SNSマーケティングの秘訣は「個を出す」こと ラーメンの隠し味のようにね

ラーメンはみんな「個性的」

「個を出す」というのは、ラーメン屋の隠し味みたいなものです。
スープの味や麺の硬さ、具材の種類──もちろん基本のレシピは大事です。
でも、「あの店のラーメンが好き」と思わせるのは、ほんの少しの隠し味だったりします。
たとえば、チャーシューの煮込み方が独特だったり、スープに柑橘の香りを忍ばせていたり。
食べる人は「なんだろう、他とちょっと違うな」と感じるけれど、それが何かは説明できない。
その“ちょっと違う”が、その店らしさをつくります。

釧路の「麺屋北町」のラーメンは個性的でうまい!

SNSやビジネスでの発信においても同じです。
業界の常識やマニュアル通りの情報だけでは、誰の発信も似たような味になります。
そこに自分の「個」を少しだけ加えることで、味に奥行きが出て、記憶に残るようになります。
隠し味は、一回で完成するものではありません。
試行錯誤しながら、少しずつ変えていくうちに、その人だけの配合が見つかります。
発信の中で、自分の好きなもの、価値観、日々の小さなエピソードを混ぜる。
すると、それがやがて「あの人らしいよね」という味になります。
お客さんは、商品やサービスの機能だけでなく、その人やその店の「味」に惹かれてやってきます。

釧路ラーメンの代表「こぐまラーメン」の醤油ラーメン

同じラーメンでも、「あの人が作ったから食べたい」と思わせる。
それこそが、長く愛される理由です。
だから、「個を出す」ことを怖がらないでください。
それはあなたの商売にとって、他では真似できない隠し味になるのです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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