チラシの反応を上げる5つのポイント|SNSにも通じるエクスマの基本

ポスティングチラシは手にとってもらってなんぼ

僕のInstagramに、メッセージが届きました。
居酒屋を経営している人からです。


コロナ禍によってたくさんのお店が苦しんでいますが、私の店も苦戦しています。

今年の忘年会は集客が見込めない中、今月中にお客様を惹きつけるキャッチコピーを入れたチラシを1枚作成して、手配りとかポスティングで少しでも予約を取れるように努力しようと考えています。

藤村さんのTikTokを見ていて、キャッチコピーがいかに大事かを学ばさせていただき2週間ほど考えましたがなかなかこれといった案が出てきませんでした。
どんなキャッチコピーを使えばいいか悩んでいます。

飲食店はみなさん苦戦していますね。
店内が密にならないようにすると、お客様の数が少ないし、テイクアウトとかデリバリーとかネットショップも、いきなり始めてもなかなかうまくいかない。

でも、そんな状況でも、何かやろうとがんばる人は、応援したくなります。
そこでポスティングチラシのことを書きますね。

数年前の事例ですが、この考え方は、チラシだけじゃなく、販促全般、SNSなどにも共通する普遍的なことだと思うし。

たくさんのチラシの中から選ばれるのには?


ポスティングチラシの場合は、たくさんの他のチラシと混ざってポストの中にあるわけですから、その中でまず目立たなければなりません。
だから普通のデザインとかよくあるチラシのデザインをしていると、見られず捨てられてしまいます。
手にとってもらえなければ、存在しないのと同じなのです。

あなたのところに届くチラシやDMを見てください。
みんなキレイな印刷のチラシですよね

飲食店だと、料理の写真とクーポンが載っているくらいです。

よく考えてください。
あなたが焼き鳥屋さんをやっているとします。
焼き鳥の写真だけだと、あなたの店を選ぶ理由になりませんよね。
だって、別にあなたの店じゃなくても、焼き鳥は食べられます。
焼き鳥を売っている店が、日本中にあなたの店しかないのなら、それでいいでしょう。
でもそんなことはない。

「いやいや、ウチの焼き鳥は名古屋コーチンだけを使って、さらに備長炭で焼いた、こだわりの焼き鳥だから」
って言っていたら、ダメですよ。
こだわりってもう、選ばれる理由がないから。
だって、他のところも
みんなこだわっていますから。

料理で選ばれるわけじゃないのですから。
もちろん料理が美味しいとか、こだわりの料理っていうのは、大切です。
美味しくない飲食店って、そもそも、ありませんよね。

たくさんあるチラシの中で
「え?」
「なんだこれ?」
そんなふうにぱっと見、ちょっと個性のあるチラシにすることが大事です。
カンタンに言うと、「目立つ」チラシ。

たとえば、手書きのチラシとかね。

近所にポスティングする場合は、ご近所の人に挨拶する手紙だと思って作るといい。
たとえばこんな感じ。

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〇〇市〇〇町にお住まいの方へ<近隣に配布する場合はこれくらい絞る>
こんにちは、〇〇町で「焼き鳥名古屋コーチン屋」を経営している〇〇〇〇<本名>です。
生まれも育ちも〇〇市です。
お店は4年前からやっています。

実は、サラリーマン時代に出張で名古屋に行った時に、焼き鳥を食べたのです。
正直、焼き鳥なんてどこでも同じって思っていた。
ところがそこで食べた焼き鳥が僕の人生を変えました。
今まで食べたことがないくらい感動したのです。

あまりにも美味しかったので、何度も名古屋に通い、その作り方の秘伝を勉強させていただきました。
そして、〇〇市の皆さんにもぜひ、この焼き鳥を食べていただきたいと思い、勤めていた会社を退社して、
「焼き鳥名古屋コーチン屋」を開業したのが4年前です。
<簡単な自己紹介や仕事をはじめたきっかけなど>

ところが最近思ったことがあったのです。

あるお客様に「ここの焼き鳥、すごく美味しいんだけど、店のことあまり知られていないよ」と言われ、ショックでした。
だってもう4年もやっているのに知られていないんだ〜、って。
〇〇市の皆さんに食べてもらいたくて、つくった店なのに、知られていない・・・
悲しくなったのです。
そんな理由で今回、
こうして近隣のみなさんに、お手紙を書いた次第です。
<チラシを出した理由>

ぜひ、僕の人生を変えた幻の焼き鳥を食べに来てください。

このお手紙を持参していただくと、焼き鳥にぴったりの自慢のサイドメニュー「丸ごとキャベツ」を人数分プレゼントします。さらに、皆さんに飲み物を1杯無料にします。

<この辺りは自分の店に合わせて考えること。お得感があるように>

ぜひ、あなたとお会いできるのを楽しみにしています。
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などなど、熱い思いを伝える、お手紙にするといい。
そして、どうして今、チラシを配布しているかの理由も書いておく。

ニコニコした自分の写真やスタッフの写真。
店内の雰囲気がわかる写真(できる限り楽しそうにお客さんが談笑している写真。密にならない程度)を入れるのを忘れない。
もちろん代表的な料理も少しは入れる。
来店してもらいたいんだから、店の地図はわかりやすく。
電話で予約してもらいたいなら、電話番号を大きくわかりやすく書くのは、当たり前ですね。

あなたは世界中に一人しか存在しない

僕の塾生さんで伊豆の国市で酒屋さんをやっている杉山さん。
手書きのチラシを書いて集客していました。
地方の個人商店の酒屋です。
<杉山さんのTwitter SNSももちろん、がんばっている>

このチラシは、なかなか捨てられなかったらしく、効果が1ヶ月も続きました。


チラシでも、広告でも、

誰に
何を伝えて
どうしてほしいのか

をまず明確にすることです。

そして、チラシの反応を上げる5つのポイントがあります。

1:ターゲットに呼びかける
2:個人を出す
3:お客様の声を使う
4:具体的な数字を使う
5:知らないことを教えてあげる

この5点が入っていると、反応が良くなる。
全てでなくてもいいです。

でも最低、1番と2番は入れてみてください。
個人を出すというのは、とても大切なことです。
あなたは世界中にたった一人の存在です。
あなたが出ることで、他にはない世界でたったひとつの店になるのです。

カンタンに作ったチラシなのに、反応がよかったものも掲載しておきます。
参考にしてください。

カレー屋さんのポスティングチラシ

沖縄の居酒屋さんのチラシ

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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