体験価値を提供する意味がわかる事例「ジャズタクシー」

同じタクシーだって、体験を売る視点で

ジャズタクシーの話を過去の本やセミナーでよく紹介しました。
これをTikTokで紹介したら、すごい反響がありました。
「体験価値」を提供することの意味がわかりやすいよね。
そして、好きなことを仕事に取り入れて、それが価値になるということも示唆してくれます。

@exmascott 体験を売る視点はどんな業界にも必要だと思う。タクシー業界で異彩を放っていた「JAZZ TAXI」。数年前に引退してしまったけど、この事例は面白いし、参考になるよね。#tiktok教室 #マーケティング #エクスマ #ジャズタクシー ♬ オリジナル楽曲 – 藤村正宏

5万台以上ある、東京のタクシーの中で、ただ1台だけ。
大阪や北海道、九州などから、わざわざそのタクシーに乗りに上京してくるお客さんがいる。
日本だけでなくニューヨークやフランスからもお客さんが予約してくる
そんなタクシーがある。

残念ながら数年前に引退してしまいました。
安西さんというタクシードライバーがやっていた個人タクシー。

世界的に有名なジャズピアニスト「チック・コリア」と「安西さん」



「The Jazz Taxi」

世界で1台だけの、真空管アンプ搭載のジャズタクシー。
いい音にこだわっている。
スピーカーも特注。
車体も静音性、遮音性に優れた車種。
タイヤにもこだわっている。

もちろん車内で流れる音楽はジャズの名演奏ばかり。
そして人気メニューになっている 「ジャズクルージング」。
東京の、夜景が抜群にきれいなスポットを素晴らしいジャズを聴きながら90分間クルージングするメニュー。
これはホント、感動ものです。

「誕生日」
「プロポーズ」
「送別会」
「結婚記念日」などなどの、
お祝いや特別な日にこのタクシーは利用される。

彼女の誕生日に、このタクシーを予約する。
タクシーに乗り込み、走りだすと、突然マリリン・モンローがケネディ大統領のバースディなーティで歌った「ハッピーバースディ」が流れてきます。
それにあわせ、彼氏と運転手さんが、彼女のために「ハッピーバースディ」を歌ってくれるんです。
(安西さんは歌も上手でハーモニカの演奏も上手)
その後は、ロマンティックな音楽と素晴らしい夜景と、プレゼント・・・。
彼女は感動のあまり泣いていたそうです。

この「ジャズクルーズ」
予約がなかなかとれないほどの人気になっていました。

タクシーが「モノ」を売っている状態というのは『A地点からB地点への移動手段』ということです。
ところがこのジャズタクシーは『A地点からA地点へ戻ってくる』
「モノ」を売っているわけではありません。
カンタンに言うと「体験」を売っているんです。

安西さん、とっても活き活きと楽しそうに仕事をして。
自然に儲かってもいた。

同じタクシーという業種でも体験を売る視点になるとこんなすごいことができる。

あなたの業種がどんな業種かわかりません。
でもね、オンラインでもリアルでも体験価値を提供するという視点に立ってみましょう。
アフターコロナのビジネスではそれが大切。
体験価値を提供する視点は、あなたを違う次元に連れて行ってくれると思う。

<追記>
安西さんとは何度も一緒にトークショーをしました。
セミナー会場のダイニングレストランに、ジャズタクシーで登場してもらいました。
実際に運転しての登場は、すごいインパクトがあったな〜

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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