ICTとSNSの進化で、プロが普通の個人に駆逐される時代になった。

個人のメディアが中心になっている

北海道の釧路の中小企業診断士の塾生さん、乘山さん(コードネーム:シーサー君)のブログを読んでいて、共感しました。

【SNS第三幕が始まった】

SNSが普及して、たくさんの人が発信するようになった。
それがここにきて、リアルの場で発信する人が増えている。
SNSの時代は、第三幕の幕開け。
そういう記事です。

コンサルタントなのに三線のミュージシャンの乘山さん

コンサルタントなのに三線のミュージシャンの乘山さん

確かにソーシャルメディアの登場で、人々は情報発信の手段を手に入れました。
SNSは発信コストを劇的に下げ、敷居も低くなった。
今までは特別な人や大きな会社しかできなかった、情報発信が、誰もができるようになった。
ライブ中継のできるTV局や、雑誌や本を発行している出版社を、個人がもっているような状態です。

まさに個人がメディアになった。

そして、SNSのコンテンツは、属人性が高い。
属人性というのは、カンタンに言うと、誰が発信しているかが重要だってこと。
会社の発信よりも、会社の中の、どういう人が発信しているのか、それが見てもらうための重要な要因になります。
そうだとすると、SNSは個人が主役のメディアだということです。

まさに個人がメディアの時代。

そして、講演や本の出版も、属人性の高い行為です。
誰が話すのかがとっても大切。
誰が書いているのかが重要。
そういう意味でも、SNSでの発信が当たり前になっていくと、今まで講演や出版に縁遠かった人も、カンタンにできるようになる。
次の進化では、そうなるのは必定なのかもしれない。

プロの仕事として違いを出さなきゃ

たくさんの人たちが講演やセミナーをするようになったら、ボクたちのように、講演やセミナーを生業にしているプロの人たちは、大変です。

ボクの塾生さんの間でも、本業じゃない人が活躍しています。
クリーニング会社の社長が、ブログの塾を開催して、多くの人を集め大好評を得たり。
アパレルメーカーの社長の講演が評判を呼んで、たくさんの講演依頼が殺到している。
美容室のオーナーが、マーケティングコンサルタントをして、本業の美容室よりも忙しくなっている。

彼らはブログやSNSを、普通に日常的に使っていて、たくさんの読者と交流しています。
だから、ブログで告知して、FacebookやTwitterで発信することで、お客様も集まるのです。
今、セミナーの集客に困っている会社やプロがいるのに、ある意味素人の人が、SNSを使ってお客さまをたくさん集めている。
もはや、プロよりも集客力があるってこと。

本当にプロと素人の差がなくなってきています。
というか、個性的で魅力的な普通の個人に、プロが負けているような感じです。

ICT(インフォメーション&コミュニケーション、テクノロジー)とSNSの進化で、たくさんの障壁が低くなりました。
カメラマン、グラフィックデザイナー、作曲、映画・・・
プロが作ったドキュメンタリーのTV番組を見ているより、個人のYouTubeの動画のほうがリアリティがあるなんてことは、よくあること。
ハリウッドで何百億円の予算をかけて作った映画より、大学生がiPhoneで作った映画のほうが、面白かったりする。

プロの仕事が素人に駆逐されるような時代になってきた。
だからボクたちプロは、ますます磨きをかけたり、独自の価値がなかったら、プロって言えなくなってしまうのかもしれません。

朝、クライアントの会社に行く前に考えていたのは、概ねそんなことだ。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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