仕事が好きだということの根底には「愛」がある

仕事が好きか

自分の仕事や商品が好きかどうか?
これって、とっても重要だと思う。

どうしてか?
それは「好き」だということは、そこに「愛」があるから。
今後のビジネスでは、これがものすごく重要になってくる。

モノづくりの悦びがあるか?
売ることが好きか?
サービスすることがうれしいか?
その仕事をしていることがしあわせか?

こういう視点です。
一度、じっくりと自分を見詰めてみる必要がある。

たとえば、同じモノを買うのなら、好きな人が作ったものを買いたい。

先日、TVをなにげなく見ていたら、すごい「毛抜き」を作っているメーカーを取材していました。
職人がこだわった手作りの「毛抜き」。
1本13,000円。
普通毛抜きなんて、100円ショップでも売っています。
それが大人気。
一日10本くらいしか作れないから、ウェイティングリストがある。
産毛を抜いても、眉毛を抜いても、痛くないそうです。
これを作っている職人さんが出ていましたが、作るのが大好きって感じでした。
毛抜きを作るのが大好き。
商品にも愛情が込められている。
だから13,000円でも買いたいという人がたくさんいる。
海外からも注文が殺到している。

そういうことです。

毛抜きは100円もあり13,000円もある

毛抜きは100円もあり13,000円もある

たとえば、他にも。

料理が大好きで、美味しい料理を作って、他人によろこばれることでよろこびを感じているシェフの店。
料理はそこそこでいいから売上と利益と店舗拡大ばかり考えているシェフの店。
どちらで食べたいか。

映画が好きで、思いや思想、物語をたくさんの人に伝えて共有したい、って情熱を持っている映画監督の作った映画。
興行収入ばかり気にして、映画は投資だとばかり、無闇に意味のない派手なシーンが続く薄っぺらい映画。
どっちの映画を観たら感動するか。

やっぱりビジネスって「愛」だよな

経営者でも、会社員でも、フリーターでも、仕事に悦びをもっている人にはかなわない。

「あなたは自分の仕事が好きか?」

この視点をもてないことが、今の経済状況の根本に横たわっています。

モノづくりの悦びを忘れたメーカー。
サービスすることの悦びを忘れたホテル。
モノを売ることの悦びを忘れた百貨店や商店。
人を助ける悦びをもたない医者。
教育することの悦びを置き去りにしてきた教育者。

効率化、コスト削減、規模拡大、、リストラ・・・
こういうことばかりに価値を見いだしている。
本当の「悦び」を忘れてしまっている。

利益と売上が第一の目的。
あたかもそれが正義のように言われているけど、本当にそうでしょうか?
競合他社の商品をこき下ろして、自分の会社の商品を買わせるようなことが、本当にしあわせか?
他の人の足をひっぱって、自分がのし上がって、しあわせか?

毎日20人以上の人が、経済的理由で自殺しています。
そんな社会が、しあわせな社会か?
全国どこに行っても個性のない街、全国チェーンの店ばかり、そういうのがしあわせな社会か?
壊れたら新しいモノを買えばいいや、とまだ使えるモノを使い捨てする、そういうのがしあわせか?

だから、罠に落ちないでほしい。

そろそろ、勝ち負けというものさしで世の中を見るのをやめましょう。
売上と利益だけでビジネスを見るのはやめましょう。
報酬だけで仕事を選ぶのはやめましょう。
儲かるという理由だけで、起業するのはやめましょう。
危険です。

その仕事が好きか?
その仕事だったら、たとえ報酬がなくてもやるか?
その仕事をしているのはしあわせか?
その仕事のことなら、24時間だって考えられるか?

こういうものさしが重要。
これが実現したら、素晴らしい。

「そんなの無理だよ」って言っている人、そんなことありません。
何も、明日会社を辞めて、いきないミュージシャンになれといっているわけではないのです。
そういう視点で自分の仕事を考えてみるってこと。
だってそういう人が、圧倒的に支持されるから。

もし何が自分の好きなことがわからなかったら、もう一度よく考えてみましょう。
ともかく仕事というのは、お金を得ることだけが目的ではないってことです。
悦びがなければ、仕事なんて価値がない。
嫌々やっている仕事は、成果もあがらないし、質もよくない。
一生嫌々やって、それがしあわせか。
どんなときでも、悦びがなければ、本当の成功はないのです。

好きということは「愛」があるってこと。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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