「メメント・モリ」
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。
古代からさまざまな芸術のテーマに取り上げられてきた言葉です。
成人をお祝いする絵画に髑髏が描いていたりする。
これには「これから人生、精一杯、生きろ! 今を生きることが大事なんだ!」
そういうことを言っているわけです。
あるいは古代ローマの戦争で将軍が凱旋したとき、この言葉で「勝利は一瞬である、気を緩めるな」という戒めに使われたそうです。
先日、エクスマ塾生の社長が病気で亡くなりました。
まだ53歳という若さ。
昨年末に余命宣告を受け、その期間を伸ばして頑張っていたんですけどね。
残念です。
それでも会社や家庭での準備する時間があったから、きれいにしていった。
本当にたくさんの人たちに好かれ、尊敬されていた人でした。
実はボクたちの『生』というのは、ものすごく頼りないところにあって、明日何が起こるかわからない。
たとえば、クルマの運転。
運転しているとそういうことは考えにくいのですが、たとえばちょっとハンドル操作を誤るだけで、確実に死んじゃうということが現実にある。
もしかすると、大地震に遭遇するかもしれないし、富士山が噴火するかもしれない、ただ歩いているだけで車が突っ込んでくるかもしれない、あるいは不治の病に侵されていて余命半年って診断されるかもしれない。
いつ死ぬかもしれないんだったら、好きなことをしたほうがいい。
嫌々仕事をしていて、それで過労死なんてことなったら、これは死んでも死にきれない。
だから、好きなことをやろうって、高校3年の時に、思った。
それから概ね、今まで、好きな仕事にしてきて、なんとかやってこれた。
本当にそれは、たくさんの人たちの支えがあったから。
そして神様が応援してくれているから。
感謝しても感謝しきれない。
これからも、自分の心が躍るような仕事をしていきたい。
死ぬまでね。
いずれ死ぬことを忘れないように、今を生きていきましょう。
人生は有限なんだから、やりたいことをやって、極楽な人生を!
藤村 正宏
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