クリーンなマーケティングが求められている
日経新聞電子版の有料記事で見かけたニュース。
「『あと10分で』焦らせ契約 ダークパターン、9割が経験」
というい見出しです。
無料記事だったら、Xのポストをしようと思ったんだけど、有料会員しか読めないものだったので、ポストはしなかった。
読んでみて、マーケティングの本質について考えたことを書こうと思う。
“ダークパターン”という消費者を不利益な選択に誘導する手法がウェブサイトやアプリで広く使用されている。
日本の消費者庁の調査によれば、9割の消費者がダークパターンの経験があると報告。
そんな感じの記事です。
「ダークパターン」って言葉、初めて聞いた。
この記事によると、ダークパターンとは、カンタンに言うと消費者をちょっとだけ騙して、何かを買わせるような手法です。
例えば、「在庫が残りわずか!」という表現。
タイマーで「特典はあと10分で終了!」などと急かす方法。
そして驚くべきことに、ほぼ9割の人がこのような手法に騙されているらしい。(消費者庁の調査)
ウェブマーケティングでは、よく使われる手法ですよね。
でもね、これはマーケティングで昔から使われていた手法です。
僕もやったことがあります「残り3席!」とかね。(本当にそうだったんだけどね)
マーケティングにはこのような「人々の心理操作」の側面がある。
マーケティングという言葉が嫌いな人は、マーケティングの中に宿命的にある、そんな「いかがわしさ」を嫌っているのかもな、とも思う。
だからこそ、もっと人々の寄り添ったマーケティングが必要なんだと思う。
だって、消費者側も知識や経験を蓄えいるし、SNSがこれだけ普及した時代です。
このような手法はいずれバレてしまう。
一度評判が落ちれば、その後のビジネスにも大きな悪影響を与えますよね。
マーケティングの本質は「縁」をつなぐこと
ビジネスや商売の本質は、あなたが得意なことやスキルを使って、社会や人々を仕合わせにすることです。
それを忘れた会社は、表面的には成功しているように見えても、長続きしないですよね。
だからエクスマ思想の中にある「関係性」が大事な時代とも言えるのです。
日頃からお客様、関わってくれる人たち、SNSのフォロワーさん、との関係性を大切にすること。
そのつながりや縁で、結果的に商品やサービスを買ってもらうってことです。
これがマーケティングの本質なのです。
情報発信:
まずは、あなたの関係する人たちに、役立つ情報や面白い情報、あなた自身の情報を提供すること。
それが問題解決につながったり、気持ちが楽になったり、面白かったり、共感したり、自然に信頼が生まれます。
そしてあなたに好感を持ってくれる。
平たく言えば、好きになってもらうってことです。
コミュニケーション:
情報発信だけではなく、あなたに関わる人たちとのコミュニケーションもSNSやメルマガを使って、お客様との対話を深めることです。
SNSにコメントを書いてくれたら、返信する。
Instagramのストーリーズでアンケートとる。
などなど、一方的な情報発信ではなくお客さまやフォロワーさんたちの声にも耳を傾けましょう。
透明性:
料金やサービスの内容をしっかりと説明し、隠れたコストは一切なし。
これが本質ですね。
感謝の気持ち:
購入してくれたお客さまや見てくれる人たちに対しては、しっかりと感謝の心を忘れないこと。
縁が仕事をつくってくれているのです。
ダークパターン的なマーケティングは短期的には効果があるかもしれない。
でも長期的に見れば信頼を損なうだけ。
ダークパターンを避け、心からの信頼を築くことです。
エクスマの考え方を活用して、お客様との良い関係を築いてくださいね。
藤村 正宏
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