G7サミット1日目 合意されたウクライナ支援が面白かった
6月13日(木)から15日(土)まで、G7サミットがイタリアで開催されました。
1日目にはロシアの軍事侵攻とウクライナへの支援策が話し合わました。
ウクライナのゼレンスキー大統領も参加。
新たな支援策が合意された。
その内容が興味深かった。
日・欧・米が凍結している、ロシア中央銀行の資産、約47兆円。
これは黙って凍結しているだけで、年5000億円増える。
利息ですよね。
その利息で増えた分をウクライナの支援に充てるってことになった。
増える予定の金額も前倒し、今年中に7兆8000億円を支援する。
すごい金額です。
ロシアは自分のお金でウクライナに支援して、その支援の武器で攻撃される。
そんな図式です。
笑っちゃいけないけど、笑っちゃうよね。
侵略戦争を起こすと、とんでもないペナルティが待っているんですよね。
ニュースの中で取り上げられていたんですけど、イタリアには、プーチン大統領の豪華なヨットがあって、これもイタリア政府が差し押さえしている。
なんとこのヨットの維持管理費が年間6億7000万円。
イタリアの税金からでている。
やれやれ、本当に迷惑ばかりかけていますよね。
G7サミット2日目にはカトリック教会の教皇がAIに懸念
2日目はインド太平洋と経済安全保障、中国の過剰生産、AI(人工知能)についても議論されました。
AIがG7サミットの議題になるって、数年前までは想像もできなかった。
それだけ世界に影響を及ぼしているんだってことです。
そのAIの議論の時に、さすがイタリアというか、なんというか、カトリック教会のフランシスコ教皇が参加してスピーチしたのです。
<画像は朝日新聞デジタルのサイトから>
AIは平和を脅かす危険性がある。
最先端技術は平和を実現するために使用されるべきだ。
そういう内容でした。
「AIが偽情報を拡散したり、差別を生んだり、選挙への干渉をしたり、監視社会に使用されればされるほど、対立を煽り、平和を妨げる」
さらにフランシスコ教皇はAI兵器についてもスピーチしました。
「人工知能の兵器は深刻な倫理的問題が存在する。道徳的判断と倫理的な意思決定は、人間固有の能力でアルゴリズムにゆだねるべきではない」
本当にAI兵器は戦争の形を変えました。
例えばイスラエル軍がガザ地区の攻撃目標を選ぶときにAIのシステムを使っているそうです。
そのために、ものすごくたくさんの建物が標的になっている。
結果、犠牲者の数や破壊が増加しているそうです。
そして、恐ろしいのは、攻撃決定も自分で行う自立型致死兵器が登場するということ。
AIは素晴らしい技術です。
人類を平和でしあわせに導くことができるはずです。
僕たち使う側が倫理観を持って使うこと。
フェイクに騙されないように、ニュースがわかるくらいのAIリテラシーを持つこと。
それが肝要なことだな。
そんなことを考えていた週末です。
藤村 正宏
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