「好き」を追求することが大きな価値になる

好きなことだったら夢中でやれる

ボクが最初にインターネットを始めたのはWindows95が出る前でした。
マッキントッシュのパソコンで始めました。
何故かというと、それしかパソコンがなかったというか、Windows95が出る前まではすごく使いにくいパソコンしかなかったから。

ボクがMacを最初に手に入れた頃、50万円近くしました。
PCがやっとビジネスで、一般的い使いだしたころです。
アップルがすごくダメなときで、業績もすごく悪いとき。
スティーブ・ジョブズがいなかった頃です。
ジョブスは自分の会社に招いた外部取締役によって、追い出されちゃっていた。

96年に戻ってきます。
戻ってきたと思ったら、98年に彼はiMacという最初のカラーのパソコンをつくり出した。
美しいモノやコトを生み出す、素晴らしい装置なのに、PCの本体のデザインは面白くない。
そういうコンセプトで革命的なPCだった。
それまでとは概念を、まったく大きく変えたパソコンでした。
今のiPhoneとかiPadとか、それらのルーツになっているのが、このiMacというパソコンです。

彼がスタンフォード大学の卒業式の有名な演説で言った言葉。
「好きなことをしなさい。自分の好きなことを見つけることが人生で成功する秘訣だ」
どんなことがあっても、時間をかけてもいいから好きなことを見つけなさい。
最初はレストランの掃除をする仕事をやりながらでもいいから、ともかく自分の好きなことを見つけなさい。
何故かというと、挫折したり失敗したりしても、好きなことなら情熱を傾けることができるし、もう一度立ち上がることができるから。
だから好きなことを見つけることが重要だ。

そういうことを言っています。 

確かにそうだと思う。
仕事をやっていると、ちょっとつらいことがあったり、失敗したり挫折したりすることがある。
それでも、好きなことだったら情熱を傾けることができる。
それがすごく大事だと思う。

「好きなこと」で起業すると成功する

ボクは若い人から「起業したいんですけれど」と相談されると、まず「やめれば」と言うんです。
あまりおすすめしません。
だいたい失敗することが多いから。
それに勧めて起業しても、責任がとれません。
人の人生を変えるようなアドバイスなんてできない。
でもね、もしそれが大好きなら起業してもいいと思う。
儲かるからといって起業しても、たいていの人が挫折します。
失敗します。

「好きなこと」というのがすごく大事なんだと思う。

仕事を楽しむことで大きなイノベーションが起きる

スティーブ・ジョブズはマッキントッシュというパソコンを世の中に出した。
AppleⅠとAppleⅡというのを最初に出したんですが、AppleⅡが大ヒットするわけです。
そのとき彼が考えていたことがあります。

それまでコンピュータというのはエレクトロニクスの専門ショップで売っていた。
それを「僕のつくるコンピューターはエレクトロニクスの専門ショップで売ってほしくない。ニューヨークの34丁目にある百貨店メイシーズの売り場で売ってほしい」と考えたんです。
コンピューターを家電のように売りたい。
まさに彼らが考えていた、一人一台のコンピューター。
パーソナル・コンピューターの発明だったんです。

マッキントッシュは美しいデザインだな

マッキントッシュは美しいデザインだな

何でもそうだけれど、仕事を楽しんでいなかったら、あるいは好きじゃなかったら、大きなイノベーションというのは起こらないと思う。

あの有名なソニーの盛田昭夫さん。
音楽が大好きで、大きなカセットデッキを抱えて音楽を聴いていた。
あの人がウォークマンを開発したとき、大好きな音楽を外に持ち出したい、という気持ちがあった。
音楽をもっと身近に、いつでも聞きたいときに聴ける。
そういうコトってできないかな。
SONYのウォークマンは、ライフスタイルを革命的に変えた商品でした。
ボクはリアルタイムでその時代を知っていますが、本当にすごかった。
風景にBGMがつく。
驚愕でした。
風景が自分だけのものになる。
今では当たり前のことですけど、その当時は本当に革命的なこと。
だって、音楽っていうのは、装置のある部屋でしか聴けなかったから。
世界中の人々の、新しいライフスタイルを創り出したわけです。
これも、盛田さんが音楽好きだから起きた。

論理じゃないんです。
最初は好きか嫌いかなんです。

マーク・ザッカーバーグだって、きっと最初は面白いからFacebookを作った。
遊びだったんです。

大きな革命的なイノベーションというのは、好きだから起きている。
好きなコトってなんだろう?
それを考えてみることです。
そして、その好きなコトを仕事に組み込めないかを考えてみましょう。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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