お客さまの消費金額は滞留時間に比例する|一級造園施工監理技士資格をとった

難しい資格をもっているけど

昨日までやっていた『エクスマ道場』の参加者と話している時に、自分が持っている資格のことを思い出しました。
実はボク、国家資格の「1級造園施工監理技士」を持っているのです。
普段はすっかり忘れているのですけど、たまたま参加者の方に、京都で造園会社をやっている社長さんが来ていたからです。
「あ、そういえば、1級造園施工監理技士の資格を持っていた」
そんな感じです。

ずいぶん昔の話です。
今から20年くらい前ですが、アメリカの会社の役員をしていました。
アリゾナ州ツーソンに本社がある、水族館や動物園、博物館、テーマパークなどの企画、設計、施工をする会社です。
その日本法人の、企画担当の役員だったんです。
水族館や動物園、博物館は、公共事業のことが多い。

特に公共の動物園や公園の仕事、ある一定規模以上の仕事を受けるために、その会社の誰かが持っていなければならない資格なのです。
半年間勉強して、合格しました。
その後、長崎県、岐阜県、山口県、北海道などの公共事業をしました。

岐阜県の水族館「アクアトトぎふ」はボクが、トータルで企画プロデュースした水族館です。
どういう展示ストーリーにするか、どういう展示デザインにするか、どういう生き物を入れるか、どういう環境にするか・・・
エントランスに流れているBGMまで、作曲家に依頼してオリジナル曲を作ってもらいました。
素晴らしい水族館です。
10年近くかかりましたが、面白い仕事でした。

アメリカには一年中夏の町がある

「1級造園施工監理技士」
今の仕事では、ほとんど役に立たない資格ですけどね。
でも時々思い出す、資格。
ボクもまだ若くて、30代でした。

5メートル近くになるサボテン

5メートル近くになるサボテン

よくアメリカに出張に行っていました。

アリゾナ州のツーソンという町は、メキシコの国境に近い町です。
乾燥した気候で、雨はほとんど降らない。
大きなサボテンがたくさん自生しています。
サボテン好きにはたまらない土地。
野生のコヨーテや山猫もいます。
日本とはまったくちがう風土です。
夏の気温は摂氏43度くらいになります。
でも、乾いているので日蔭に入ると、涼しいくらい。
暑すぎるから、夏はオフシーズンになるくらい。
ツーソンのトップシーズンは冬。
避寒地として、観光客やお金持ちを集めています。
真冬の2月でも、短パンと半袖Tシャツで過ごせるくらい。

あんな町のリゾートホテルのプールサイドや、サボテンのたくさん咲いている砂漠で、のんびりと過ごしたいと思う。
しょっちゅう行っていたのに、仕事だったら、あまり遊んでいません。

消費金額は滞留時間に比例する

ある時に、アメリカ本社のデザイナーに聞いた話しです。
ボクは当時、岐阜県の「アクアトトぎふ」のプロジェクトの真っ最中。
その水族館の展示の打ち合わせを、アリゾナの事務所でしていました。
その時に、入館料に話題になったんです。
水族館の入館料をどれくらいにしたらいいか?
それに困っているということを、デザイナーに言いました。
そうすると、彼はボクに、こう聞いてきたんです。

「日本では映画のロードショーの入場料はいくらくらいするんだ?」

ボクは答えました。

「1500円から2000円の間くらい」
「映画が2時間で2000円だとしたら、水族館を楽しむ時間が2時間だったら、それと同じにしたらいい」

なるほど。
ボクは納得しました。
映画ってだいたい2時間くらいで今だと1800円。
もし水族館の平均滞留時間が2時間だとしたら、映画と同じくらいの入館料をいただけばいい。
そういうこと。

アメリカでは、水族館や博物館、動物園、テーマパークなどの入場料は、映画との比較で決めている(らしい)。
でも、それってある意味、理にかなっていると思ったわけです。
時間を消費する集客施設は、そういう考えかたもできますよね。

「お客さまの消費単価は、滞留時間に比例する」
そういうマーケティングの法則があります。
居心地のいい店、さまざまな面白い商品がある店、POPなどの情報がたくさんある店。
そういう店は滞留時間が伸びる。

あなたのお店も、滞留時間を伸ばす工夫をしてみてください。
お客さまの消費単価が上がるかもしれません。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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