兵庫県「田中畜産」の取り組みから考える|今の時代だから「関係性」が大事だということ

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世界は激変するのは間違いない

昨日、政府の「緊急事態宣言」が延長されました。
当初5月6日のゴールデンウィーク最終日までということでした。
それが5月31日まで延びたわけです。
今このブログを書いているのは、2020年5月5日の午後です。

この数ヶ月、世界が止まり、多くの経済活動も止まりました。
社会を支えてきた今までのシステムが破綻するくらい、パラダイム(枠)シフトが起きている。
経済も大きなダメージを受けるのは、目に見えています。

新型コロナウイルス関連倒産もかなりの数になり、倒産連鎖が続くことも考えられます。
元々業績が厳しくて、なんとかやってきたけど「新型コロナ」がダメ押しになって廃業や倒産したケース。
あるいは体力のあるうちに店じまいした企業なんかもあります。
でも、これはまだまだ始まりに過ぎないのかもしれない。

延期になったオリンピック需要に期待していた企業もかなりダメージを受けているし、インバウンド需要で回っていたところや、海外の売上が多い企業もかなりまずいですよね。
外出の自粛で、飲食店やショッピングモールなど小売店、娯楽関係施設、部品などを海外に頼っている製造業も危なくなる。

新型コロナウイルスの感染が収束を見せはじめ、ボクたち人類がこのウイルスと共存できるようになったあと、どんな風にこの世界が変わってしまっているのかを考えると、恐ろしくもあり、期待感もある。

たとえば今回の自粛は「密接、密集、密閉」を避けてくださいということです。
でもね、東京や大阪などの大都会はまさに密集とか、密接とかそういうものだった。
だから、以前と同じような東京に戻るのはあり得ないんじゃないかと感じているわけです。
前にも書きましたが、以前から社会は変わらなければならなかったのに、人間の社会は変わろうとする人が少なかった。
だから強制的に変わらざるを得ない事態が起きたのかもしれません。

企業は目先の利益ばかり求めてきた

自宅にいる人が増えているせいか、インターネットのトラフィック量が増えているようです。

AmazonプライムビデオやNetflixなどで映画などを観る人、ネット通販で買い物する人、リモートワークをしている人。
たくさんの人がインターネットを使っている。

ここにきて、つくづく思うのですが、今までSNSに積極的に取り組んできた企業と、あまり真剣にやってこなかった企業の差が出ているな。ってこと。

お客さまとの『関係性』を作りだすために、毎日Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSに、有益な情報や世界観が伝わる情報を発信して交流しましょう。
それを地道に5年やっていたら競合他社には絶対真似できない、お客さまとの深い絆ができます。
もちろん、発信の仕方にも工夫が大切です。

 

ボクはエクスマ塾やセミナーや著書で、10年近く、企業や個人の個性を発信する必要性について言ってきました。それが独自の価値になると。
でもね、多くの企業は始めてもなかなか続かない。
短期的な目先の利益ばかり求めているからです。
SNSで関係性を構築するのは、時間がかかるから。

それでも、ボクの塾生さんには、お客さまとの関係性を築くために愚直に発信続けてきた会社がたくさんあります。

たとえば兵庫県の奥深い山で(失礼な言い方?ゴメン)、畜産業を営んでいる、「田中畜産」の田中一馬社長(ニックネームはカズマ)。
奥様のモー子も塾生さんです。

夫婦の2人は、ブログ、FacebookTwitterInstagramYouTubeを駆使して、仕事の様子や商品のこと、それだけではなく、生き物をいただくということはどういうことなのか、自分や家族のことも毎日のように投稿していました。


<カズマのTwitter>

<モー子のTwitter>

インターネット上でかなり有名になり人気者になっていく。
そして、彼の投稿がしばしば「バズる」ことがあって「バズマ」と言われたりしていた。
経営者の考え方や世界観を発信して、ファンが増えていくと、商品だって売れます。

時々、牛1頭分の肉を、ネットで販売したりしていた。
2人がネットで発売すると、わずか30分とかで売り切れになるくらい人気です。
だから、今回のように世界が止まってしまっていても、普通に売れる・・・というか普通以上に売れている。

先日、4月27日に牛1頭を売り出しました。
予め発売時間を予告して発信していましたが、それがなんと発売開始からわずか8分で完売。

念のためもう一度言いますね。
牛1頭分のお肉が8分で完売です。
知っている人も多いと思いますが、今ブンランド和牛の需要が減って、ダブついています。
それなのにもかかわらずです。
別にお得とか安いっていうことはありません。
めっちゃ美味しいってことだけ。
(そんなもんだから買おうと思った時には買えなかったんだけどね)
もちろん、美味しいというだけでなく、このご夫婦から買いたいという人が圧倒的に多いのです。




参照:詳細はカズマのブログで見てね
【牛1頭の肉が8分で完売して感じたこと】

想像してみて。

たとえばあなたが飲食店を経営しているとします。
SNSもブログもやっていないか、ただ事務的にやっていた。
自粛の影響で店を開店することができない。
よし、今までやったことなかったけど、ネット通販をやろう!
とか思って、STORESとかBASEにネットショップを作り、販売する。
売れると思いますか?

売れませんよね。
だって、SNSなどで関係性を構築していないから。
ショップの存在を知ってもらうことも難しいでしょう。
社長自らが積極的に発信し、日々の思いを届けること、そして、SNSなどと通じてたくさんの人とコミュニケーションをしている姿に人は共感し、信頼を寄せるのです。

そういうこと。

どんな会社も、最初は1名のお客さまからスタートした。
効率化と合理化ばかり目指していると大切なものを見失ってしまうのです。
もう少し「地道」なことをやるべきだったのです。

本当の意味で繁盛する会社、長く残る会社になるには、時間をかけてお客さまとの関係性を築いていくことです。

これからは更に重要になっていくことでしょう。
ボクの塾生さんたちの多くはSNSをしっかりやって、関係性を大切にしている人が多い。
だから、こんな状況でも、希望を失わず、孤独にならず、明るくビジネスをやっているのです。

今からでも大丈夫です。
これからやって来る新しい世界に笑顔を向け、落ち込まず、明るく、今できることをしましょう。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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