どんなに美味しい料理でも、料理そのものがクチコミを起こすのは難しいものです。
どうしてかというと、味に対する感想の言葉はほぼ「美味しい」しかないから。
料理の味は人によって好みも違うし表現が難しいのです。
クチコミが難しい世界なのです。
僕たち一般人は、優れた食のレポーターでもないし、池波正太郎さんや東海林さだおさんのような、文章で素晴らしい味の表現ができる能力もありません。
それが普通です。
だから。料理をクチコミしてもらいたかったら、伝えやすくしてあげることです。
味ではない他の部分をクチコミしてもらうと言う考え方。
ポイントは、
個性
驚き
意外性
お得感
たとえば
「会員制のラーメン屋なんだよね」って聞いたら、興味持ちません?
あるいは
「メニューがカクテルの解説になっていて、読むだけで面白いんだ」とか
「びっくり冷や奴って料理があるんだけど、本当にびっくりするぜ」とか
「ワラジチャーシュー麺というのがあって、ラーメン丼ぶりからはみ出るくらいのチャーシューが3枚も乗っているだ」とかね。
味以外がクチコミする要素ってことです。
そういうと、おもしろくないって思うシェフや板前さんもいると思いますけど、それが事実なんだから、しょうがない。
特に今は、SNSでお客さまに発信してもらうことが、マーケティング的には必要。
だから、SNSでたくさん発信してもらうことを意図すること。
特にビジュアル、見た目を考えることがカンタンです。
盛り付け、食器、料理の色。
写真がきれいに撮れる照明計画。
動画を撮ってもらうための動きのある要素。
などなどね。
美味しい料理を提供していれば、それで話題になり、クチコミが生まれることなんて、ほとんど、ないんです。
クチコミしてもらうためには、味以外の何かの仕掛けが必要ってことです。
藤村 正宏
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