エクスぺリエンスマーケティング

エクスマ思考

「正解探し」は、そろそろ卒業してもいいんじゃない ──感性と遊び心が、あなたの“差”になる時代

「こうすればうまくいく」って、昔はわりと、はっきりしていた気がします。モノが足りなかった時代。情報が少なかった時代。選択肢が限られていた時代。努力すれば届いたし、勉強すれば追いつけたし、数字を追えば、未来が見えた。でもいまは──モノはあふれて、情報は多すぎて、みんなが「正解っぽいもの」に、手を伸ばしてる。結果、どうなったか。誰がやっても、同じような答えにたどり着いて、どのお店も、どのサービスも、どのSNS投稿も、なんとなく“似てる”。「正解」は、もう差を生まない
SNSマーケティング

最初の気持ちを思い出してみて──売上よりも大切なものがそこにある

いちばん最初の「あの気持ち」を思い出してみる商売をしていると、数字のプレッシャー、世間の目、トレンド、ライバル、気にしなきゃいけないことがどんどん増えていきます。気づかぬうちに、「どうすれば売れるか?」ばかりを考えるようになって、ふと、立ち止まったとき、自分がどこに向かっているのか、わからなくなってしまうことがあります。そんなときに、そっと立ち返ってみてほしいんです。いちばん最初の、あの気持ちに。あのとき、あなたは何にワクワクしていましたか?
エクスマ思考

経営に必要なのは、論理より“感性”なんだ ──よく見る、よく聴く、よく味わう経営

アートや旅がヒントになるビジネス書だけ読んでいても、新しいアイデアってなかなか出てこない。でも、映画や音楽、絵画や舞台、そして旅。そこには、たくさんの「感じるヒント」が詰まっています。ある経営者さんは、毎月必ず展覧会に行くと言っていました。「お客さんの気持ちがわからなくなったら、 いったん自分の感性に水をやる」と。それくらい、感性って“鈍る”ものでもあるし、“養える”ものでもある。
エクスマ思考

森と湖が教えてくれるマーケティング──お客さまの心に「物語」を残そう

森は、なにも言わない。湖は、なにも語らない。でも、その静けさの中で、人は本当に大切なことを思い出す。共創の時代、体験の時代に──あなたの仕事が、もっと心に届くものになるように。自然が教えてくれるマーケティングの本質それは──マーケティングは「つながり」を生み出すためにあるということ。売るためでも、広めるためでもない。人と人、人と自然、人と未来を、やさしく、静かに、つなげるために存在するのだと。森と湖のリゾートは、ただのビジネスフィールドじゃない。未来の物語を育てる場所なんだ。
エクスマ思考

アドベンチャー・ツーリズムは“場所”が主役じゃない──「関係性思考」なんだ

がきれい、湖がきれい。──それだけじゃ、人の心は動かない。アドベンチャー・ツーリズムのマーケティングにおいて、いちばん大切なのは「どんな場所か」じゃない。「誰と、どんな時間を過ごすか」を提案できるかどうかだ。アドベンチャー・ツーリズム──自然体験のマーケティングに必要な「関係性思考」について、ちょっと思ったことを書いてみた。なぜ「施設紹介」だけでは心が動かないのか?リゾートのパンフレットには、「絶景」も「高級施設」も、たいていきれいに載っている。でも、現代のお客さんは、それだけでは心を動かさない。なぜなら──絶景も、施設も、いくらでも代替できる時代だから。スマホで検索すれば、似たような湖も、温泉も、宿泊施設も、すぐに見つかる。だから、伝えるべきことは、「この場所で、誰と、どんな時間を過ごすのか?」というストーリー設計なんです。
エクスマ思考

商品を売るな、ストーリーを共に編め──自然体験型マーケティング

森を歩き、湖を漕ぎ、火を囲んだ夜。──人は、そのとき何を語り、何を記憶するだろう?リゾート営業や自然体験マーケティングの世界では、いま「商品を売る」ことよりも、「ストーリーを共に編む」ことが求められています。この記事では、ファミリー向け・カップル向け・企業研修向け、それぞれの“体験ストーリー設計”の実践例を紹介します。「体験商品」を売る時代は終わった。カヌーツアー、SUP体験、星空観察──。メニューを並べて、「どれにしますか?」と聞く。そんな売り方は、もう古い。お客さんが求めているのは、体験そのものじゃない。「誰と、どんな物語をつくれるか」そこに、心が動く。営業は、ただ商品を紹介するのではなく、いっしょに物語を編む案内人になる時代です。
エクスマ思考

アドベンチャー・ツーリズム なぜ「森と湖」は、人の心を動かすのか?──五感に響く体験設計

森を歩くと、木々の香りがする。湖のほとりに立つと、空気が変わる。静かな夜、耳を澄ませると、自分の鼓動が聞こえる。──自然は、すべての「感覚」に働きかける。だからこそ、森と湖のリゾートは、ただの「観光地」じゃない。心を動かし、人生を変える“舞台”になる。自然がもたらす五感刺激をベースにした体験設計のヒントを、リゾート営業・アウトドア体験マーケティングの視点から紹介します。「五感」を動かすことが、心を動かす。現代人は、思った以上に“五感”を使っていません。スマホの画面を見続け、エアコンのきいた部屋で、無機質な音楽を聞き流す。都市生活は、視覚情報に偏りすぎて、嗅覚も、触覚も、聴覚も、鈍らせてしまうんです。だからこそ、森や湖に行ったとき、人ははっきりと「生きている」と感じる。営業やマーケティングで自然体験を提案するとき、単なる「アクティビティの数」じゃなくて、「五感をどう震わせるか」を意識することが、圧倒的に大事です。
エクスマ思考

アドベンチャー・ツーリズム 森と湖で「人生の思い出」をつくる──自然体験を“売る”時代の終わり

「アドベンチャー・ツーリズム」が注目されているリゾートは、もう「プランを売る」だけじゃ足りない。お客さんと一緒に、「人生の物語」をつくる時代が来ている。最近、観光業では「アドベンチャー・ツーリズム」が注目されています。簡単にいうと、ただの観光旅行ではなく、「自然や文化と深く関わりながら、ちょっとした冒険やチャレンジを楽しむ旅」のことです。アドベンチャー・ツーリズムには3つの基本要素があります。自然体験(Nature) 森、湖、山、海など、自然の中で活動する。身体的アクティビティ(Physical Activity) ハイキング、カヌー、乗馬、サイクリング、スキー、ダイビングなど、体を動かす。文化体験(Cultural Immersion) 地域の伝統、食文化、歴史、暮らしに触れる。たとえば、アイヌ文化体験や里山での農業体験もこれにあたります。僕のクライアント、北海道の鶴雅グループでも、アドベンチャー・ツーリズムに力を入れています。この3つの基本要素の中で、1の自然体験と、2の身体的アクティビティの要素を入れて、自然体験を「売る」のではなく、「共創」するという、エクスマ的な視点で、勝手にマーケティングプランを作ってみました。
エクスマ思考

パッケージの色が商品の価値を下げることもある|カレーにこの色はありえない・・・ニトリさんどうした?

色というのは消費者に大きな影響を与えます。だからカラーマーケティングという分野があるのです。商品の色、店の看板、店の内装、チラシの色、ウェブサイトの色・・・気づかないところでお客さまを逃したりすることがある。だから重要なんです。多くの場合、食品のパッケージに寒色系の色を使うのはタブーです。寒色系の色を使ったパッケージは食欲をそそらないということ。もっとストレートに言うと美味しさを感じられないっていうこと。だから買わないという結果になる。美味しく感じられない食品を買う人はあまりいません。もちろんある種のお菓子、ガムやタブレットなどのミント系の味のものや涼やかさなどをアピールするものには使う場合があります。でも、カレーやシチューには寒色系はマイナス効果です。
SDGs

「資本主義の黄昏」どうして素晴らしい仕組みが機能しなくなったのか?

短期の目標を優先した結果、深刻な問題が発生しているのです。結果的に地球環境と資源を破壊した。社会に分断と格差を生じさせた。そんなこんなことを続けているうちに。「このまま資本主義がつき進んだらさぁ、さすがヤベんじゃねー」っていう世の中の風味になってきたわけです。この課題を人類はどう解決していくのか?人類は自分たちの欲望によって滅亡するのか?この文明的な生活を続けていくことは可能なのか?今、まさにそれが問われている。これは大企業だけじゃなく、中小企業も個人事業主も、ビジネスに携わっている人、一人一人が考えなければならないことなんだと思うのです。