感謝とは、ありがとうと言うことではありません

経営者はシェイクスピアを読もう

最近、セミナーなどで、欧米の経営者やビジネスリーダーは、シェイクスピアを読んでいる、ということを言っています。
それはシェイクスピアの作品は、人間が描かれているから。
人間というものが、どういう本質を持っているかが描かれているのです。

経営も人間がどういうものかを知らなければ、うまくいかないことが多い。
だから、シェイクスピアを読むらしい。
確かに人間の素晴らしいところや、ひどいところ、愛すべきところや、笑っちゃうようなところが、よく表現されていると思う。

シェイクスピアの肖像画

シェイクスピアの肖像画

たとえば、シェイクスピアの最大傑作「ハムレット」。
デンマーク王子ハムレットが、父を殺し母を奪い王位を簒奪した叔父を討ち復讐を果たすという。
シェイクスピアの四大悲劇の一つです。
この復讐劇は、ハムレットの恋人オフィーリアやオフィーリアの父や兄などを巻き込んで、最後には叔父や母親、恋人、恋人の父と兄、そして本人も死んでしまうという、大悲劇を生んでしまうのです。

その主人公、ハムレットの有名なセリフ。
第三幕、第一場の

「生か、死か、それが問題だ」

ここのところの世の中の状況を見たときに、このセリフを思い出した。
ああ、いろいろな会社や個人が迷っているんだろうな~
そういうこと。
企業や個人はとっても混迷している。

心で悩むのだから、悩む原因はあなたの心

人って、悩んだり、迷ったり、心配したりします。
これは人間だからしょうがないことではあります。

「感謝というのは、ありがとうとお礼を言うことではありません。物事を大きく受け止める心です」

ボクがまだ若いころ、尊敬していた人に言われたことがあります。
これは事実だと思う。
概ね以下のようなことです。

ボクたちは、何がうまくいかなかったことの原因を、自分だと思いたくない。
そういう性質をもっている。
それはしょうがないことではあります。
だって、人は物事を自分中心に考えるから。

売上がなかなかのびないとき。
お客さまが増えないとき。
問題が起きたとき。

自分の思うとおりにならなかったとき。
上手くいかなかったとき。
悩んだとき。

政治が悪い、会社が悪い、誰それが悪い、家族が悪い、環境が悪い・・・などと、他者に原因を求める人が多い。
それでは問題は解決しないんですよね。

たとえば、悩みがある人もいます。
悩むのは、心です。
どこに問題があるのかといえば、それは自分の心です。
悩まない心になることが一番いいのです。

いろいろな組織に対して、要望を言う人がいます。
要望は言ってもかまいませんが、その中で必要なのは、あまり求めすぎないことです。
「ああしてほしい」「こうしてほしい」という思いを強くするより、「この程度であればいい」という感覚になっていくことです。

自分が中心に世界が回っていると思う人は、問題の原因を外に求めがちです。
自分が中心だから、他人にあまり関心がない。
原因が他者にあると思うと、どうしても語気が強くなり、文句がたくさんでてきます。
そして、求めれば求めるほど、そこにまた悩みを作っていく。
この悪循環に入ってしまう。

感謝すること。
感謝するということは、「ありがとう」と言うことではありません。
物事を大きく受け止める心です。

そんな感じのことです。

でも、果たしてボクは、できているだろうか・・・そう思うことはしばしばです。
あれから、成長したのだろうか?
まだまだダメだな。
そういうことです。
でも、何か嫌な思いをした時や、悩みの元となりそうなことが現れた時に、いつも心のブレを修正しようとします。
自分の心に問題があるって思う。
そして、物事を近視眼的に見るのではなく、大きく受け止めるように心がけるようにしています。

そうすると、今まで悩みだと思っていたことも「たいしたことないな」って思える。
ボクたちは永遠には生きていられないのです。
だから、悩んで過ごすより、たいしたことないよ、と笑いとばせるくらいの心になりたいですね。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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