう情報を発信するのか。
この人をベンチマークしよう。
自分のキュレーターを誰にするかということも重要だし、自分自身もキュレーターになることが重要なんです。

あなたがプロとして提供できる情報は何か?
あなたのフィルターを通して独自に編集された情報を発信しましょう。
信用、信頼、あなた個人がすごく大事になってきます。

大切なのは個人です。
会社とはあまり仲良くなれないけれど個人とは仲良くなれる。
そして多くの人は、個人を信用するし、個人を嫌いになる。

経営者あるいは大きな会社といえども、これからは個人の発信を大切にしなければいけない。
そういう時代なんです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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