恋人が欲しい欲しいと思っていても、何も行動を起こさず、閉じこもっていたら恋人はできない

店頭の黒板の告知で売上が140%増えた

イオンモールの仕事をしています。
九州イオンさんの仕事です。
イオンモールに入店している専門店の店長さんやスタッフの方々を集めて、一日、研修します。
エクスぺリエンス・マーケティングの基本、販促物の作り方、POPの書き方、などなどを
九州各地で実施しています。
今年で3年目になります。

3年もやっていると、かなり成果が上がります。
たとえば、「靴下屋」という、靴下専門店があります。
全国展開している店です。
そこの大分のフランチャイズの社長さんはいつも研修に来てくれています。
ここのPOPや販促は明らかに、全国の「靴下屋」さんの店舗とはちがいが出ています。
ある商品は、POPをつけただけで、その商品の売上が全国の靴下屋のなかで一番の売上になったり、他の店ではまったく売れていない商品がとっても売れたりしている。

この黒板で売上140%

この黒板で売上140%

今年5月に店頭に設置した黒板。
母の日のキャンペーンで使ったものです。

「思い立った日が母の日になる。」
産んでくれて、ありがとう
思ってくれて、ありがとう
叱ってくれて、ありがとう
たくさんのありがとうを靴下に込めて。

この黒板を設置したことで、ゴールデン・ウィーク中の売上が、昨年対比で130%になった。
GW後、母の日までの1週間、売上が140%に。

母の日の本来の意味を明確にした

母の日の本来の意味を明確にした

母の日という特別な日の存在。
おかあさんを思う心。
母の日の本質的な意味を、改めて気づかせてあげる黒板になっています。
そして、お母さんへのそういう思いを靴下に込める。
というちょっとユーモラスなオチになっている。

よくできています。
良くある他の店の黒板告知とは、まったくちがいます。
そこに人柄や優しさも表現されているし、商品にもつながっている。

新規客が増えた美容室の店頭黒板

あなたのお店、ただ店名しか書いていない看板を出していませんか?
それだったら、とってももったいないことをしているかもしれない。

ボクの本やブログの事例にたくさん取り上げている、神奈川県大和市にある、美容室「ガナーズ」。
店頭の黒板で、新規のお客さまが増えた

ある年配の女性が運転するクルマが、ガナーズの店の前で故障しました。
ガナーズのスタッフたちは、彼女を助けて、レッカー車を呼んであげて、それを待っていました。
すると、その奥様、

「レッカー車が来るまで、おたくでお茶しているわ」

この奥様、ガナーズのことを前から知っていたのですが、ずっと、美容院ではなく、カフェだと思っていたそうです。
もしかすると、けっこう多くのお客様がウチをカフェだと思っているかもしれない。
そう思ったオーナーの勝村さん、店の前を通る人たちに告知したんです。
店の前に手書きで、

「カフェではありません。実は・・・美容室です!」

それにつづき

「お得なセットメニュー。カット+白髪染め 7350円~」

というのを書いた黒板を設置した。

お客さまはあなたのことを意外に知らない

お客さまはあなたのことを意外に知らない

そしたら効果があった。
それまで、この店の1か月の新規客の数は、インターネットやポスティングで集めていたのですが、平均15人でした。
それが、この黒板を設置した月は24名、翌月は41名、と増え続けた。
原因はこの黒板しか考えられないそうです。
コストは、ほぼゼロ。
カンタンです。

黒板看板は、効果なかったら
すぐに書き換えられるし、
手書きだから、暖かさや人柄が伝わります。
あなたのお店は、あなたが思っているほど、お客様は、あなたの店のことは知らないのです。
価値を伝えなければ、存在しないのと同じこと。
何度も言っていることです。
あなたの商品、お店、会社、その価値を伝えなければ存在しないのです。

恋人が欲しい欲しいと思っていても、何も行動を起こさず、部屋に閉じこもっていても恋人ができないのと同じことです。
恋人が欲しかったら、ボクはここにいますよ、とまず知ってもらう。
そういう行動をしますよね。
売上をあげたり集客したりするのも同じ。
行動することです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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