BMWはスペック以外の何かが違う

ボクの過去記事BMWの広告

5年前の2012年に書いた、ボクのブログが最近また見られています。
『BMWの広告で見る、ブランドの作り方』というアメブロ時代の記事。

そのBMWの広告は、ある時リゾートホテルで何気なく見ていた、どこかの航空会社の機内誌に出ていたんだと思う。
グッときたわけです。
ボクはずっとBMWのユーザーです。
この時、すでにBMWに乗っていました。
この広告を見て、とっても嬉しかったのを記憶している。

雑誌の見開き広告でした

短い記事です。

2012-03-17 藤村正宏のブログ

以前見て、感心したBMWの広告です。
見開きでBMWのフラッグシップモデル『BMW7』シリーズを横から写した写真が下にあって、たくさんの文字が並んでいます。
このキャッチコピーが素晴らしい!
こんなコピーです。

『人生に多くのことを求める人へ、BMW』

大人の哲学をもち、子どものような純粋さを持つ人。
主流なのに、心は反主流である人。
スーツを着こなすが、ジーンズもはきこなす人。
人生も語れるが、ジョークもうまい人。
有意義も好きだが、無意味なことも好きな人。
ワインにも詳しいが、恐竜にも詳しい人。
常識は持っているが、決して縛られない人。
ITには強いが、手紙は万年筆で書く人。
家庭を愛しているが、時には家庭を忘れられる人。
孤独も好きだが、社交も上手な人。
常に冷静だが、時に情熱的になれる人。
クラシックも聴くが、ロックも愛している人。
自信はあっても、過信はしない人。
美術館にも行くが、ジムにも行く人。
協調もできるが、反論もできる人。
夜更かしはするが、朝きちんと起きる人。
守るものが多くても、冒険できる人。
部下には優しいが、上司には厳しい人。
食べるのも好きだが、料理もできる人。
上質にこだわるが、贅沢は好きじゃない人。
自分の誕生日は忘れても、約束の時間は守る人。

BMWやるな~。
いいですよね~。
ウチのクルマはこういう人に乗ってもらいたい。
そう宣言している。

このコピー、すべて当てはまるような人、現実にはなかなかいません。
でも、こういう人になりたいと思っている人。
憧れている人は、かなりいる。

まさに「ブランドはお客さまが創る」そういうことです。

ブランドを創出するのは、その会社ではなく、その会社を利用するお客さまなのです。
日本では、ブランドというと、知名度だと勘違いしている会社やコンサルタントがいる。
かっこいいロゴマークを作り、それを莫大な予算をかけてCMをして、露出を高めて認知度をあげたら、それでブランドができると思っている。

それは大きな間違い。

コンセプトです。
メッセージや物語が大事です。

それに共感したお客さまが、ブランドを創っていく。

一度、「理想のお客さま」は誰か?

それを明確にして、これを勝手にターゲットにしてみる。
ウチの商品はこういう人に買ってもらいたい。
そういうことを考えてみる。

そうするとメッセージやキャッチコピーに「切れ」が出てくるんです。

 

こういうブログ記事です。
懐かしいです。

今でもBMWユーザーです。
メルセデスもアウディもヴォルヴォも運転したことがありますが、やっぱりしっくりしない。
何だろう、あの魅力は。

例えば出張の時、空港まで運転して行き、駐車場に停め、ターミナルの方に歩き出した時に、必ず振り返ってしまう。
帰りも、駐車場で自分のクルマを見た瞬間「帰ってきたな〜」って思う感覚。
何とも言えないんですけど、そんな感じです。

運転している時も特別です。
レスポンスがいい。思った通りに、あるいは思った以上の走りです。
普段はソフィスティケイトな女性のようにエレガントなのに、ある時にはまるで野獣のようになる。そんな感じ(伝わらないかな:笑)

ともかくこれからもBMWを乗り続けていくと思う。
車のスペックも素晴らしいのでしょうけど、それ以外の何かが違うんです。
それがこの広告に現れている。

それは車というものに対する「思い」や「哲学」なのかもしれないし、もしかすると目に見えない何か特別なもの。
ある種の人の精神に共鳴する「何か」。

それはよくわからないけど、空気感まで変えてしまうものです。
そういうものが「ブランド」になっていくんだろうなと思う。

5年前の自分のブログを読んでいて、そんなことを考えていた。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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