コロナの後の世界を考えよう|ニュートンはペストの流行で大学に行けず万有引力を発見した

仕事のやり方や経営の考え方も変わる

新型コロナウイルスは、長引きそうです。
完全に終息するのは秋から冬?
もしかすると、もっと・・・
やれやれ。

でもね、希望を失わず、今自分ができることをしっかりやりましょう。
現在普通の仕事にならない人は、思索をしたり、妄想したり、計画したり、読書したり、SNSで発信したり、やることたくさんあります。
それはそれで、なかなか体験できない時間です。

もしかすると、新型コロナウイルス後の世界は、仕事のやり方や経営のやり方が、大きく変わっていくのかもしれません。

コロナ前よりもインターネットを使った仕事が増えます。
ECサイトや映画や音楽のストリーミングサービス、サブスクのサービスも普及するでしょう。
大企業よりも個人単位のスモールビジネスがメインストリームになり、隆盛するかもしれません。

そんなコロナ後の世界になった時に、あなたのビジネスを新しいビジネスモデルに対応させていくため、今、色々と考える時期なのかもしれません。
思索して試行することです。

人類の歴史は感染症との戦いだった

人類の歴史は感染症との戦いだったんだなって、昨日「感染症の世界史」<石 弘之:著 角川ソフィア文庫>という本を読んでいて実感しました。

タイトル通り、感染症からみた世界史で、本当に昔は大変だったんだなって実感した。

その中で14世紀にヨーロッパで流行した「ペスト」の部分が興味深かった。
今、ヨーロッパ、特にイタリアが大変なことになっています。
実は14世紀のヨーロッパでは、1347年からペストの大流行が起きました。

10世紀頃からヨーロッパは農業革命が進み、食糧が多く生産できるようになりました。
そのため人口が爆発的に増えた。

14世紀になるまでに都市人口も増えていきます。
でも都市は衛生状態がかなり悪かったようです。
ゴミが道路に放置され、人間や動物の排泄物や、肉を解体した後の屑が悪臭を放っていたそうです。
これがペストを媒介するネズミの繁殖にとても有効だった。
さらに中世の農業革命によって、森林の開墾が進み、ネズミの天敵である、ワシ、タカ、キツネ、オオカミなどの肉食獣が激減したこともネズミの大発生につながった。

当時のことはボッカッチョの古典名作文学「デカメロン」に生々しく書かれています。

「教会の墓地という墓地に深い溝が掘られ、そのなかに新たに運ばれてきた亡骸が何百となく投げこまれた。そういう死体置き場には、船倉に貨物を積みあげるみたいに、亡骸が層をなして重なり、そのうえにわずかな土が振りかけられたが、それもたちまちに溢れて溝いっぱいになってしまった」(河島英昭訳、講談社刊)。

この文学作品は、1948年当時ペストが大流行していたイタリアのトスカーナ地方。
ペストから逃れるためにフィレンツェ郊外の邸宅に引きこもった男3人、女7人の10人が退屈しのぎの話をするという趣向。
10人が10話ずつ語り、全100話。
昔、若い頃に読んだけど、面白かったと記憶しています。

本当にすごい勢いで拡散して、致死率も高い伝染病だったんですね。
この時のペストの大流行では、ヨーロッパの人口の3〜4割に当たる、3000万人くらいが死亡したそうです。
特にフランス南部からイタリア、スペインにかけては人口の8割が失われたそうです。

世界的にも流行して、世界中の死者数は1億人とも2億人とも言われています。
ペストは14世紀末までに3回の大流行を起こした。
怖いですよね。
今回のヨーロッパの感染流行が本当に心配です。
もちろん日本も含めた世界の流行が心配ですけどね。

疫病後に世界が変わった

14世紀のペストの流行が終わった後、社会が大きく変わります。

人口の急減により、たくさんの農村が無人になりました。
働き手が少なくなって、領主と農民の立場が逆転し、今まで年貢を納めていた農民が逆に賃金をもらって農耕することが普通になった。
これが中世社会を崩壊させるきっかけになっていった。
社会が変わったってことです。

そして、ペストに対して、無力だったキリスト教会に対する不信感が高まります。
それまでの権威に対して民衆が不満をあらわにするようになった。
これがその後の宗教改革につながっていく。

さらにペストの原因がわからなかったので、ユダヤ人が井戸に毒を入れたという噂が広がりユダヤ人差別や魔女狩りなども行われたそうです。

たくさんの人が亡くなって、農地が無人になったことにより、歴史上初めて森林面積が増加したのもこの時期。
森林が急激に増加したので、空気中の二酸化炭素が減少し気温が下がり、小氷河期に入った。
この寒冷化は500年近く続きました。

世界が変わったのです。

ペスト菌の起源は中国

14世紀の次にヨーロッパで第2次のペスト流行があります。
17世紀のことです。

あのアイザック・ニュートンが学生のとき、このペストの影響でケンブリッジ大学も閉鎖されることになり、1665年から1666年にかけて彼は故郷へ戻り、自由に思考する時間を得たそうです。

アイザック・ニュートン

故郷で落ち着いてじっくりと思索していたニュートンはこの休暇中に、微分積分や、光学のプリズムでの分光の実験、万有引力の着想などに没頭しました。
「ニュートンの三大業績」とされるものは、いずれもペストを逃れて故郷の田舎に戻っていた18か月間の休暇中にできた。
なんとニュートン、まだ25歳前です。

そして19世紀の後半、3回目のペスト流行がありました。
日本でも流行しました。
アメリカでもオーストラリアでも感染者が増えていきました。

最近になり、遺伝子レベルの研究が進むことで、2010年に、世界的に大規模流行した3回のペスト菌の起源は、いずれも中国だったということが解明されました。
2600年くらい前に中国の雲南省で出現したそうです。

なんだか歴史は繰り返すのですね。

「ビフォーコロナ」「アフターコロナ」という言葉が普通に使われるようになる。
それくらいの、世界史に残る病気です。
休暇みたいな状況になっている経営者やビジネスパーソンは、アフターコロナになった時のために、しっかりと自分のビジネスモデルを考えなおしてみましょう。

常識が通用しないくらいの伝染病なのです。
だからアフターコロナは、枠を外して思い切ったことをしなければ、通用しない時代になる可能性があるのです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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