もう、見ず知らずの人からモノを買う時代じゃないのか?

知り合いや友人の影響力って大きい

「もう、見ず知らずの人からモノを買う人はいなくなる」

今から3年くらい前の2011年の年末、ふとそんなことを思ったことがあります。

ソーシャルメディアでみんなつながり、欲しいモノを売っている友達がたくさんできたら、みんな友達の店や会社から買う。
今、たまたま欲しいものを売っている友達がいないので、見ず知らずの人から買っているけど、もし親しい友達や関係の深い友達がそれを売っていたら、その人から買うんじゃないだろうか。
ということはソーシャルメディアで知り合い、仲良くなる人が増えれば増えるほど、見ず知らずからは買わない。
そんな妄想をしていました。

そして、「ありえないよな」って即時に思った。
そんなのは現実的じゃない。
どんなにSNSが発達しても、すべて知り合いから買うなんてことはあるわけがない、って。

3年くらい前は…

でも、この間「ここにきて、そうなりつつあるかもな」って思った。

東京で看板を作ってくれる会社を探していたんです。
エクスマ的な意図をしっかりと理解してくれて、信頼でき、仕事をしっかりとしている。
そんな看板屋さんがいないだろうかと。

すぐに塾生さんで東京の看板屋さんがいたことを思いだしました。
興和サインの社長、高橋さんがボクの塾生さん。
エクスマ塾生だからエクスマの考え方もわかっている。
塾生さんでたくさんコミュニケーションしていて、社長の人柄も実績もわかっているから信頼もできる。
JRや地下鉄の看板を作っている。
先日は「I ♡ 歌舞伎町」の看板で賞ももらっている。
(この看板は訪れた人がセルフィーしてSNSで拡散される)

「I ♡ 歌舞伎町」の看板 興和サイン株式会社のウェブ

「I ♡ 歌舞伎町」の看板
興和サイン株式会社のウェブサイト

検索すらしないし、調べたりもしない。
もうFacebookのダイレクトメッセージをするだけ。
見ず知らずの人には頼まない。

これってすごいことですよね。
Facebook前の時代では考えられないことです。
検索すらしない…

ほかでもそうです。

髪を切るのは知り合いの床屋さん。
ウェブサイトを作るのも知り合いの会社。
新しいPCの選択もお弟子さんの意見。
信頼する人の情報で本を買い。
友人の情報で週末見る映画を決める。

完全につながりの経済になっている。

そしてこのソーシャルメディアでのつながりが、日々増えているわけですよね。
FacebookやTwitter、Instagramなどで交流していると、縁やつながりが増え続けます。
そうしたら、本当にすべての消費が、関係性で行われる日も近いんじゃないだろうか。

そう思ったわけです。

企業は生活者と友達になれたらいい

そうなると企業はこれまでのマーケティングシナリオを改める必要がある。
今までは、企業は一方的に情報を発信することでも成り立っていました。
でも今は消費者同士がつながるようになった。
オンラインでも、オフラインでも、ビジネスの環境に変化が起きたわけです。
つながっている消費者が、そのつながりの中で、クチコミをしてもらえるように気を遣うことが大事です。

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア、Web媒体、紙媒体、リアルイベントなど、トータルに情報発信しつづける。
リアルなのか、それともヴァーチャル/デジタルなのか、という対立関係で捉えるのではなく、全部一緒と捉える。

例えば、チラシ、ホームページ、ブログ、ユーチューブなどを使って有益な情報を発信していきます。
さらに、ニューズレターを出したり、イベントやセミナーを開いたりゆるやかな関係性をつくり出します。
トータルなメディアで情報発信をして関係性を作る。
つながっていることです。
それまでは「知り合い」だった人が「友人」に変わっていく、あるいは「友人」が「親友」に変わっていく、というイメージです。
あなたが発信する情報で、消費者と友達になる。

たまに「知り合いだからそこで買いたくない」っていう意見もある。
たとえば、知り合いの美容院で髪を切って不本意な結果になった時に、クレームが言いにくいから。
でもそれはおかしいでしょ。
それは関係性が浅い人だからです。
友達でもなんでもない、ただ知っているという関係。
だって、友達なら気をつかわずに「あ、ちがう。もう少しここ短めにして」って言えるからね。
知り合いから買いたくないものは、買ったことがバレると恥ずかしい商品くらいです。

「もう、見ず知らずの人からモノを買う人はいなくなる」

そんな時代が本当に来るんじゃないだろうか。
妄想が現実になってきたな。
土曜の昼前くらいに、薫り高い珈琲を飲みながら考えていたのは、概ねそんなことです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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