美容室の店の名前はよくわからない

美容室の名前は発音がわからない英語やフランス語などの場合が多いですよね。
ああいうのを見ていて、本当にいいのかなって思うことがあります。
読めないし、ルビもふっていない。
それは店舗としては致命的なんじゃない?
そう思います。
発音がわからないと口コミにもなりにくいし、SNSでも拡散しにくいんじゃないだろうか。
「美容室どこに行っているの?」
「えっと、名前なんていうのかわからないけど、○○駅の近くだよ」

れじゃ、聞いたほうはお店に行きたくても行けませんよね。

スマホとSNSの時代は、わけのわからない横文字のネーミングは、不利になります。
常連さんだったら発音や読み方はわかるかもしれないけど、普通はわからない。
ということは、その店の名前は人々の口の端にのぼらないということです。

特に、新規に開店してスタートするときには、これはかなりのハンディになります。

ネーミングで成功した美容室

北海道江別市にある美容室は、ネーミングの秀逸さで繁盛している店です。

一度見ただけで記憶に焼きつく。
「美容室秘密基地」

この美容室はエクスマ塾の塾生・平松泰人さんがコンサルティングをしている店です。車道沿いに、大きなフラッグ看板をつけています。
とっても目立っている。さらに「美容室秘密基地で検索」と店のブログにも誘導しています。ひと目でわかるようになっている。

運転している人、信号待ちの人も、読みやすいデザインです。「秘密基地」っていう言葉がすぐに目に入るので、気になって検索する人も多い。
すると、オーナーの渡辺顕弘さんが書いているブログが出てきます。

美容室秘密基地のブログ

【秘密基地】は予約制で貸切空間なので気兼ねなく過ごせます。
お子様は楽しく待てるようにキッズスペースを広く作りました。
当店のシャンプー台は美容業界のファーストクラスシート☆是非体験してください。

そして、人柄のよさそうな渡辺さんがお客さまと笑顔で写っている写真とか、どういう思いでお客さまと接しているのかとか、ファーストクラスのシャンプー台とか、そういうことがわかるようになっている。
「秘密基地」という怪しげな言葉からは想像もできない、ステキな店だということがわかるわけです。

そんな秘密基地の販促はどんどん進化しています。
最初は「ブログ+フェイスブック+チラシ」の組み合わせでの発信を考えていました。
でも、お客さまを、小さいお子さんがいるお母さんにより絞り込むことにした。
だから、個人のLINEでつながるようにしていったのです。

SNSは、お客さまになってほしい人がたくさん使っているメディアで発信することが
さらに、エクスマ的なSNS活用の基本は「個人との関係性を深めること」。
なので、店舗用LINEアカウントではなく、個人アカウントでつながってもらうようにしたそうです。

フェイスブックもLINEも、店舗アカウントでやると反応が出ないことのほうが多い。
だって、お客さまは店とは友達になれない。
個人としか関係性を深められないからです。
現在、秘密基地は、チラシを出したりブログを更新すると、LINEでの新規予約が殺到する状態です。

オープンして3年目ですが、オープン以来、毎月最高売上を達成し続けています。
店頭のフラッグ看板やポスティングチラシから、検索でブログを見て、さらにLINE でつながる。

「つながりの経済」でのマーケティングの形です。
そもそも美容室のネーミングがわかりにくかったら、こんな流れはつくれない。
やはり、わかりやすい、伝わりやすいものが大事ってことです。