経営者にとって会社は「芸術作品」|100年たっても残る経営を

芸術作品は100年以上たっても価値がある

NHKの日曜美術館で、印象派の画家、モネの特集をやっていました。
100年以上前の画家ですが、今も作品が傑作として残っている。

モネの「印象日の出」(1872年)という作品で「印象派」が誕生したと言われている。
印象派の画家たちは、それまでの写実的な伝統の壁を乗り越え、新しい表現を完成させていきました。
動いている現実の光を一瞬のうちに、印象的に捉えようとする。
時間や季節とともに変化する、光を追求していった。

まさに芸術史の上では革命的だったわけです。
100年以上たった今でも、評価される理由があるわけです。

印象日の出

印象日の出

モネ「積みわら」

モネ「積みわら」

モネの「睡蓮」

モネの「睡蓮」

この番組を見ていて思った。
会社の経営も「芸術作品」だよな。
そういうこと。

経営者にとって、会社は作品なんだと思う。

時を超えて残る経営を目指そう

会社は一時期だけ儲かればいいわけではありません。
自分が立ち上げた会社が大きくなり、時代の寵児と騒がれても、あっという間に消え去って忘れ去られてしまう。
そういう会社では意味がありません。

時を超えて残っていくことが、経営の本質です。
時が経ち、世代交代が進んだとしても、残るのは、真理に沿った考え方です。

「多くの人々が、仕合わせになる商品を作りたい」
「仕合わせな人があふれて、笑顔あふれる町にしたい」
「商売でいい世の中に貢献したい」

そういう思いは、時を超えて残っていきます。
純粋な愛の心や、使命感、責任感、誠実さなどの精神です。

100年以上続いている会社が、日本には世界的にも群を抜いて多く存在します。
おそらく日本人の根底には、純粋な愛の心が流れているのでしょう。
その結果なのだと思います。
大切なのは、形を見るのではなく、目に見えないところに流れる深い思いを見詰めることなのです。

企業も、その会社のもっている純粋な思いが軸になっていたら、広く社会に貢献できるものです。
しかし時流にのまれ、あれに手を出し、これにも手を出しと、本筋を見失ってしまう企業もたくさんあります。
その結果、苦しみや悩みを生み出してしまっている例も枚挙にいとまがないほどたくさんあります。
もう裾野を広げたり、他の業種に手を拡げる時代ではありません。
自分の強みである、本業を深めてより専門性を追求する時代なのです。
それが真理だからです。

会社は、儲けるためだけにあるわけではないということです。
会社が、今期の利益がどうだとか、利益が出たとか出ないとか、それが目的ではない。
目的は、世の中を良くして、人々を救うことです。
その結果、利益が出るということなんです。
いきなり利益が目的ではありません。

もちろん、どんなに世の中を良くして人々をしあわせにしたとしても、利益が出なかったらやっている意味はないです。それはやめたほうがいいです。
ビジネスをやっている以上、商売をやっている以上、利益が出なければいけない。
利益が出ないと世の中を良くできないから。

でも、利益を求めているのではなく、誰かをしあわせにしているかどうかということをまず考えることです。
そうすれば、その結果として儲かるのです。
それが商売の基本だと思う。
商売の本質を、経営者、あるいは世の中にたくさんの影響を与えるビジネスリーダーは、忘れないでほしいと思います。

商売の本質とは何か?
それはお客さまや社会に、仕合わせを生み出すということです。

会社というのは、経営者の思想や行動が表現された、芸術作品とも言える。
100年以上の時を超え、残る経営を目指しましょう。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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