最初の気持ちを思い出してみて──売上よりも大切なものがそこにある

いちばん最初の「あの気持ち」を思い出してみる

商売をしていると、
数字のプレッシャー、世間の目、トレンド、ライバル、
気にしなきゃいけないことがどんどん増えていきます。

気づかぬうちに、
「どうすれば売れるか?」ばかりを考えるようになって、
ふと、立ち止まったとき、
自分がどこに向かっているのか、
わからなくなってしまうことがあります。

そんなときに、そっと立ち返ってみてほしいんです。
いちばん最初の、あの気持ちに。

あのとき、あなたは何にワクワクしていましたか?

たとえば──

・最初に商品が売れた日のこと。
・お客さんに「ありがとう」と言われたときの涙。
・はじめてショップカードをつくったときのドキドキ。
・家族に「私、これでやってみる」と伝えた日の決意。
・仕入れた品を並べながら、「かっこいいなあ」と独り言をつぶやいた午後。

きっとそこには、
「売れるかどうか」よりも、
「届けたい」「伝えたい」「創りたい」という
ピュアでやわらかい気持ちがあったはずです。

原点は、あなたの中にしかない

マーケティングの本にも、経営セミナーにも、
正解はたしかにあるかもしれない。

でも、“あなたにしかない答え”は、あなたの原点にしかないんです。

うまくいかないときは、やり方を変えるのもいいけれど、
いちばん最初の気持ちを思い出すことが、
最大のイノベーションになることがあります。

想いは、人を動かす

いま、世の中に足りていないのは、
“正しい情報”より、“あたたかい想い”かもしれません。

惚れられるビジネスには、ストーリーがあります。
ファンがつくお店には、「らしさ」があります。

それは、どこからくるのか。
──いちばん最初の、あの気持ちからくるんです。

・売上が伸びないとき、“想い”が迷子になっていないか点検しよう
・方法論ではなく、“原点”から立て直すほうが深く伝わる
・最初に芽生えた「届けたい気持ち」こそが、あなたの最大の資産
・商売は、あなたの“表現”であり、“物語”である

もう一度、思い出してみてください。
はじまりのころの、ちいさな、ときめきを。

あなたの商売は、そこから始まりました。
そして、これからも、そこに帰れる場所がある限り、
ちゃんと続いていきます。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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