価格も高くて不便な商品なのにどうして売れるのか?|高級万年筆が飛ぶように売れる

ショーウィンドウの万年筆に一目惚れ

先日の出張の時、羽田空港に早めに着いたので、空港内のいろいろな店を見て回っていました。
ある店の店頭のショーウィンドウに飾ってあった、美しい万年筆に魅せられた。

なんともいえないブルーのボディ。
メーカーは定評のあるドイツのメーカー、ペリカン。
もう一瞬で欲しくなった。
20秒くらい迷いましたが、ボクは6万円の青い万年筆を買いました。
衝動買いでした。

美しいたたずまいに魅了された

美しいたたずまいに魅了された

「ペンブティック書斎館」という、有名な店です。
エクスマの初期の頃の本や、セミナーの事例で、よく使われていた青山に本店がある万年筆専門店。
赤堀さんという社長がやっている店。
羽田空港の国内線第1と第2ターミナルに支店があります。

赤堀社長には最近ご無沙汰していますが、10年くらい前には、ボクのセミナーのゲスト講師をやってもらったり、本やコラムのの事例で紹介させてもらいました。
その後ちょっと疎遠になってからも、ボクは書斎館でたくさん万年筆やボールペン、シャープペンシルや文具を買っています。
現在、赤堀社長は日本空港ビルデング株式会社という一部上場企業の副社長になっています。
会社の経営を息子さんに、「書斎館」の経営を娘さんに任せているそうです。
今は、オリンピックに向けて羽田空港の変革に取り組んでいる。

ブルーのペリカンの万年筆を見ているうちに、その赤堀さんのダンディな風貌を思い出した。
そしてその流れで購入したわけです。

高くて不便な商品だけど売れる

「書斎館」

高級万年筆が、それこそ「飛ぶように」売れる店です。
それも定価で。

6万円というと、100円のペンが600本買える値段です。
現在の100円のペンは、かなりクオリティが高いです。
十分に書き味もいいし、長持ちします。
600本もあれば、一生使えるかもしれません。

さらに万年筆っていうのは、手間がかかるペンです。
ある意味「不便」な商品。
インクがなくなったら、取り替えなければなりません。
手が汚れたり、ペン先が詰まったり、本当に手間がかかる。

手書きで書くということが、極端に減っている時代です。
そんなときにでも、1万円以上のペンが、定価で売れ続けている。

もうこれは、モノとしての機能や便益ではない何かを売っているということ。

ボクは万年筆が好きです。
手間がかかることも、調子が悪くなるところも、指や手が汚れてしまうことも、みんな魅力的に思える。
まるで「恋」しているようだな。って自分で思う。

あまり手書きはしなくなりましたが、高級な万年筆を持っていると、やっぱり豊かな気持ちになります。
そして、すごいアイデアが思いつくような気がしたり、すごい仕事ができるような気になってしまうのです。
根拠もなくね。

こんな消費って世界中で毎日起きていることですよね。

あなた自身に落とし込んでみよう

この記事をあなたのビジネスに置き換えて考えてみましょう。
きっと、何かしらヒントになるはずです。
深く考えてみましょう。

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藤村 正宏
北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」

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