世界のビジネスも、日本のやり方になってきている

創造力とはつなぐ能力

「創造力というのは、いろいろなものをつなぐ能力だ」
と言ったのは、アップルの創始者スティーブ・ジョブスですが、ボクもブログやセミナーでジョブスのこの言葉をとりあげています。
「創造力」というのは、ゼロから新しいモノゴトを生み出すことではなく、既にあるモノゴトをつなげること。
そういうこと。

たとえば大ヒットしたソーシャルゲーム、「パズドラ」はその名前が表す通り、パズルとドラゴンを組み合わせています。
RPGゲームのシナリオの定番ドラゴンを倒しながら経験値を上げ、目的を達成するゲームと、パズルゲーム。
今までゲーム業界ではありえない組み合わせだったわけです。
まさに、非常識。
それをうまく「つなげる」ことで、大ヒットという結果になったわけです。

あなたの商品やビジネスを、いろいろなモノゴトと組み合わせてみる。
一見、組み合わせるのがむずかしそうなモノものでも、さまざまな独立した材料を組み合わせて、美味しい料理を作るように、いろいろな単独の情報を編集して、新しいコンテンツを作るように、組み合わせたり、つなげたりしてみましょう。

昨日のブログ「イノベーションとは新しいことをするのではなく、古い常識を捨てること」でも書きましたが、今企業は創造的破壊が必要になっている。
それは今までの常識的な考え方や既成概念を捨てるということ。
業界の常識や、過去の成功体験から離れることです。

ビジネスで業績を上げようと思ったら、悪しき習慣に捉われないこと。
どこかのビジネススクールが教えるような、型にはまったビジネスモデルなんて、みんながやっているのですから、個性がないのです。

ヘビーメタルとアイドルがつながって大成功

最近、日本のヘビメタバンドが世界中で人気になっています。
今まで、男らしさやハードなイメージがあったロック、ヘビーメタルと、可愛らしいアイドルをつなげたバンド。
「ベビーメタル」
日本人3人組の少女です。

まだ十代の少女たちが、ヘビメタの攻撃的な重低音の中で、素晴らしいボーカルと可愛いダンスを繰り広げる。
アイドルっていってもボーカルはかなりのものです。
とてもメタルです。

イギリスのメタルの祭典では、レディー・ガガの前座で演奏して、大好評。
昨年の日本のロックフェスティバル「サマーソニック」では、海外の大物バンドとひけをとらない存在感を出していた。
その時の写真が、SNSで世界中に広がり、海外のメタルファンにも注目されるようになりました。

パワフルで激しいイメージの男性的な音楽と、キュートで華やかなアイドル歌唱という、一見調和なんてできない組み合わせ。
新しいヘビーメタルの味付けが、世界中で熱狂されているのです。
ベビーメタルの11月から予定されているフランスやドイツ、イギリスやアメリカなどの海外公演も、チケット完売になっています。

一見合わないジャンル それが新鮮だった

一見合わないジャンル
それが新鮮だった

最近、海外では、日本のアニメやマンガそして音楽と、日本のPOPカルチャーが「クール・ジャパン」の代表として活躍しています。
その他にも、日本映画、日本食、日本文化など、日本好きの人が増えているようです。
ビジネスの世界でも、日本のやり方が見直されています。
それは必然の方向性だと思う。

世界中で100年以上続いている会社の約70%が日本企業というデータもあります。
創業して、短期間で上場して、売却して莫大な利益を得る。
なんていうビジネスの考え方は、ビジネスの真理に反しているのですから。
ビジネスの本質は、「世の中を良くして、人々をしあわせにする」。
それが真理です。
自社の利益を最大にするとか、自分の夢をかなえるなんていうセコイことが、ビジネスの本質ではないのです。
長続きするということは、それだけ人々や社会に必要とされているってことです。

日本の企業のやり方。
おなじみさんを大切にする。
歩み寄りや調和を大切にする。
争いごとをしない。
利他的になる。
などなど。
そういう、ビジネスのやり方が、世界の主流になっていくと思うのです。

創造力はつなげる能力。
さまざまなモノゴトをつなげてみましょう。
きっと新しい発見があるはずです。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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